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なぜ大マスコミは追及しないのか 安倍晋三 クスリの副作用は大丈夫なのか
http://gendai.net/articles/view/syakai/138902
2012年9月29日 日刊ゲンダイ
難病「潰瘍性大腸炎」は新薬で改善したというが…
やたらと“体調良好”をアピールしている自民党の安倍晋三(58)。5年前、持病の「潰瘍性大腸炎」が悪化して、無責任に政権を放り投げたが、本人によると、持病は「新薬によって劇的に改善した」そうだ。しかし、本当に完治したのか。むしろ、政界では「それほど効くクスリなら、副作用の心配があるのではないか」という声が上がっている。
<重症化すれば心筋炎、新膜炎に>
安倍の40年来の持病である潰瘍性大腸炎は、「難病指定」されているヤッカイな病気だ。原因は不明、治療法もない。ストレスがかかると、下痢や腹痛、下血が止まらなくなる。一般的に完治することはないそうだ。
それでも、2年前、ゼリア新薬の「アサコール」が承認されたことで、人によっては、症状が緩和されたという。喜んでいる患者も多い。安倍も「新薬のおかげで」と、何回も口にしている。
しかし、どんな良薬でも、クスリはクスリだ。必ず副作用がある。飲みつづけて大丈夫なのか。
「副作用には個人差がありますが」と、薬剤師で「医薬情報研究所」の堀美智子氏がこう言う。
「気になるのは、臨床試験239例中、116例で副作用があったことです。48.5%と高い」
独立法人「医薬品医療機器総合機構」のホームページによると、アサコールは〈1日3600mgを、8週間を超えて投与した際の安全性は確立していない〉という。用法では〈活動期には、1日3600mgを3回に分けて食後経口投与する〉となっている。
もちろん、医師の指示に従っていれば、副作用のリスクは減るだろう。しかし、もし、激務がつづく総理大臣に就任したら、症状が悪化し、クスリの量が増えるのは間違いない。
重大な副作用は、心筋炎、心膜炎、間質性肺疾患、腎不全……などだ。持病の潰瘍性大腸炎が悪化したら下痢が止まらず総理は務まらないが、重大な副作用が発生しても総理をつづけるのは難しい。これでは政界関係者が副作用を心配するのも当然だろう。
総裁選の当日、報道陣の前でカツカレーを豪快に食べたり、出馬表明の前日、天丼をかき込む写真をフェイスブックに載せるなど、安倍は胃腸の回復ぶりを必死に訴えているが、実際のところ健康状態はどうなのか。副作用の心配はないのか。
<トップの健康問題は国民の命運関わる>
政治評論家の山口朝雄氏が言う。
「政界は風邪をひいただけで、がんと噂されるだけに、ただの国会議員なら、病気を隠すのも仕方ないでしょう。しかし、総理大臣は別です。トップの健康は、国民生活を左右する。3・11のような大地震が起きた時、総理が体調不良で指揮を執れなかったら、どうなるのか。もし、安倍さんが総理を目指すなら、本当に持病は完治したのか、クスリの副作用も含めて、すべて明らかにすべきです。5年前、総理大臣を唐突に放り出したのも無責任だったが、それ以上に無責任なのは、国会議員になった後も3カ月間、入院するなど、深刻な持病を抱えていたのに、それを国民に隠して総理に就いたことです。今度こそ、洗いざらい話すべきです」
大新聞テレビは、安倍晋三の「新薬によって……」という言葉をそのままタレ流しているが、きちんと問いただすべきだ。
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