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2012年9月29日 植草一秀の『知られざる真実』
「失われた3年」を取り戻すために「フェニックス革命」を成就させねばならない。
2009年8月30日、私たち主権者国民は「決戦の総選挙」に圧勝した。
そして、2009年9月16日、ついに日本の歴史上初めて、民衆の民衆の力による民衆のための政権樹立に成功した。
小沢一郎氏が民主党代表に就任して3年半の時間でこの偉業が成就された。
日本の政治構造を刷新する。
米国・官僚・大資本が支配する日本の政治構造を、主権者国民が支配する政治構造に変える。
この壮大な政治刷新が始動し始めた。
民衆は歓喜の渦に包まれた。
しかし、その歓喜の声も束の間のものに終わった。
米・官・業のトライアングル=「悪の枢軸」は、権力奪還に向けて死に物狂いの反抗を開始した。目的のためには手段を選ばぬ猛攻撃が始まった。
この手段を選ばぬ猛攻撃により、維新政権はわずか8か月で破壊されたのである。
これが2010年6月2日の政変だった。
菅内閣の発足、すなわち「第一次ペテン師内内閣」が発足したのである。
そして、2011年9月には野田佳彦内閣、すなわち「第二次ペテン師内閣」が発足して現在に至っている。
政権交代を成就させた原動力である小沢−鳩山ラインは脇に押しのけられ、メディアはこの本来の正統派・主流派勢力を一切報道に載せない対応を示している。
歓喜のドラマは悲劇に一変した。
しかし、ドラマをこのまま終わらせるわけにはいかない。
本当のドラマはここから始まる。
主権者国民が総力を結集して、もう一度政権を取り戻す。
「失われた3年」を取り戻し、
「主権者国民の主権者国民による主権者国民のための政権」
を樹立しなければならないのだ。
その主役になるのは、やはり小沢一郎氏である。
小沢一郎氏を先頭に引き立てての政権奪還を「フェニックス革命」と呼ぶことにする。
昨日9月28日、東京池袋の豊島公会堂で、「小沢一郎議員を支援する会」主催のシンポジウム
「小沢一郎政治裁判は何をもたらしたか」
が開催された。会場には500名近くの市民が集結し、主権者国民による政権奪還に向けての熱い思いが存分に論じられた。
「小沢一郎議員を支援する会」の伊東章代表世話人が冒頭にシンポジウムの意義を総括的に話されたのち、「国民の生活が第一」の東祥三幹事長ならびに森ゆう子参議院議員が冒頭に演説をされた。
東祥三幹事長は、政治において何よりも大事なことは主権者である国民の意思を代表して政治を行うことを強調した。「国民の生活が第一」は主権者国民の命と生活を守るため、主権者国民との約束を確実に実行するために、筋を曲げて民主党を離党し、新党を創設したことが、極めてわかりやすく説得力を持って説明された。
森ゆう子参議院議員は小沢一郎氏に対する巨大で邪悪な政治謀略である検察と裁判所による小沢氏人物破壊工作について、真相を明らかにするための政治活動を展開されていることを説明した。
森議員は参議院法務委員会委員として、検察審査会の疑惑を解明するために、法務委員会秘密会の開催を要請し、活動を展開しているが、大多数の政党と国会議員が躊躇して動かない現状を説明された。
国会が国権の最高機関としての役割を果たさぬのなら、国会の存在など有名無実になる。「国民の生活が第一」の躍進により、疑惑の裁判所のベールを是非はがしていただきたく思う。
小沢一郎氏が激しい攻撃を受け続けている理由は、小沢氏が日本政治構造の刷新を真摯に追求しつづけていることにある。
米官業利権複合体は、1990年代の前半から小沢氏を第一級の危険人物として攻撃の標的に定めてきた。
1996年には小沢氏攻撃のためのマスメディア横断組織である「三宝会」が創設され、現在に至るまで、メディアによる小沢氏人物破壊工作が展開され続けている。
1993年に野党7会派による政権を樹立した最大の功労者も小沢一郎氏であった。
この政権も激しい攻撃にさらされて、わずか10ヵ月で破壊された。
その後小沢氏は新進党を創設するが、1997年末には新進党が解党され、小沢氏は自由党を創設した。
このとき、メディアは小沢一郎氏の政治生命はこれで終末を迎えると喧伝した。
ところが、自由党は比例区選挙で500万票の基礎票を有し、確実に生き延びたのである。そして、2003年の民由合併を経て、2009年、ついに政権交代の大業を成就させた。
小沢一郎氏は不死鳥の如くに蘇ったのである。
いま再びメディアは、小沢氏の政治生命終局を盛んに喧伝し始めている。
しかし、主権者国民が存在する限り、日本政治刷新の火を消すわけにはいかない。
米官業による日本政治支配の謀略を打ち破り、もう一度、主権者国民による政権奪還を実現しなければならないのである。
小沢一郎氏の不死鳥神話はいまも確実に生きている。
小沢一郎氏を先頭に立てた、民衆による政権奪還を必ず実現させなければならない。
これを「フェニックス革命」と呼ぶこととする。
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