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真紀子氏は「いじめ対策」を担当する資格があるのか
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20121003/plt1210031131001-n1.htm
2012.10.03 ZAKZAK
野田佳彦首相が、田中真紀子文科相を起用した人事について、永田町や霞が関では「大丈夫なのか?」「不適材不適所だ」といった批判や悲観的な声が多い。教育は国家100年の計であり、文科省は自殺につながる「いじめ問題」など深刻な課題が山積している。こうしたなか、外相時代の公設秘書が、真紀子氏による壮絶な「秘書いじめ」の実態を明らかにした。
「いじめの問題などに、最善を尽くして参りたい」
真紀子氏は2日、文科省で平野博文前文科相と引き継ぎを行った後、意気込みをこう語った。
改造内閣の目玉であり、その言動にメディアも注目しているが、真紀子氏の公設第1秘書を約10カ月務め、「裸の女王様−田中真紀子秘書日記」(文芸春秋)の著書である穂苅英嗣氏は「真紀子氏はイライラしていると誰かをいじめないと気が済まない。そんな人が、いじめ問題を語るなんて、悪い冗談ではないか」と断言した。
穂苅氏によると、真紀子氏の「秘書いじめ」は数え切れないという。
こんなことがあった。外相更迭後の2002年2月、真紀子氏は経済人との面会予定をめぐって不機嫌になり、ベテランの男性秘書に次々と細かい仕事を言いつけ、ささいなことで呼びつけることを繰り返した。
秘書は、議員室と秘書室を行ったりきたりするだけで、仕事ができない。真紀子氏は「あれは終わったか」「(終わっていないと)能力がない」と矢継ぎ早に責めたてた。精神的に参った秘書がついに辞職を申し出ると、目の前で携帯電話の番号を全部消させた。その後、「明日は来るのよ」と言いながら、別の秘書には「(秘書が議員会館に入るための)暗証番号を変えろ」と命じて、入れないようにした。
また、真紀子氏が経験がない秘書に「日程表を作れ」と命じ、先輩秘書が作り方を教えようとすると、なぜか、その先輩秘書に「自分のやることもできないヤツが、人に教えるんじゃない。茶碗でも洗え!」と怒鳴ったという。
穂苅氏は「理不尽としか思えない朝令暮改は、日常茶飯事だった」と振り返り、自身の辛い経験を次のように話した。
真紀子氏の指示通りに、国会の事務局に資料を取りに行ったが、別の秘書が資料をすでに真紀子氏に手渡していたことが分かった。報告を受けた真紀子氏は、なぜか穂苅氏に「謝れ、謝れ」と繰り返し、穂苅氏は悔しさに震えながら「申し訳ありませんでした」と謝ったというのだ。
また、「コピーをしてファイルしておけ」と命じておきながら、途中で「コピー(の電源)を消せ」と指示することもあったという。
真紀子氏は、人間を「敵か家族か使用人」に分類するといわれる。ご本人は「秘書=使用人」に対する正当な扱いと考えているかもしれないが、いじめ問題が広がる子供の社会は、大人の社会を映す鏡ともいえる。
穂苅氏は「最も教育によくない人が、教育をつかさどる大臣になってしまった。彼女はいじめをなくすどころか、仕切る(=いじめをする)大臣だ。世の中の大人は子供への説明に困るのではないか。野田首相の任命責任が問われる」と話している。
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