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尖閣報道はオスプレイ配備の大義名分づくりだったか(日刊ゲンダイ)
斉藤貴男 二極化社旗の真相 2012年10月2日
とうとう普天間基地(沖縄県宜野湾市)にオスプレイが配備されてしまった。世界各地で墜落事故を繰り返してきたアメリカ海兵隊の欠陥輸送機が、6機もだ。
地元では2004年の米軍ヘリ墜落事故が今も生々しい。凄まじい反対運動が展開されたのも当然だ。先月9日に聞かれた県民大会には、10万人を超える人々が結集した。
それでもーー
命乞いは無視された。嘲笑したのは米日両政府だけではない。長いものに巻かれる以外の生き方ができない、ヤマトの奴隷国民に他ならなかった。
尖閣諸島をめぐる騒動の再検証が必要に必要になってってきた。すべてはこの日のために用意された演出だったのではあるまいか。
「オスプレイの有用性も訴えなければならない。南西方面の抑止力を考えて、沖縄とコミユニケーションしていく」
8月末の国会で、野田首相はこう答弁している。中国人の反日感情も、まだ全国的な暴動には至っていない時期だった。
沖縄のメディアは尖閣問題をオスプレイ配備の正当化に使う手口に抗議し続けた。ところが朝日や晦日は、批判の以前に、この種の発想を曖昧にしか伝えない。読売や産経の、権力べったりの主張ぱかりが目立った。
意図的な役割分担だったとまでは言わない。いずれにせよ尖閣の地理的条件は自明だから、まつとうな批判の伴わない、やたら日中間の対立を煽りまくる報道は、そのままオスプレイ配備の大義名分として、読者視聴者の深層心理に浸透していく。
もちろん尖閣有事が日米安保の対象になるかどうかは微妙だ。この件での中立を米国政府は強調している。
”殴り込み部隊”こと海兵隊は、初めから島しよ防衛の任にない。第一、米軍に助けてもらう前提の領土ナショナリズムつで何なんだ?
事実だの現実だのは、しかし、どうでもよかったのに違いない。米日両政府にとって重要なのは日本国民に刷りこむイメージノの出来不出来だけ。
とすれば発端をつくった石原慎太郎の底なしの無責任もむべなるかな。アレは舞台を盛り上げた立役者として、むしろ殊勲甲モノ臨のかもしれない。
あの安倍晋三も自民党の総裁に返り咲いた。我ながら陳腐な陰謀論は、当たらずといえども遠からず、ではあるはずだ。
今日もマスコミは陰謀論より愚劣な「日中もし戦わば」の類いを垂元流している。人間をなめきった演出に中国側も乗ってくれ、本気の戦争など仕掛けてきっこないと、固く信じきった面持ちで……。(隔週火曜掲載)
さいとう・たかお 1958年生まれ。早大卒。イギリスーバーミンガム大学で修士号(国際学MA)取得。日本工業新聞、プレジデント、週刊文春の記者などを経てフリーに。「東京電力研究 排除の系譜」 「消費税のカラクリ」など著書多数。
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