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[暴政]あやふや「原発ゼロ」で政府が覆い隠す安全保障の実像は日米軍産原子村複合体が仕組む反生命的な「生政治権力」の罠(2/6)、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20120927
1 日本政治アポリア化の真因は過半を超える国会議員らが原子村に隷従し自らの家計維持を国民の生活に優先させる買弁野合なる無責任(『生政治権力』の反生命的部分への過剰傾斜)
1−1 今も原子力安全神話で国民の生命を過剰に簒奪し脅かす方向へ走り続ける日本政治のバイオポリテクス化
フランス・ポストモダンの哲学者ミシェル・フーコー(Michel Foucault /1926 − 1984)が「生権力(せい‐けんりょく/bio-pouvoir、bio-power)」という政治哲学の概念を提起したことは良く知られている。一般に、近代以前の政治権力は権力側からの統制・ルールに従わない国民は殺す(=逆に言えば、従うならば放置し、放免する)というものだった(画像はhttp://urx.nu/240Sより)。
一方、現代の政治状況においては、例えば今の日・米でその典型が観察されるのだが・・・、一般に、「軍産・原子村複合体」(軍産複合体+内外原子村連合)の如く或る隠された強力な実効権力と癒着・野合する(補助金・宣伝広報費・キックバックなどの多様な裏ガネを介して)形で目前のリアルな政治権力が成立するという特徴が見られる。
そして、フーコーは、20世紀末〜21世紀初頭において此の実効権力支配型への急傾斜と併行する形で、更に、より重要な性質的変化が、言い換えれば、<過剰な反人間的・反生命的(“非”・・・ならず!!)な『生権力』へ向かう決定的変質>が起こりつつあることを予見したと考えられる。
そもそも政治権力には、「国民の生命を十分に涵養し日常生活を繁栄させる純生産的な役割(付加価値創造・分配を支援する.殖産興業国家、福祉国家)」と、「同じ国民の生命をひたすら資本利益と国庫(税収)増加、そして日ゼニ稼ぎのためのツール(道具)とみなす弱肉強食型搾取(1%派への過剰分配、現在における新自由主義政策、市場原理主義カルト傾向がその典型)システムの深化促進」という二律背反でヤヌス神(ローマ神話の出入り口、扉の神)的な機能があり、いずれに傾斜するかは政治理念しだいになるとフーコーは言う(画像はウイキメディアより)。
つまり、後者「国民の生命をひたすら付加価値(資本利益・国庫税収)増加のためのツール(道具)とみなす弱肉強食型の搾取(現在における新自由主義政策、市場原理主義カルト傾向がその典型)の深化」が、「生政治権力/バイオポリティクス」化ということになる。いわば、現代政治の大きな特徴は、「生権力」の二つの側面のうち、国民の生命をひたすら1%派のための付加価値(資本利益・国庫税収)増加と、理念不在の<その日暮らしの日ゼニ稼ぎ>のためのツール(道具)とみなす「生政治権力/バイオポリティクス」の方向へ過剰傾斜させてきた(小泉・竹中がソレで、橋下・安部らがB層向けに再びソレを“維新”だと強弁中!)と見なすことが可能な訳である。
因みに、「生政治」の現代的意味について、言い換えれば其の<より現実的な理解>の必要性について、米本昌平著『バイオポリティクス』(中公新書)は、「国民の生命」に関わる極めて深刻な諸問題はバイオポリティクス(biopolitics/生命−政治学、生物−政治学 )の概念で捉えることができると述べている。また、池田光穂著『医療人類学辞典http://urx.nu/231s』によると、厳密に見れば、この『バイオポリティクス』には4つの用語法がある。
(1) 後期フーコーによる、アナトモ・ポリティーク(foucault anatomo-politique/権力構造を客観的に解体し、腑分けする意味での解剖政治学)の術語としてのバイオポリティクス(上で述べた、単なる付加価値創造の道具としての人口・生命管理の政治学)
(2) 政治学的現象を説明する際に社会生物学や進化生物学の理論を援用して議論する用語としてのバイオポリティクス
(3) ヴァンダナ・シヴァ(Vandana Shiva/1952− /インドの哲学者、環境活動家)が提唱する先進国の多国籍企業が開発途上国の住民や地域住民が持つ「豊かな生物多様性」をさまざまな技術や法的手段を行使して搾取するバイオパイラシー(biopiracy/先進諸国ないしは実効権力による生物資源への盗賊行為、ネオ植民地主義)を正当化させる、グローバルな政治的枠組みを示す言葉としてのバイオポリティクス
(4) 先端医療やバイオ技術を行使する政策用語としてのバイオポリティクス
