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この国はヤバイことになった この茶番は民意とかけ離れている
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2012/9/27 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
絶望的な気分になった病気持ち安倍とヤブニラミ石破の自民党総裁決選投票のテレビ中継
◆石破はあの薄気味悪さが嫌われた
自民党の総裁選は安倍晋三元首相(58)と石破茂前政調会長(55)の2人が決選投票に進み、安倍が僅差で石破を下した。国民は両者の決選投票をどんな思いで見たのだろう。
ともにウルトラ右翼のタカ派合戦なのである。安倍は尖閣問題で「これ以上行ったら日本は覚悟があると示す必要がある」と言った。石破は憲法に国防軍を明記し、集団的自衛権を可能にする「国家安全保障基本法」の制定を訴えた。ともに戦争大賛成――。しかも、勝った方が次の選挙で首相になる可能性が高いのだ。
この国は本当にヤバイことになった。歴史が大きく暗転しようとしている。そんなざわつき、ゾクッとするような恐怖感、胸騒ぎを覚えなかったか。
政治評論家の森田実氏はこう言った。
「どちらかというとリベラルな谷垣氏が出馬断念に追い込まれ、5人の候補が立ち、安倍、石破の決選投票になった今度の総裁選は、右傾化を競った争いでした。国防軍創設、海兵隊の必要性を語った石破氏が最右翼に見えますが、その先を安倍元首相は行っている。だから、決選投票で勝ったんです。怖いのは小泉元首相から禅譲されたような形で登板した前回と違って、今度は総選挙を挟むことです。次の選挙はおそらく、自民党が比較第1党になる。民主党がダメすぎるからです。そうなると、選挙で安倍首相が誕生することになる。想像以上のことをやってきますよ。尖閣、竹島では強硬路線、河野談話を見直し、近隣諸国すべてをいきり立たせることになる。行き着く先は戦争ですが、大マスコミは右傾化競争の総裁選を批判するどころか、煽っていた。私は絶望的な気分になりました」
各候補が「戦争する体制」を競った総裁選だったのである。その意味で、誰がなろうと国民には絶望しかない。安倍と石破の違いなんて、どっちの顔がより薄気味悪いか、みたいなものだ。右傾化競争と醜悪合戦――それで安倍が出てきたのである。
◆安倍なんかで自民に未来はあるのか
「政権奪還は自民党のためではない。強い日本をつくる、豊かな日本をつくるためだ」
総裁就任のあいさつで、そう絶叫した安倍は「衆院選で勝ち抜く強力な布陣を考えたい」と直ちに党役員人事に着手。石破の幹事長起用など具体的な人事案が飛び交っている。果たして安倍の手で自民党は政権を奪い返せるのか。こんな偏狭的な右翼を党首に担いだ政党に未来はあるのか。
総裁選の間、安倍はひたすら中韓両国への敵意をムキ出しにしていた。街頭演説では「日本の領土、領海、国民の命は何としても守る!」とこぶしを突き上げ、慰安婦の強制動員を認めた「河野談話」の見直しにも言及した。
安倍は中韓との領土問題をハナから解決する気などない。むしろ、緊張関係を利用して、再軍備に向けた改憲ムードを煽り立てている。そうやって日本を戦争のできる国に衣替えさせるつもりだろう。本当に危ない男だ。
自民党議員はそんな安倍を担ぎ、領土問題で芽生えた国民の反中・反韓感情に便乗してイケイケドンドン。強硬姿勢を貫けば、有権者の支持もついてくる、次の選挙は安泰――なんて考えているのだが、そううまくコトは進むか。
「どれだけの国民が中韓との衝突を本気で望んでいるのでしょうか。日本経済を考えれば、今や中韓両国とも欠かせない貿易相手国です。領土問題で一時的な反感は覚えても友好的な解決を願う国民の方が多い。安倍氏が正面切って対決姿勢を煽るほど、有権者サイドには『やりすぎ』『危険だ』というブレーキがかかっていくでしょう。安倍氏に独り善がりの使命感を叫ばれても、多くの国民は大迷惑。自民党が右へ右へと突き進むほど、『ちょっと待てよ』という人は増えてくる。国民が真に望んでいるのは平和と経済の繁栄、国民生活の豊かさであって、民意とかけ離れた政党に未来はありません」(九大名誉教授・斎藤文男氏=憲法学)
自民党が前回、下野したのは領土問題や北朝鮮外交で軟弱だったからではない。耐用年数切れであり、右肩上がりの経済を前提にした官民癒着の上に成り立っている自民党は、存在理由をなくしたのである。それに気づかない鈍感政党が、よりによってブン投げ元首相を担いだ。未来があると思う方がどうかしている。
