★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK136 > 535.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
秘密裏に着々 次の主戦場はTPP 政府のネット規制 (東京新聞「こちら特報部」) 
http://www.asyura2.com/12/senkyo136/msg/535.html
投稿者 赤かぶ 日時 2012 年 10 月 01 日 00:38:28: igsppGRN/E9PQ
 

秘密裏に着々 次の主戦場はTPP 政府のネット規制
http://asumaken.blog41.fc2.com/blog-entry-7017.html
9月30日 東京新聞「こちら特報部」 :「日々担々」資料ブログ


 インターネットの利用者と、ネット規制を強める政府や著作権者との対立が目立っている。先の国会では、違法ダウンロード刑罰化を盛り込んだ改正著作権法と、偽造品取引の防止に関する協定(ACTA)の締結承認案が反対論をよそに成立した。加えて、野田首相が交渉参加表明を急ぐ環太平洋連携協定(TPP)では、さまざまなネット規制策が取り沙汰されている。 (佐藤圭)


 「違法ダウンロード刑罰化とACTAは、政府や一部政党の手によって秘密裏に準備され、いきなり表に出てきた。ネット利用者からすれば、自分たちの知らないところで作られたルールで管理されることになる」
 新書「『ネットの自由』VS著作権」を最近出版した福井健策弁護士は、政府などの秘密主義的な手法をこう批判した。
 通常、著作権法を改正するとなれば、文部科学相と文化庁長官の諮問機関である文化審議会が内容を取りまとめる。

 だが、違法ダウンロード刑罰化は今年六月に突如、音楽業界などの陳情に応じた自民、公明両党の議員立法で提出された。衆院では実質審議ゼロ、参院では四時間のみ。ネット利用者たちの猛反発とともに、日本弁護士連合会(日弁連)も「立法手続きに大きな問題があった」と非難した。
 一方、ACTAでは、広範囲なネット規制につながりかねない条文が議論を呼んだ。その代表例が「非親告罪化」だ。

 現在は著作権侵害が疑われる事例があっても、著作権の権利者が告訴しなければ起訴されないという親告罪の扱いだ。
 これが非親告罪化されると、権利者の告訴なしに検察官は起訴できることになる。その結果、原作をもじったストーリーを展開する同人誌や、同人誌を集めたコミックマーケットの活動が狭められかねない。

 さらにACTAでは参加国の交渉は極秘裏に進められた。それでも、欧州では「ネット上の検閲を許す」と不安視され、大規模な反対デモが頻発した。このため、欧州議会の本会議は今年七月上旬、圧倒的大差で批准案を否決した。
 一方、日本では八月三日の参院本会議で、参院先議のACTA締結承認案を賛成多数で可決したものの、その前後からネット上で反対論が急速に拡大した。首相官邸前では抗議デモも起きた。

 しかし、民主党は八月三十一日の衆院外務委員会で、野党欠席のまま単独で可決。会期末の九月六日の衆院本会議でも、野党の大半と、民主党の一部も棄権する中、賛成多数で可決、成立させてしまった。政府は近く締結を閣議決定する。
 外務省は「正当なネットの利用を制限する規定は含まれていない」「非親告罪化を義務付けるものではない」と反発の沈静化に躍起だが、ネット利用者たちの不信感は払拭(ふっしょく)されそうにない。

 違法ダウンロード刑罰化とACTAに反対した斎藤恭紀衆院議員(きづな)は「監視社会のきっかけになりかねない」と警戒感をあらわにする。
 ただ、違法ダウンロード刑罰化とACTAがネットの規制強化に直結するか否かという点については、専門家の間にもさまざまな見方がある。

 違法ダウンロード刑罰化は十月一日に施行。音楽や映像の海賊版をそれと知りながらダウンロードする行為には、二年以下の懲役または二百万円以下の罰金、あるいはその両方が科せられる。
 何百万人ものネット利用者を摘発するのは不可能だ。だが、みせしめ的な摘発が横行すれば、ネット利用が萎縮しかねない。福井弁護士は「実際には、今回の規定抜きでも立件できるような悪質行為の摘発が中心になるだろう」と予測する。