この分類からすると、今の日本で特に懸念されるのは(1)、(3)、(4)の深化・亢進・過激化であることが分かる。例えば、そこには、超高齢化社会における医療・福祉のビジネ道具化の問題、多発する薬害・臓器移植や遺伝子操作に関する問題、あるいは<暗黙の相互補完的意志が仕掛ける、そして米日中に跨る原発安全保障(潜在核保有戦術)型のマクロ・エンクロージャー戦略>が操作する戦争と平和の問題など、人権・ヒューマニズム・生命倫理などの価値観を十分に視野に入れながら、より慎重に対応すべき深刻な政治課題が山積している(なお、筆者の私見では『教育問題』もバイオポリティクスの範疇に入る)。
1−2 原子村に這いつくばる国会議員らが自らの家計維持を国民の生活に優先させる買弁野合政治の無責任
ところで、我が国における政治権力の基盤たる国会議員等の選挙では一定の組織票によって実際の選挙をする前から当選が確定する傾向が強くなってきたことが観察される。カネと地盤を継ぐ世襲型政治基盤、労働組合、企業・業界等の関連利益団体、宗教団体、カルト系集団などが組織票の母胎となる訳だが、組織票は、その強い利益共同体的団結力によって或る程度の見込み得票数が計算できるうえ、一般の浮動票と異なり締め付け効果も効くため棄権が少なく安定している。
なお、余談ながら、わが国の代表民主主義(それを支える選挙制度)には、<対英米比で異常に高額すぎる供託金>の問題が深い影を落としており、これも日本独特の実効権力の存在を可能ならしめるという意味で既得権益を保守する一種の悪しき基盤となっている。
ともかくも、このため実効権力側としては敢えて一般の低投票率と未組織票・浮動票の棄権を期待することになる。また、主要マスコミによる投票率動向等の頻繁で詳細なアンケートor出口調査結果の発表は、いわゆる「バンドワゴン効果(多数派を占める浮動票がマスコミ調査で勝ち馬とされた候補者へ乗る(投票する)傾向が強くなるという心理的効果)」をもたらすため、必然的に、原子村などの組織力の強い政党や候補者が有利となる」ことから、主要マスメディアと実効権力側がカネと利権を介し癒着する傾向が強まることとなる(主要メディアに流された巨額の原子力マネーが日本原発の安全神話を拡大・強化してきたことは周知のとおり)。
(関連情報)
2012-07-20toxandoriaの日記/「不埒な原子力規制委員会・人事(案)」と「エネ・環ヤラセ意見聴取会」の非道、其れを殆ど無批判で評価する堕落マスメディアhttp://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20120720
・・・
このような意味での由々しき現実を背景として、事実上、我が国では日本政府の政治権力を実効支配する「市場原理主義カルト財界(特に、多国籍化した強欲資本家層、原発系メーカー・原発系金融機関経営者層)」、「マルクス主義的労働者階層を自負しつつ特権階級化している労働貴族層(特に、自らは左派を標榜する電力会社・原発メーカー系の高給労働者層)」、「高給を食むTV・新聞等の主要マスメディア」の三者は明らかに野合・交尾しており、特に「主要マスメディア」は<政官財労学>を中核とする我が国の実効「政治権力」層を強力に支援する第一線の広報・宣伝マンとしての役割を担っている。
つまり、フーコーが言う「生権力」の概念を敷衍して理解すると、ひたすら「我われ一般国民の生命を、付加価値(資本利益と国庫税収)増加のツール(道具)」と見なす「国策原発一極型資本主義」なる、<米中による暗黙の相互補完的意志が仕掛ける、そして米日中に跨る原発安全保障(潜在核保有戦術)型のマクロ・エンクロージャー戦略(関連参照、下記★)>に取り込まれた実効「生政治権力」支配体制下の日常こそが、我々が住む日本社会の実像であり、フクシマ3.11による過酷な現実の暴露にも拘らず、その恐るべきほど危機的で非情なマインドコントロールは<一向に解消することが出来ないアポリアの悲劇>を現代の日本国民へ突き付けている。
★暗黙の相互補完的意志が仕掛ける、そして米日中に跨る原発安全保障(潜在核保有戦術)型のマクロ・エンクロージャー戦略に取り込まれ買弁内政型の右傾化へ進む日本?⇒米が中国に“尖閣は日米安保内”と(条約上の義務を直接)説明http://urx.nu/233g
★一般国民の “脱原発” 多数派への変化で<過激国民殲滅機関化>する原子村】“原発ゼロは
簡単に言えぬ、それは「安全保障が絡む」から”(野田首相)http://t.co/OuPXIbOg
hanachancauseposted06:12:022012年09月09日
★2012-05-11 toxandoriaの日記/格差・財政赤字の是正方向で大統領再選を狙う米国オバマの葛藤、新自由主義が仕掛ける二つの誘惑(原発&軍需マネー、新ドル政策)
http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20120511
★閣議決定したとのウソ強弁で野田が日本国民を騙した<ゼロ原発閣議回避>の背景に潜むのは、米国益(実は米国政治のカネへ影響力がある米日産軍原子力複合体の利益)の下に日本国民の生命リスクを位置付ける酷薄な<生政治>を現状維持させよとの米国からの要求。http://urx.nu/2343
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