◆ダメで辞めた安倍で国民が支持するのか
「総裁選でモノを言ったのは、旧態依然の派閥の論理。派閥のドンや長老たちが、無派閥で言うことを聞かない石破氏より、ペコペコ頭を下げる安倍氏を選んだだけです」
政治評論家の山口朝雄氏はそう総括したが、この「論理」には自民党内からも「おかしい」という声が上がっている。持ち票4票のうち3票を石破に投じた秋田県連では、会長の県議ら4人の幹部が「民意を反映していない」と抗議し、県連の役職を辞任する意向だ。
そりゃあ、そうだろう。石破の資質はともかく、党員たちの意思が旧派閥のドンたちの意向で歪められ、よりによってウルトラ右翼の安倍に逆転されたのである。
安倍の党員票の獲得比率は全体の約29%。3割にも満たない。地方の党員は日頃から有権者と接し、永田町の政治家よりも民意を肌身で感じている。こちらは安倍ノーだったわけだが、誰が見たって出戻り首相の再登板なんて「ウソー」って話だ。永田町の人材払底を満天下にさらしたようなもので、世界中が笑っている。
もちろん国民だってドッチラケだ。安倍は当選後、得意そうにTVに出まくっていた。大メディアは早速、持ち上げていたが、彼らはフツーの有権者の感覚をナーンにも分かっちゃいないのだ。
自民党の政党支持率は今でも2割そこそこだ。この中に自民党を積極的に支える党員がいる。その3割未満しか安倍の支持はない。安倍が広く国民の支持を集められるわけがないのだ。
「あれだけ無責任な首相の辞め方は見たことがないし、当時から成長したとも思えない。稚拙な政権運営は当時、『お友達内閣』と皮肉られたものですが、今回の安倍陣営の推薦人や決起集会に参加したメンバーは、見事にかつての『お友達』ばかりです。『あの時の夢よ、もう一度』とスリ寄ってくる側近にチヤホヤされて、カン違いしてイイ気になってしまう。そんな坊ちゃん気質が今も抜け切れていないのです。こんな幼稚な政治家の返り咲きを許すとは、自民党は国民の意識を逆なでするようなものです」(山口朝雄氏=前出)
安倍は二度と表舞台に出てきてはいけない人物だったのだ。
◆世界経済の減速の中でタカ派登場のこれからを予想
安倍が自民党総裁になったことで、中国、韓国に早速、警戒感が広がった。
中国国内では「次期総選挙で自民党が政権復帰し、安倍政権となれば緊張激化必至」と受け止められているし、韓国の聯合ニュースは、「安倍氏は軍国主義日本の復活を夢見ているように見える。安倍氏が最大野党の総裁になったことにより、日本政治の右傾化の流れは加速する」と言い切った。
日中、日韓の関係がさらに悪化、緊迫するのは間違いない。
すでに日中ビジネスは、野田が尖閣を国有化したことで最悪状態だが、これに拍車がかかるのである。訪日観光客はキャンセルの続出だ。中国では日本製品の不買運動が起こっている。工場では中国人労働者がストライキという“抵抗”に出ている。揚げ句は、成都で開かれている国際見本市から日系企業は締め出しを食らってしまった。シタタカな中国政府のことだ。こうした経済的嫌がらせは今後も続く。安倍首相になればなおさらで、日本企業は死活問題になる。
そこへ世界経済の予想を超える減速が追い打ちをかけるのだ。欧州の経済不安に加え、新興国の景気も鈍化。IMFのラガルド専務理事は24日、「世界の成長率予想を下方修正する」との見通しを明らかにした。日本の輸出産業は総崩れだ。
そんなタイミングで安倍が出てくるのだから絶望的な気分になってくる。筑波大名誉教授の小林弥六氏がこう言う。
「中国は資源があるし、欧州とのつながりもある。日本を相手にしなくても困りません。安倍さんのやりたいことは『戦後レジームの脱却』や『憲法改正』。自民党が政権に戻り、橋下・維新の会と連携でもしたら、この国は独裁的な戦時中の国家に逆戻りしてしまう恐れがある。米国でさえ中国とうまく手を組んでやっている。世界は、平和的に外交の道を探っているのに、日本だけが例外の要注意国家になってしまいます」
戦前の歴史が教えるように、世界が不況に陥ると、自分たちだけが生き残ろうとして、ナショナリズムが高まる。ますますもってイヤな感じだ。
◆日本の言論はなぜこんな総裁選出を傍観しているのか
さらに絶望的なのは、民意とかけ離れたこんな総裁選を、大新聞テレビが批判もせずにタレ流していることだ。
総裁選が告示される前から「安倍、石破、石原、3人の戦いか」などと大ハシャギし、総裁選が始まった後も「安倍、石原、連携か」と、競馬レースのような報道に終始。