 ACTAは日米や欧州連合(EU)など十の国・地域が署名済みだが、このうち六カ国が批准・承認をしなければ発効しない。日本以外で早期の批准・承認の見通しが立っているところはなく、発効時期は不透明だ。
 むしろ専門家がそろって警戒するのが、TPPの知的財産分野だ。福井弁護士は「TPPはネット規制を相当に強める。
今後のネットの主戦場はTPPだ」とみる。

 米国は知財・情報項目をTPPの重要分野と位置付けている。コンテンツとITは、米国最大の輸出産業だからだ。
 TPPも徹底した秘密交渉が貫かれているが、知財分野では米国の条文案がNGOなどを通じて外部に流出している。

 その流出文書には、(1)著作権保護期間の大幅延長(2)著作権・商標権侵害の非親告罪化(3)法定賠償金制度の導入−といった要望の柱が並ぶ。
 著作権の延長は「ミッキーマウス」などの古いコンテンツで稼ぐ米国としては、長ければ長いほど都合が良い。世界の著作権保護期間は米国などの「死後七十年国」と、日本などの「死後五十年国」が拮抗(きっこう)している。

 法定賠償金の導入は、著作権侵害に伴う損害賠償についてだが、日本では通常、権利者などが被る実損害分しか賠償を求めることができず、弁護士費用にも足りないケースが少なくない。
 これに対し、法定賠償金では実損害の有無にかかわらず、裁判所がペナルティーも含めた金額を決めて賠償金の支払いを命じることができる。米国での相場は、故意の侵害で一作品当たり一千万円強にも上るという。

 日本に法定賠償金が導入されれば、知財訴訟が激増する可能性がある。ネット使用者からすれば、ツイッターのアイコンにアニメのキャラクターを使うような軽微な著作権侵害でも訴えられやすくなるわけだ。
 福井弁護士は「日本人は裁判が苦手だ。訴訟国家の米国のルールを急に持ち込めば、日本社会が混乱する可能性がある」と指摘する。

 こうしたTPPの大波に対し、どう向き合っていけばいいのか。
 斎藤議員は「ツイッターは、脱原発デモで大きな役割を果たしている。ACTAでは、市民がネット上で情報を発信し、政治家が問題点に気が付くことがあった。TPPでも市民と政治家、専門家が連携していくことが大切だ」と説く。
 福井弁護士は「TPPの知的財産分野は、過去に日本国内で激論を招いた政策ばかりだ。国内では容易に実現できないものを秘密交渉で逆輸入しても、国民が受け入れるとは思えない。万人が当事者である知財・情報のルール作りは、どんなに大変でもオープンに議論するしかない」と主張している。

<デスクメモ> 原発政策も含め「米国の圧力」説が流行している。否定はしないが、もう少し深読みしたい。つまり「米国の圧力のせいにすれば、抵抗を抑えられる」という手法が日本側にあるように見えるのだ。米国は広く、多様である。一部の意見を主流とみては危ない。踊らされぬよう独自の情報収集が必要だ。(牧)


 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 2012年10月01日 00:57:11 : FN0hAADSVI
>米国は広く、多様である。一部の意見を主流とみては危ない。踊らされぬよう独自の情報収集が必要だ。

アメリカを嫌いになる人が増えているとか?
アハハハハ!

