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それは本当なのか錯覚なのか 安倍石破でまた一寸先は闇
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2012/9/29 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
野田民主党もまだ離党者が出て崩壊の危機だが、安倍自民党も分裂するかも知れないし小政党分立してメチャクチャになるという見方もある
安倍晋三総裁が決まり、自民党の新執行部が発足したが、大手メディアの解説が面白い。総裁選を戦った石破茂前政調会長が幹事長に就任したことについて、どこのテレビ局も「選挙の顔としての期待でしょう」などと言うのだ。
安倍自身、石破を口説く際、「選挙に臨むにあたって力を貸して欲しい」と言ったそうだが、まったくオメデタイ政党だ。あの目つき、薄気味悪い石破が「選挙の顔」になるか?いくら党員票の55%、165票を獲得したとはいえ、それは自民党内の話だ。党員票=世論ではない。しかし、そこが自民党には見えていない。
そういえば「国民の生活が第一」の小沢一郎代表は「もう一度、自民党政権に、とはならないのではないか。自民党も(民主党と同じく)錯覚している」と切り捨てていた。こっちの方がよっぽど、民意を肌で知っている。
大体、なぜ、安倍なのか。ふつうの人ならば、のけぞる話だ。安倍はお腹が痛くなって、一度、政権をブン投げた。しかし、これは正確ではない。
「体調だけが原因じゃありませんよ。そこだけをクローズアップしている報道は間違っています。安倍さんは2007年7月の参院選で大惨敗を喫した。国民がノーを突きつけたんですよ。美しい国とかいろいろなことに大風呂敷を広げたのに、何ひとつ、実績を挙げられなかった。バケの皮があっという間に剥がれたのです。しかし、安倍氏は政権にしがみついた。そこが致命傷になった。結果、やっぱり、どうにもならなくなって、みっともない辞め方になったのです。なぜ、安倍氏の再登板がダメなのか。お腹が痛くなって、政権をブン投げただけじゃありませんよ。選挙で結果が出ているからです。そこを忘れちゃいけません」(政治評論家・野上忠興氏)
体調不良だけであれば、「新薬が出てきたからまたやる」という理屈は通らないでもないが、安倍の場合はそれだけじゃないのだ。
しかも、国民はそれを“感覚的”に覚えている。安倍のだらしなさ、みっともなさ、ひ弱さ。政治的パワーがあったのに不幸にして、病に倒れたのとは違う。だから、「安倍チャン? ウソ〜っ」となるのである。
◆一丁上がりの老人たちがまた出てきた
それなのに、自民党はもう政権はもらったと言わんばかりに浮かれている。きのう(28日)、明らかになった日経の世論調査では自民党の政党支持率は12ポイント増の37%。投票したい政党も自民が35%でトップだった。民主はそれぞれ19%、14%だったから、ダブルスコアだ。同じ調査で安倍総裁を「評価する」は38%、「評価しない」は49%だったが、もちろん、浮かれている自民は、こんな数字は見ようとしない。
で、新執行部入りが決まった細田博之総務会長(68)や高村正彦副総裁(70)のうれしそうだったこと。野党の執行部なんて、普通は見向きもされないものだが、これまた読み違いしているTVカメラに囲まれて、一丁上がりになっていた老人たちが有頂天。そうした映像を国民はドッチラケで見ていたわけだ。
◆安倍自民党がスンナリ政権を取れるわけがない
ハッキリ言って、今、世論調査に出てくる自民党の支持率は蜃気楼みたいなものだ。経済評論家の荻原博子氏はこう言った。
「自民党を支持しているわけじゃないでしょう。民主党がダメだし、維新も危ないし、消去法で自民が残っただけの話です。安倍さんにしても消去法。これが国民の自民党への支持だと勘違いされたら困ります。ご祝儀相場の類いです。有権者はどこに投票すればいいのか。積極的に投票すべき政党がどこにもないことが問題なのです」
これが有権者の正直な気持ちなのである。だとすると、政界は一寸先が闇だ。
維新の会のめっきがあっという間に剥がれたように、みんなの党が沈みつつあるように、安倍・自民も一瞬にして、沈没する。そんな事態も大アリだろう。安倍の場合、そこかしこに地雷があるからなおさらだ。
「安倍自民党がスンナリ、政権を奪回できるかというと、懐疑的です。難病とされた体調不安は治ったのか。総裁選で唱えたようなウルトラタカ派路線を選挙でも言うつもりなのか。その場合、近隣諸国はどんな反応を示すでしょう。有権者だって、『この人で大丈夫か』と引きますよ。そうなると、民主党がダメなせいで瞬間的に跳ね上がっている自民党への期待は一気にしぼんでいく。一度、政権をブン投げた安倍氏を再登板させた自民党の人材難や無責任さがクローズアップされ、期待を集めた分、失望も大きくなる。かといって、野田民主党も似たようなものですから、中道左派的な政党への回帰が始まるかもしれません。小沢氏が上手に立ち回れば、大きな風を受けることも十分、あり得ると思います」(法大教授・五十嵐仁氏=政治学)
◆自民は割れて、惨敗・民主は右往左往
世論の大勢は「脱原発」「オスプレイ反対」「消費税待った!」だ。ふつうに考えれば、これらを明確にしている政党が支持を集める。小沢はこの点、明快だ。きのうも沖縄で「納得できる説明をせずにオスプレイ配備を強行することには疑問を感じる。沖縄や国民の声が米政府に伝わっていない」とピシャリだった。
しかし、選挙では民主、自民が争い、脱既成政党の第三極も候補者を一本化できずに、票を奪い合っていく。こりゃ、あらゆる組み合わせがあるのではないか。
「維新の会は安倍氏が総裁選で負けて、自民党を飛び出すことを期待していた。それが無理となって、再び、原点回帰路線に戻ろうとしている。自分たちの主張を曲げずに頭を下げてくるところと組む方針です。一方、自民党は比較第1党にはなれても、単独過半数は絶対無理。どこかと組まなければ、政権を取れない。安倍氏は維新と組みたいだろうが、選挙では維新と自民が票を食い合うわけです。その直後に組めるか。それでなくても、官僚ベッタリの自民党議員が道州制などを掲げる維新と組めるわけがない。自民党内には民主党との大連立を模索する議員も大勢いるから、グチャグチャになりますよ。パートナーをめぐって、自民が割れる可能性もあるし、惨敗した民主の残党は右往左往になる。そうなれば、誰が首相になるのか、本当に分からなくなりますね」(政界事情通)
なにしろ、副総裁や幹事長代行、代理のポストで、安倍と石破はもう対立したとされる。もちろん、人事で干された石原一派は不満タラタラ。一方、甘利明政調会長は電力業界ベッタリで、原発大賛成だから、ここでも党内は「それで選挙に勝てるのか」とモメている。
◆自民・右翼コンビ誕生で政界再編早まる
こうなると、選挙後はもちろんのこと、選挙前だって何が起こるか分からない。ハッキリしているのは、野田民主がもうすぐ、過半数割れに追い込まれ、不信任案可決を食らうことくらいだ。
「離党表明した玉置公良衆院議員が抜ければ、民主党は単独過半数割れまでマジック5です。代表選では反野田勢力が114人もいたのですから、野党が不信任案を出せば、あっさり造反が出て可決します」(民主党関係者)
そうなれば野田は総辞職で、次の「顔」を選び直して選挙になる。まさしく、政界は「一寸先は闇」。よりによって安倍と石破を選んだ自民党の“おかげ”で、政界再編が早まることになりそうだ。
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