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(回答先: 本澤二郎の「正常化40周年の旅」(3) 投稿者 五月晴郎 日時 2012 年 9 月 27 日 11:59:36)
http://blog.livedoor.jp/jlj001/archives/52001214.html
<天に唾する日本財閥>
戦前の日本財閥は、侵略戦争の隠れた主体となって暴利をむさぼった。敗戦で解体されたものの、再び戦争で復活した。暴利の一部を右翼勢力に流して、安全に、さらなる暴利をむさぼっている、と生前の平和・軍縮派の宇都宮徳馬は指弾していた。今回の石原暴走の背後に悪しきワシントンの野望を感じるばかりだが、同時にそれは日本財閥が「天に唾する行為だった」といってもいいのだ。
自業自得とは言え、その被害は日本財閥に降りかかっている。日本商品のボイコットである。売れない日本車に財閥は悲鳴を上げている。いまや消費市場として中国に相当する国はない。フィリピンは日本企業を優遇すると誘いをかけてきているが、マニラには北京のような消費市場はない。むろん、ミャンマーにもない。これくらいのことは小学生でもわかるだろう。
日本財閥は右翼と手を切るしかない。ドイツがナチス撲滅を図って世界を闊歩しているように、それが出来るのか?
今回の中国訪問で、一人の日本研究者が「日本財閥研究の必要性を初めて気付いた」といってくれた。これは望外な成果と言っていいだろう。財閥研究は日本にもない。いわんや中国にも。野田内閣の隠れた支援者は財閥だ。財閥と官閥は兄弟関係にある。これがワシントンの悪しき産軍複合体と結びついている。野蛮な腐敗権力構造だ。ここにメスを入れない限り、日本は自立も独立もできないのである。公正な社会は誕生しない。
父親を陸軍大将、自らは経済界に身を置き、政界の中枢で生きた宇都宮の、こうした正義の分析を、日本国民もアジアの諸国民も共有する必要があろう。いま財閥の代表が、のこのこと北京を訪問しているようだが、信頼確保には天に唾する行為を止めるほかない。
<日本の言論の自由>
30年ぶりに旧交を温めた元外交官への筆者のお土産は、既に出版社も潰されてしまった「平成の妖怪・大勲位中曽根康弘」(健友館)である。天皇制国家主義の復活にかける右翼の野望を真正面から取り上げた、誰も書かない本である。
案の定、この本のお陰で生活の基盤を奪われてしまった。日本の言論の自由のまやかしを学ばされることになった。人権侵害だ。見方を変えると、これこそ望外な成果といってもいいのだ。
日本国憲法が保障する言論の自由・表現の自由は、悪しき権力者の研究を、まともな言論人に許さない、限られた自由であることを露呈したことになる。この勇気は宇都宮であり、医療事故で亡くなった息子がくれたものである。
筆者のジャーナリストとしての金字塔的成果である。こうした解説に元外交官は、初めて日本民主主義の正体を知って驚いた。多分、彼はいま本を広げてくれているだろう。これを熟読すれば、日本の本当の姿を知ることが出来るだろう。いつかそんな中国人が現れるかもしれない。そうした思いで贈呈した。
<元外交部長老に電話>
北京に来ると、必ず電話する相手がいる。筆者の計画した戦後50年の「日中友好平和の50人旅」を側面支援してくれた陸国忠さんだ。個人で50人の仲間を集めることは容易ではない。この時は朝日新聞千葉支局の真面目な記者が、千葉版で大きく報道してくれた。お陰で50人が集まった。
大学教授・高校の歴史教師・代議士秘書・家庭の主婦らだ。この中には南京大虐殺を、当時日本軍将校の運転手だった元兵士(軍属)もいた。この人から南京大虐殺の目撃談を聞いた。上海から南京へ向かう車中だった。「大中国の真実」(データハウス)に記述した。北京の盧溝橋訪問では陸さんが通訳として助けてくれた。
彼の北京大学の同級生に唐家セン元外交部長がいる。日本大使館勤務時代は台湾問題のエキスパートだった。謙虚で柔軟な人柄は、誰にも好かれていた。
「尖閣問題で40周年の雰囲気が悪い。心配でならない。石原だけの問題ではない。野田も。油断すると、日中が衝突するかもしれない。危険この上ない」
背後のCIA工作に言及しなかったが、むろん、彼は承知しているはずだ。
「もともと日本が島を買うと言い出した。これは日中間で棚上げしてきたものである。問題を複雑にしてしまった。当然、両国の経済関係や民間交流に影響が出る」
反日デモの一部は暴徒化した。日系企業が被害に遭った。「中国も複雑だ。いろんな人がいる。主流は中央政府の対応を支持している。小数に異論が出ている。昔のように一つのやり方では難しい。ネットが広がり、いろんな意見がある」
外国の工作員による工作もしやすいだろう。中国でも、ようやくCIA研究が始まっているようだ。日本にこれがない。悲しい限りだ。
陸さんは日本の内情にも言及した。「日本に日本政府をけん制する力がなくなっている。右翼にブレーキを踏む人がいない。だから、ますます危険になってゆく」と決めつけた。
70年代・80年代の日本には、けん制役の政治家が沢山いた。公明党も親中派を演じたが、いまは影を消してしまった。いまはマスコミもすべて右翼化してしまっている。テレビに登場する人物は、すべてが右翼に媚びる不甲斐ない学者・言論人ばかりである。中曽根の悪友が支配するマスコミだ。
<内政行き詰まりの野田・松下PANASONIC政府>
尖閣問題の表面化に対しては、野田内閣の深刻な内政行き詰まりの実態が、黒い影を落としていることを、人々は忘却してはなるまい。野田は「白アリ退治」を公約しながら、反対に大増税を強行した。3・11原発事件を「収束した」と嘘をついて、再稼働を強行した。財閥と官閥とCIAの意向だ。日本国民は、放射能で命をむしばまれ、大増税で生活を奪われる。
こんな悪政に対して、まともな市民は3月から毎週金曜日に、野田タヌキが巣食う首相官邸に押し掛けている。戦前戦後にこんな事態は起きなかった。いかに国民の生命財産を破壊する政府であるかの、何よりの証拠であろう。
これに蓋をする悪政が、パンドラの箱を開けることだった。PANASONIC財閥政権が、石原とCIAの仕組んだ野望に率先して介入した理由でもある。これが筆者の分析だ。
トヨタ・東電・PANASONICも皆三井住友財閥の傘下に入っている。隣国との緊張政策で、武器弾薬企業の三菱財閥も笑いが止まらない。野田内閣は、こう判断して尖閣領有権問題に踏み込んだのだろう。
ワシントンが頼みの綱だったが、ワシントンは北京と敵対する力などない。現に、尖閣の施政権は日本にあるとしながらも、肝心の領有権についてワシントンは沈黙している。領有権は確定していないのだ。野田はこぶしを振り上げたが、それを振り下ろす力などない。
野田の父親が元自衛隊員だとしても、戦前同様に神風など吹かない。野田内閣は完全に断末魔の状況に追い込まれている。
反日デモの影響は、財閥に襲いかかっている。しかし、一般の日本人に影響など無い。北京で大声上げて日本語をしゃべっても、タクシーに乗っても安全だ。むろん、中国人が日本に来れば、これまた大歓迎である。秋葉原だけではない。
2012年9月28日9時45分記
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