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2012年09月28日 Electronic Journal
自民党の総裁選は、9月26日に行われ、元首相の安倍晋三氏
が勝利して総裁に就任しました。党員・サポーターは、圧倒的に
石破氏を支持したものの、議員は安倍氏に過半数を与えて、決選
投票で安倍氏が自民党の総裁になったのです。第1回目の投票と
決選投票の結果は次の通りです。
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≪第1回投票≫
議員票 党員・サポーター票 合計
安倍晋三 54 87 141
石破 茂 34 165 199
石原伸晃 58 37 38
町村信孝 27 7 34
林 芳正 24 3 27
≪決選投票≫
◎安倍晋三 108 ・・・・・ 108−54=54
石破 茂 89 ・・・・・ 89−34=55
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地方票の計算が「ドント式」というわかりにくい方式で行なわ
れたので、ピンとこないのですが、実は地方は石破氏の圧勝だっ
たのです。47都道府県で石破氏が制したのは、実に41道府県
に及ぶのです。石破氏の負けた道府県は、北海道(町村)、福井
(安倍)、奈良(安倍)、和歌山(安倍)、山口(安倍)、福岡
(安倍)の6道府県だけであり、文字通り圧勝です。
1回目の投票で石破氏が獲得した議員票は34、安倍氏は54
で20票の差があります。それが決選投票で安倍氏は54票上積
みして108票としたのに対し、石破氏は55票増の89になっ
たのです。19票差です。この石破氏に回った55票は、石破氏
を支持しているわけではないが、自民党の党員・サポーターの民
意に配慮して石破氏に投票した人たちということができます。
いわば良心票といえるのです。もちろん、最初は石破氏に投票し
たのに決選投票では、安倍氏に入れた人もいることをあわせて述
べておきます。
これに対して安倍氏へ上積みされた54票は、安倍氏を支持し
ているわけではないが、所属派閥に配慮したり、単に石破氏が嫌
いだったりするきわめて内向きな票ということができます。今回
の投票結果において、これら良心票と内向き票が半々だったとい
うことは、自民党の改革が、あまり進んでいないことを物語って
います。やはり、まだ派閥の力学が少し働いているのです。
政治評論家の田崎史郎氏によると、谷垣グループと安倍グルー
プは事前に約束ができていたというのです。その約束とは、第1
回の投票では石破氏に投票するが、もし決選投票があるときは、
安倍氏に投票する。その代り石破氏の幹事長起用を要求したとい
うのです。わかりにくい対応ですが、1回目の投票では、石原氏
を潰すために石破氏に入れるという作戦だったようです。
事実であるかどうかは分かりませんが、こういう話が漏れて、
政治評論家の耳に入るのはお粗末です。こういう話を聞くと、自
民党が何も成長していないことがよくわかります。
この総裁選の結果を受けて、日本維新の会との関係はどうなる
でしょうか。これについて、自民党総裁選の終了後に橋下大阪市
長は安倍晋三氏について、次のように述べています。
―――――――――――――――――――――――――――――
安倍氏は非常に信頼のおける政治家だと思っている。維新の会
と方向性はほぼ同じである。しかし、消費税の地方税化やTP
P(環太平洋パートナーシップ協定)、原発政策について考え
方が完全一致ではない。選挙の時は戦わざるを得ない。
──橋下大阪市長
―――――――――――――――――――――――――――――
日本維新の会は、次期衆院選に300人〜400人の候補者を
立てると豪語していますが、それはとても無理です。専門家は比
例も入れて、せいぜい120〜140人と見ています。そうする
と、当選者は現在の支持率からみて、50〜60人ぐらいと考え
られます。
しかし、ここにきて日本維新の会の支持率が低迷しています。
このままもし、選挙が先送りされると、支持率はさらに低下する
と思われます。そうかといって、支持率が大きく回復する要素は
これといって何もないのです。
自民党はどうでしょうか。この原稿執筆時点で安倍自民党の支
持率は出ていませんが、もし、支持率が思うように伸びないと、
選挙も苦しくなってきます。今回安倍総裁が選出されたことで、
自民党の鳥取、山形、秋田県連を中心に反発の声が上がっており
秋田県連では、抗議のために役員が辞任を決めています。支持率
にこれがどう響くかです。
いずれにしても自民党と日本維新の会は選挙でガチンコで戦う
ことになります。政治ジャーナリストの角谷浩一氏によると、自
民党は130議席程度とみています。単独過半数どころか150
議席にも届かないだろうと見ているのです。それに、現在の状況
なら、民主党は100議席を切るといわれています。
一方、角谷浩一氏は、「国民の生活が第一」と「新党きずな」
「新党大地・真民主」の3党で50〜60議席は取ると分析して
います。選挙が先送りされればされるほど、増税反対の「国民連
合」が伸びるとみているからです。
おそらく自民党が比較第一党になりますが、50〜60議席の
政党が多く乱立することになり、すんなり、自民党の政権になる
とは限らないのです。もし、それらの政党の連携によっては、か
つての細川政権のような連合政権ができる可能性もあります。生
活の小沢代表はそこまで読んで選挙戦略を立てています。
7月9日から58回にわたり、橋下徹論を書いてきましたが、
今回で終了します。すべては選挙が終わって、日本維新の会がど
のくらい票を取っているかによって、日本の政治は大きく変わる
可能性があります。10月1日からは、現在もっとも関心のある
テーマを取り上げます。 ── [橋下徹研究/58/最終回]
≪画像および関連情報≫
●自民党総裁選/地方の声とずれ──朝日新聞デジタル
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安倍晋三元首相が、地方票で圧勝した石破茂前政調会長を国
会議員の決選投票で破った自民党総裁選。県内でも党員・党
友票は石破氏が圧勝した。石破氏支持の県議からは「地方の
結果を重く受け止めて」と注文も。民主党などからは「政権
を放り投げた人」と対決を意識した声も出た。党員・党友の
県内の投票率は58・77%で前回(2009年、46・0
6%)を12ポイントほど上回った。得票は石破氏6774
票、石原伸晃幹事長2575票、安倍氏2224票、町村信
孝元官房長官397票、林芳正政調会長代理161票。県連
に割り当てられた7票は、石破氏5票、石原、安倍両氏が各
1票と配分された。石破氏の得票率は約56%で、同党県議
32人中17人が石破氏支持と回答した朝日新聞の事前アン
ケートと同様の結果だった。 ──朝日新聞デジタル
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000001209270002
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