-----

外務省と大新聞が隠すACTAの危険性  斎藤やすのり
9月 22nd, 2012 by 月刊日本編集部.
http://gekkan-nippon.com/?p=4349

○法定損害賠償と著作権侵害の非親告罪化を迫られる日本

―― 「偽造品の取引の防止に関する協定(ACTA)」が九月六日の衆議院本会議で可決された。この協定は、権力によるネット言論の監視を招き、憲法で保障された言論の自由を奪う危険性があると指摘されている。ところが、野田政権は国民に協定の本質を知らせることなく採決を強行した。

<斎藤> 野田佳彦総理の問責決議案が採択され、野党が審議拒否をしているにもかかわらず、政府は極めて慎重に審議すべきはずのACTAを強行に採決した。

 日本国民には中国の偽造品や海賊版などを取り締まることは大事なことだという認識があるため、外務省は「偽造品と模倣品を取り締まる」という部分のみを強調し、中身が知的財産権の権利と保護強化であることをしっかり伝えていない。国会議員に協定の中身が周知されていない状況で、採決が強行されたのだ。

 野党が欠席した場合は国際条約などの採決は行わないというのが不文律だ。一九六〇年五月に、岸信介政権は野党議員欠席のまま、新日米安保条約を単独可決したが、それ以来条約を単独可決するようなことはなかった。今回のACTA採決でそれが破られた。議会制度の根幹を踏みにじるものだ。

 国民生活・きづなの会派としては、問責が可決されたので、野田内閣が提出してきた法案、条約については欠席しなければいけないが、私はどうしても反対の意思を示さなければという思いで、一度議場を出てから協定採決時に戻り、反対票を投じた。

 ACTAは二〇〇八年から交渉が行われ、二〇一一年十月には日本、米国、オーストラリア、カナダ、韓国、シンガポール、ニュージーランド、モロッコの八カ国が署名した。二〇一二年一月にはEUとEU加盟二十二カ国も署名した。ACTAは交渉が秘密裏に進められていたが、ウィキリークスによって内容が暴露されたことから、欧州では反対論が強まり、二百五十万人のデモが発生、欧州議会で七月、圧倒的多数で批准が否決されている。それにもかかわらず、日本では十分な情報提供も、審議もないまま可決されてしまったのだ。

―― ACTAのどこが問題なのか。

<斎藤> 協定に日本の社会にはなじまない「法定損害賠償」、「著作権侵害の非親告罪化」などが盛り込まれている点だ。通常の損害賠償は、著作権侵害で権利者が被った実損害分しか賠償を求められない。これに対して、「法定損害賠償」は、実損害の有無の証明がなくても、裁判所が賠償金額を決められる。そして、「著作権侵害の非親告罪化」が極めて重大な問題だ。現在、著作権侵害は著作権者などの被害者が告訴しない限り、刑事責任を問えないが、非親告罪化されれば、被害者が告訴しなくても刑事責任を問えることになる。

 外務省は、「職権による刑事上の執行」を規定したACTA第二六条に関しては、「著作権の非親告罪化を義務付けるものではない」との立場をとっているが、この条文は、加盟国当局が職権で捜査、起訴できるようにする義務を負うと読むことができ、「立法による非親告罪化が義務づけられる」と理解できるとの法律家の指摘もある。


○反体制派の言論封殺に利用される危険性

斎藤 ACTAの重大な問題は、著作権侵害を監視するという名目で、権力側が恣意的にネットの言論を監視できるようになる危険性があることだ。

―― 実際、四月にブログで千葉県流山市を批判していた市民が、名誉毀損などではなく、同市役所のホームページの内容を無断で転載したことによる著作権侵害容疑で逮捕されるという事件もあった。

<斎藤> チュニジアのジャスミン革命、「アラブの春」において、ソーシャルメディアの果たした役割は極めて大きかった。東日本大震災以降、原発報道をめぐる大手メディアへの不信感も強まり、ネット言論の役割が国内でも注目されるようになり、ソーシャルメディアが脱原発や反TPPの抗議行動を拡大させてきた。権力側にとってその力の拡大は脅威なのだ。著作権侵害の名のもとに、ネットの言論を監視したいという意図を持っても不思議ではない。ACTAが反体制派の言論を封殺することに利用される危険性があるということだ。

