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2012年10月 2日 (火)
安倍晋三、自民党総裁再就任の危うさ
−国民の生活そっちのけで戦争を始めかねない安倍の首相再登板を許すな−
またまたアナクロな人物が政治の表舞台に戻ってきたものです。先月26日に行われた自民党総裁選で安倍晋三が新総裁に選出されたのです。
まだ記憶に新しいところですが、安倍晋三は2007年9月「お腹が痛い」と中途で政権をほっぽり投げた御仁です。それが5年後の今日何食わぬ顔で総裁選に名乗りを挙げ、とどのつまりは総裁に返り咲いてしまったのです。
今回の総裁選1回目の投票で安倍が獲得した全国の党員票はわずかに29%のみ。国会議員だけによる石破茂との2回目投票の結果、石破を僅差で抑えて総裁になったのです。のこのこ出てきた安倍本人と自民党国会議員の見識が疑われます。
自民党が万年野党でいてくれるのなら何の問題もありません。しかし“ダメナノダ”を再選させるしかない民主党の体たらくで、次の総選挙を経て自民党は比較第一党になる、つまり安倍総裁が首相になる可能性が高いから問題なのです。
安倍晋三が首相として再登板してもらっては困ることが大きく三つあります。
第一は、やはり前回の政権ぶん投げの直接の原因となった健康不安です。
安倍の40年来の持病という「潰瘍性大腸炎」は、難病指定されている厄介な病気で、いまだ原因不明、治療法もないそうです。それが2年前新薬が承認され、安倍もそれを服用することによって「劇的に改善した」ことをアピールしています。
仮にそうだったとしても、内政・外交ともに多事多難な今日の我が国、首相としての激務に本当に耐えられるのか、大いに疑問と言わなければなりません。
リーマンショック、3・11大震災&福島原発事故、世界的金融危機…。国内外ともに5年前とは比較にならないほど厳しい情勢下、症状が悪化しクスリに頼る、副作用で症状がさらに悪化しまたぞろ政権をぶん投げる、そんな懸念を持たざるを得ないのです。
第二は、前回の辞任の本当の理由は、国民から「首相失格」の烙印を押されたことによるということです。
安倍政権で戦った2007年7月の参院選で大惨敗し、国民が「安倍政権ノー」を突きつけたにも関わらず、安倍は政権にしがみつきました。実は安倍にとってこれが致命傷となったのです。なお安倍の往生際の悪さを、政権交代後民主党の菅直人が3年後の参院選大惨敗後、悪しき手本としてしっかり受け継いだのでした。
かつての国政選挙で「安倍ノー」は既に結果が出ているのです。そのことを国民は潜在的に覚えています。だから安倍総裁誕生を「支持しない 49%」「支持する 38%」という世論調査の数字となって表れるのです。
第三は、これが最大の大問題ですが、安倍は「ウルトラ右翼」であることです。
安倍は以前の政権でも、「美しい国」「戦後レジームからの脱却」などという戦前回帰的スローガンを掲げ、実際それまでの自民党政権でもなかったような右傾化政策を次々に推進しました。
もっとも今回総裁選に立候補した他の4人も、「日米同盟強化」「集団的自衛権行使容認」「憲法改正(改悪)」で共通する総右傾の面々ばかりでしたが。
中でも1、2を争うのが、現実的に決選投票で争った安倍と石破です。結果ウルトラ最右翼の安倍が総裁に、軍事オタクの石破が幹事長にという、“超アブナイ”自民新執行部体制となったのです。
安倍は早速「次の総選挙は憲法改正が大きな争点になる」などと、国民が頼みもしない血迷ったことを口走っています。
安倍晋三の方向性は言わずと知れた「親米反中」です。これは祖父の岸信介以来安倍家の伝統です。戦時中の内務官僚でA級戦犯指定を受けた岸は、米国のお情けでそれを解いてもらい、吉田茂などとともに、我が国の米CIAエージェント政治家の一人として以来米国に忠義を尽くしたのでした。米国への最大の貢献は、60年安保時の日米新安保条約発効における働きです。
そんな岸信介を何かと言うと引き合いに出すのが安倍晋三なのです。
安倍再登場を最も警戒しているのが中国です。野田首相の尖閣「国有化」宣言によってただでさえ険悪化している日中関係です。もし安倍首相が現実のものとなった場合、日中対立はどこまでエスカレートしてしまうのでしょうか。
小泉元首相の靖国参拝問題で日中関係がやはり険悪だった頃、官房長官だった安倍晋三は都内某所で、当時の米ブッシュ政権高官と「日中戦争開始の是非」について密議をしたと噂されています。
安倍は今度こそ、ユダ金米国の「日中戦争シナリオ」に乗っかってしまいかねない危険性が大有りです。
安倍晋三の首相再登板を許してはいけない最大の理由はそこにあるのです。
(大場光太郎・記)
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『尖閣・日中対立とユダ金米国のシナリオ』
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