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5年以前に逆戻りした民主と自民 民主も自民も次の選挙で壊滅する
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2012/10/1 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
まるで5年前に戻ったかのようだ。自民党には“進歩”や“成長”という単語はないのか。安倍執行部の顔ぶれを見て、国民は呆れ返ったに違いない。
ただでさえ、国民は「また安倍晋三が総裁かよ」とウンザリしているのに、執行部のメンバーまで、安倍政権の時と同じ顔ぶれだからだ。
5年前、安倍政権は“お友達内閣”と批判され、“官邸が崩壊”し、無責任に政権を放り投げた。
少しでも過去に学んでいるなら、違う人材を登用するものだ。なのに、「昔の名前で出ています」じゃないが、亡霊がよみがえるように、5年前に聞いた懐かしい名前が次々に復活している。
当時、経産大臣だった甘利明(63)は政調会長、防衛大臣だった高村正彦(70)は副総裁に就任。総務大臣で安倍首相の軍師だった菅義偉(63)は、幹事長代行に就いている。
「要するに、なにも反省していないということです。下野したこの3年間、自民党は生まれ変わるチャンスでした。ところが、総裁選を見れば分かるように、3年前と何も変わっていない。相変わらず“長老支配”と“派閥の論理”がハバを利かせている。なぜ下野したのか、国民から嫌われたのか、まったく分かっていない。よくも、国民が選挙で“ノー”を突きつけた安倍晋三を再登板させられたもの。しかも、5年前と同じ顔ぶれが、責任も感じず、うれしそうに表舞台に復帰している。少しも反省していない。国民をバカにしていますよ」(政治評論家・山口朝雄氏)
◆特定のメンバーが実権を握りポストを仲間で回している
自民党がダメなら、せめて民主党だけでも国民が「なるほど」と納得する人事をすればいいのに、これまた、ヒドイのだからどうしようもない。
最大の問題は「メリーゴーランド」のように、特定のメンバーが、入れ代わり立ち代わり、いつも役職に就く「使いまわし人事」を横行させていることだ。
政権交代から3年。日の当たるポストは、前原誠司(50)、枝野幸男(48)、岡田克也(59)、安住淳(50)、玄葉光一郎(48)といった連中が独占してきた。
これでは組閣しても盛り上がらないのも当然である。盛り上がらないどころか、国民は民主党流の「使いまわし」に辟易している。
「日の当たるポストが特定の人に偏っているのは、人材がいないこともありますが、最大の理由は、失敗しても誰も責任を取らないからです。どんな組織でも、失敗すれば責任を取って蟄居するもの。ところが、民主党議員は責任を取らない。たとえば枝野幸男です。幹事長の時、選挙の責任者として指揮を執った参院選で大敗したのに、そのまま幹事長代理として執行部に残り、すぐに官房長官に出世し、いま経産相に就いている。責任を取って辞めたのは、鳩山由紀夫と小沢一郎の2人だけです。なぜ、こんなバカなことが許されているのか。やはり、小沢一郎を排除したことが大きかったと思う。鳩山―小沢体制が崩壊した後は、小沢を排除したのをいいことに、特定のメンバーが実権を握り、仲間内でポストを分け合っているのが実態です」(政治評論家・本澤二郎氏)
3年前、政権交代した時、国民は「これで日本の政治は変わる」と期待したものだ。ところが、民主党は政権交代直後の新鮮さを失い、自民党も下野する前とまったく変わっていない。いったい、この3年間はなんだったのか。
◆次の総選挙はどこも過半数を取れず政局は大混乱に
大新聞テレビは、民主党と自民党の人事を、さも一大事のように報じているが、国民にとっては、どうでもいいことだ。まともな国民は、もはや民主党にも自民党にも期待していない。
どんなに大マスコミが人事を大々的に伝えようが、有権者がこんな顔ぶれに反応するわけがないだろう。次の総選挙で、民主党も自民党も敗北するのは間違いない。
「政権交代の“初心”を忘れて国民を裏切った民主党が大敗するのは既定路線ですが、かといって、自民党が大勝するとも思えない。いくらなんでも、総理失格の烙印を押された安倍晋三を再登板させるなんて、国民をナメています。世論調査でも、安倍就任を〈評価しない49%〉〈評価する38%〉と、評価しないが上回っている。自民党は、早くも政権復帰したかのように浮かれているが、甘すぎます。恐らく、次の総選挙は、どの政党も過半数を取れない。いまでも10の政党が乱立しているが、選挙戦は、小沢新党や橋下新党などの第三極が乱入するゲリラ戦になるでしょう。小沢一郎が唱える“オリーブの木”が健闘するかもしれない。いずれにしろ、選挙後、日本の政治は大混乱に陥ると思います」(山口朝雄氏=前出)
民主、自民の2大政党制も、吹っ飛ぶことになる。
◆このままでは日本はアジアの小国に衰退する
民主党と自民党が敗北するのは自業自得だが、最悪なのは、政治が安定せず、そのまま日本は衰退する恐れがあることだ。
成長も繁栄もないアジアの小国に成り下がる懸念がある。
それでなくても、日本の国力は急速に落ちている。1995年から2010年の15年間で、GDPの世界合計は2倍になった。中国は8倍、ロシアは5倍に増えた。アメリカや韓国も2倍と世界全体の成長と同じだけ増えている。ところが、日本だけは1倍、まったく増えていないのだ。日本の独り負けである。
しかも、3・11という千年に一度の巨大地震に襲われた。直接被害だけでも25兆円、GDPの5%だ。そのうえ、原発事故まで起きた。
ヤバイのは、15〜64歳の生産人口が急減していることだ。関東大震災の時は85%、阪神大震災の時は67%、いま60%を割っている。日本は沈み行く船なのだ。
前出の本澤二郎氏が言う。
「国難に直面している時こそ、政治の出番です。しかし、民主党も自民党も、まったく対応できない。日本を窮地から救うどころか、民主党と自民党は一緒になって消費税増税を強行する始末です。ただでさえ疲弊しているのに、大衆増税を課すなんて、どうかしている。心配なのは、実績もないのに維新と叫んでいるアナクロが人気を博していることです。ポピュリズムが台頭したら、さらに衰退を早めるだけです。こういう国難の時は、小沢一郎や亀井静香のように実績のある剛腕が役立つのに2人とも出番がない。日本は深刻な事態に直面しています」
民主党が「国民生活が第一」という政治を貫いていたら、まだ希望があったかもしれない。自民党も生まれ変わろうとしただろう。民主党が変質した責任は本当に大きい。
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