(以下全文は本誌10月号をご覧ください。)


02. 2012年10月01日 00:57:29 : nzqFdaCwCM
ACTAの内容も知らない国会議員がACTAを可決し、それが「法律」となって強制力を発揮する国。

実際ACTAを進めようとしているのは誰なのか、その法律の文面を書いたのは誰なのか。少なくとも国会議員ではない。それを推し進めた主体そこに本当の権力がある。田中真紀子など何もわかっていないだろう。

ある意味無責任で恐ろしい国だ。


03. 2012年10月01日 08:02:52 : Op2sM8LHZQ
 現民主党政権は醜悪な政党で存在することさえ許されない。

04. 2012年10月01日 15:31:00 : 8wftN87Pqg
改正著作権法施行 不安の声も
10月1日 6時26分

改正著作権法が1日施行され、インターネットに投稿された海賊版の音楽や映画などを違法なものと知りながらダウンロードした人に対し、刑事罰が適用されるようになります。
今回の法改正については音楽業界が歓迎する一方、利用者からは不安の声も上がっています。

インターネット上の動画サイトなどに投稿される海賊版の音楽や映画などを、違法なものと知りながらダウンロードした人に対し、罰則を適用することを盛り込んだ「改正著作権法」が1日から施行されます。
被害者が告訴した場合、ダウンロードした人には懲役2年以下か、罰金200万円以下の罰則が適用されることになります。
今回の改正を音楽業界は歓迎しています。
日本レコード協会など7つの団体は共同で専用のサイトを設け、啓発活動に力を入れています。
一方で、インターネットの利用者からは海賊版を見分けるのが難しいなどとして不安の声が相次いでいるほか、法律関係者は誰もが摘発の対象になりかねないとして慎重な運用を求めています。
著作権問題に詳しい福井健策弁護士は「違法にインターネットに投稿された作品かどうかは利用者には分かりづらく、軽微な違反は摘発しないなど慎重な運用が求められる。今回の法改正では十分な審議も行われておらず、今後、本当に効果があったかどうか検証することも必要だ」と話しています。

処罰の対象行為は

どのような行為が処罰の対象になるのでしょうか。
文化庁によりますと、たとえ海賊版であっても「YouTube」や「ニコニコ動画」などの動画サイトで閲覧するだけなら、処罰の対象にはなりません。
しかし、海賊版と知りながら動画サイトからパソコンなどにダウンロードして保存した場合は、回数に関わらず、刑事罰に問われる可能性があるということです。
では、どのようなコンテンツをダウンロードしたら、刑事罰に問われるのでしょうか。
法律では、その対象を有料で提供されている音楽や映画、アニメなどの映像と定めています。
漫画や小説などの電子書籍は対象になっていません。
音楽については、PRのため無料で公開されているプロモーションビデオも多くありますが、これらは、もともと無料で提供されているため、処罰の対象にはなりません。
ただ、利用者からはどれがPR用の正規のもので、どれが違法な海賊版なのか見分けづらいという指摘もあり、違法なものと合法なものを簡単に見分けられる仕組みづくりが求められています。
また、刑事罰の対象とはなっていませんが、コピーができないように暗号化されたDVDを、特殊なパソコンソフトを使ってコピーする行為も1日から違法になります。
レンタルビデオ店で借りてきたDVDだけでなく、自分で購入したDVDであっても同様に違法です。
一方で、音楽CDは暗号化されていないため、パソコンでコピーしても違法にはなりません。
改正著作権法については文化庁のホームページでも詳しく解説されています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121001/k10015413311000.html


  拍手はせず、拍手一覧を見る

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
  削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告する?」をクリックお願いします。24時間程度で確認し違反が確認できたものは全て削除します。 最新投稿・コメント全文リスト
フォローアップ:

 

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK136掲示板

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。

     ▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK136掲示板

 
▲上へ       
★阿修羅♪  
この板投稿一覧