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憲兵政治の再来を許さない/自衛隊国民監視差止訴訟/保全隊幹部が証言へ/拒否から一転、国が承認申請(救援新聞)
http://www.asyura2.com/12/senkyo136/msg/509.html
投稿者 gataro 日時 2012 年 9 月 30 日 10:53:22: KbIx4LOvH6Ccw
 

憲兵政治の再来を許さない/自衛隊国民監視差止訴訟/保全隊幹部が証言へ/拒否から一転、国が承認申請
「救援新聞」 2012年10月5日号 1面

 自衛隊の情報保全隊が国民の活動を監視していた問題の責任を追及し、監視の差止めを求めている裁判の控訴審第1回口頭弁論が9月21日、仙台高裁(佐藤陽一裁判長)で開かれ、原告の2人が意見陳述しました。被告の国側は、監視行為をおこなっていた04年当時の情報保全隊長を証人申請しました。情報保全隊の活動の実態が明らかになる可能性が出てきました。

 意見陳述に立った原告団長の後藤東陽さんは、「私は、1925年に治安維持法と共に生まれた。戦争や軍部への批判は命がけの行為で、選挙演説も、戦争に批判的なことを言えば、憲兵の『演説中止』の大声で候補者は手錠をかけられた。それを何十回この目で見たか知れない」と涙を拭いながら話し、「監視行為を許せば、憲兵政治への道を転がり落ちる。監視の実態を明らかにし、監視をしないよう命じてほしい」と述べました。

 一審で損害賠償を認められたシンガーソングライターの男性は、「イラク派兵反対を訴えて路上ライブをして署名を集めた。そんなささやかな行動が監視され、本名を調べられ、自衛隊のデータベースに蓄積されることに恐怖を覚える」と話し、「この恐怖と不安を取りのぞき救済できるのは裁判所しかない」と訴えました。

 監視の事実を国側が認める

 一方、被告の国側(自衛隊)は、一審では監視行為について、否定も肯定もしない曖昧な態度で裁判に臨んでいましたが、控訴審では一転して監視行為の正当性を主張。04年の内部文書が作られた当時の陸上自衛隊情報保全隊長であった鈴木健氏(現在は東芝の子会社に勤務)を証人に申請しました。保全隊関係者の証人尋問は、一審段階から原告側が求めていましたが、国側が「必要ない」と拒否したため実現しませんでした。証人採用するかどうかは、次回12月10日に決定される予定です。

 「監視は正当」 国の主張破綻

 国側は控訴理由書のなかで、監視行為をおこなったことを事実上認め、「自衛隊のイラク派兵に反対する活動などから、自衛隊の秘密や施設を守るため」と正当性を主張。また、5人の原告について個別に監視した理由を述べ、「駐屯地から直線距離で7キロの場所でイラク派遣反対活動をおこなう予定であり、隊員および家族への悪影響が生じる」「イラク派兵反対のライブ活動がおこなわれた亘理わたり町は、駐屯地がある柴田町に隣接する」などと、正当性を主張しました。

 こうした国側の主張に対し、原告弁護団は記者会見で、「9月4日付けの『しんぶん赤旗』で、自衛隊がイラクから撤退した現在も監視活動を継続していることが判明した。イラク派遣時に限定した問題ではなく、日常的に監視をおこなっていたことは明白」と反論。駐屯地からの距離で監視を正当化したことについては、「どんな場所でも自衛隊から10キロと離れていない。東京の市ヶ谷駐屯地から円を書くと、都心部は全て入る。日本のあらゆるところが、自衛隊の家族に影響を与える可能性があるという馬鹿馬鹿しい議論だ」と批判しました。

▼自衛隊国民監視差止訴訟
 
 04年に、イラクへの自衛隊派兵に反対するデモや集会などを「反自衛隊活動」として、当時の陸上自衛隊情報保全隊が違法に監視し情報収集していたことが、しんぶん赤旗が公表した「内部文書」で発覚。監視の被害を受けたとして、原告107人が監視差止めを求めて提訴。国側は監視の事実や「内部文書」の存在すら認めなかったが、一審仙台地裁は、情報保全隊が情報収集をして文書を作成したことを認め違法と判断。原告5人に慰謝料の支払いを命じた。しかし、監視行為の差止めは認めず、双方が控訴。現在原告94人、弁護団135人。

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<参照記事>

自衛隊の情報収集めぐり違法性認める判決(仙台放送)/自衛隊の個人情報収集“違法”(NHKニュース)
http://www.asyura2.com/12/senkyo128/msg/175.html

国民監視、人権も民主主義も無視/自衛隊情報保全隊の実態 [2012.9.4]
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-09-04/2012090415_01_1.html

自衛隊 今も国民監視/違法な個人情報収集/情報保全隊の内部資料 [2012.9.4]
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-09-04/2012090401_01_1.html

自衛隊国民監視控訴審を開く/憲兵政治 再来させない/仙台高裁原告弁護団 実態解明求める [2012.9.22]
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-09-22/2012092215_01_1.html
 

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コメント
 
01. 2012年9月30日 12:54:36 : knNcbeDrsw
うひゃー! こんなの居るから、監視も差別もしたくなるんだな、俺も監視されるの覚悟だ。

02. 2012年9月30日 19:58:28 : c0UeqEikFs
>>01さん、そうですね。
私も反体制ではありますが、見ていて直感的に「変だな」と思います。
こういう運動やってる人たちは何故か、警察の裏金問題や、天下り利権拡大の為の暴排条例等には絶対に一言も言わないんですよね。
検察についても、三井環さんが共産党議員に検察の裏金作りを追求して欲しいと頼んだところ「裏金追求は共産党には向かない」と奇妙な理屈で逃げられたそうです。これは(間違っても共産党は読まないでしょうが)「月刊日本」のインタビューで読みました。二年くらい前です。
まあ司法・警察を追及するとしっぺ返しが降りかかりますが、自衛隊相手なら幾ら叩いても大丈夫と思っているのでしょう。
自衛隊が一辺の反撃もできないことは百も承知なんでしょう。

憲兵政治の再来なんてありえませんよ。これから国民に襲い掛かってくるのは
司法・警察ファシズム(試験秀才ファシズム・東大法学部ファシズム)です。それが見えないんですか?見て見ぬふりをしているんですか?
貴方方の陣営も中枢は防衛大は一人も居らず、東大法学部で占められてますね。
だから何も言えないんですか?


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