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自民党長老議員の引退にダマされるな! どいつもコイツもちゃっかり世襲
http://gendai.net/articles/view/syakai/138939
2012年10月2日 日刊ゲンダイ
自民党は完全に先祖返りだ。次の総選挙で世襲候補がズラリ並びそうだ。
30日引退の意向を明らかにした中川秀直元幹事長(68)は「若い安倍総裁の下、世代交代した方がいい」なんてカッコつけていたが、実態は、次男(42)への“禅譲”シナリオが着々と進んでいる。
「後継選びが公募になれば、次男で秘書の俊直さんが応募するというのが既定路線です。秀直氏は婿養子として義父の地盤を継いだ身。浮気事件もあって奥さんには頭が上がらない。その奥さんが、『早く息子に譲って』と前々から秀直氏に引退を促していたのです」(地元関係者)
建前だけの「公募」で世襲を狙っているのは中川だけじゃない。
「若い人材にバトンタッチすることが重要」とか言って先月16日に引退表明した武部勤元幹事長(71)も、後継に想定しているのは秘書で長男の新氏(42)だ。先月26日に不出馬表明した福田康夫元首相(76)も「自民党のルールに従って選考してもらう」と言っているが、福田後援会は秘書の長男・達夫氏(45)を推すことでガッチリ固まっている。
大野功統元防衛庁長官(76)が今期限りの引退を表明し、ひと足早く公募が実施された香川3区では、先月29日、大野氏の長男・敬太郎氏(43)が候補者に選出された。
大逆風の3年前の衆院選では、公認規定に「世襲禁止」を盛り込むという話もあった。
ところが「喉元過ぎれば……」で忘れ去られ、長老議員のメンメンは「次は政権復帰が確実で選挙は楽勝。息子に地盤を譲るなら今がチャンス」とソロバンをはじいている。その結果の「相次ぐ引退表明」なのである。
「小泉チルドレン、小沢チルドレンと、公募で選んだフツーの候補者が使い物にならない人材ばかりだったので、自民党内には『世襲の“サラブレッド”の方がマシ』という反動があります。しかし、総裁選では候補者5人全員が世襲だったことがヤリ玉に挙がった。当たり前の話で、民主主義と世襲は相いれない。封建制ではないのです。それが自民党にはわかっていない」(ベテラン秘書)
いやはや、救いようのない政党だ。
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