安倍総裁が選出されると「40年ぶりの決選投票!」「56年ぶりの逆転!」「初の総裁再登板!」と、まるで画期的な総裁選だったかのように報じる始末だ。これでは無料で自民党の宣伝をしてやっているのも同然だ。
しかも、自民党の腐敗堕落した体質は、少しも変わっていないのに、「国会議員より多い地方票」「参院議員の立候補」「同じ派閥から2人の候補」と並べ立て、自民党が“変わった”ように伝えているのだから、どうかしている。
欧米先進国に比べて日本のメディアの低レベルは有名だが、いくらなんでもヒド過ぎる。なぜ、デタラメな総裁選を傍観しているのか。
「もし、本気でこの国と国民生活を心配していたら、メディアは居ても立ってもいられず、総裁選を黙って見ていられないはずです。候補5人とも2世議員。しかも、主張は全員“改憲”のタカ派。その揚げ句、選ばれたのは安倍晋三です。彼だけは総裁にしてはいけなかった。安倍が首相になったら、日中関係はどうなるのか、日本経済はどうなるのか、国民生活はどうなるのか。メディアなら5年前を振り返れば分かるはずです。日本経済はガタガタにされ、急速に右傾化が進んだ。極右思想の安倍の眼中に、国民生活がないことは明らかです。なぜ、大新聞テレビは懸念を伝えないのか。無責任すぎます」(政治評論家・本澤二郎氏)
デタラメな総裁選を許した大新聞テレビも同罪である。
◆安倍は首相になったとしてもまたすぐ辞めることにならないのか
国会議員票をカキ集めて、まんまと決選投票で「逆転勝利」した安倍だが、たとえもう一度、総理になったとしても、またすぐに辞める可能性が高い。
5年前、参院選で国民から“ノー”を突きつけられた後、下痢が止まらなくなり「体調不良」を理由に政権を投げ出した安倍晋三。本人は「新薬で劇的に改善した」と、体調良好をアピールしているが、本当に完治したのか。
なにしろ、安倍の40年来の持病である「潰瘍性大腸炎」は、厚労省が“難病指定”している病気だ。原因は不明、治療法はナシ、クスリで症状を抑えるだけで完治しないとされる。ストレスがかかると、すぐに再発するそうだ。安倍本人も「肝心な時に症状が出る」とインタビューで語っている。中学生の頃から、試験が近づくと症状が出たという。総理になったら、激務に悲鳴を上げ、また再発するのは目に見えている。
そもそも、無能な安倍に総理が務まるはずがないのだ。前出の本澤二郎氏が言う。
「安倍が総理だった5年前、日本はまだまだ余裕があった。リーマン・ショックの前だったし、3・11の大地震も、原発事故も起きていなかった。“尖閣問題”“竹島問題”もなかった。いまから考えれば、平穏な時期でした。なのに安倍首相は、『美しい国 日本』と空疎なキャッチフレーズを掲げるだけで、なにひとつ成果をあげられなかった。問題が浮上すると、すぐに右往左往し、自滅していた。“官邸崩壊”とヤユされたものです。要するに、能力が低いのです。日本に余裕があった5年前でさえ、総理が務まらず政権を放り投げたのに、千年に一度の国難に直面しているいま、総理が務まるはずがない。首相に就任しても、手に負えず、すぐに投げ出すのは目に見えています」
◆タカ派政権登場の責任は民主野田のデタラメ政治にある
それにしても、この国の政治はひどすぎる。
自民党政権に愛想を尽かした国民が、せっかく民主党政権を誕生させたのに、その結末がブン投げ首相の再登板なんて、シャレにもならない。どうにもならない悲喜劇だが、こうなった原因はすべて民主党政権にある。なかでも極刑に処すべきは“最後”の野田首相だ。
マニフェストを放り投げ、自民党に魂を売った野田。石原都知事の妄言に乗っかり、尖閣国有化を決めたのも野田。日中、日韓関係をここまで悪化させたのも野田。消費増税法案成立の後、いきなり、集団的自衛権の見直しを言い出したのも野田。PKO5原則の再考、オスプレイ配備など、自衛隊と米軍の一体化を推し進めているのも野田だ。
「こうやって野田政権が急速に右傾化の舵切りをしたので、それより右の自民党はますます右寄りになり、今度の総裁選はウルトラ右翼合戦になったのです。野田政権がこうなった背景は、消費増税で決定的な勘違いをしたからでしょう。庶民が嫌がることをやる。それが決められる政治である。それを断行すれば、評価が上がる。野田首相はこんなふうに考えているんです。異常な精神構造ですよ。でも、国民はともかく、米国はそういう姿勢を歓迎する。米国の後ろ盾があれば、政権は長続きする。そんな勘違いもしているんでしょう。だから、平気で尖閣を国有化し、今日の事態を招いたのです。あれで喜んだのは誰ですか。オスプレイを配備できる米国です。中国がいきり立ち、発言権を得て、喜々としている自民党の安倍元首相らです。すべての原因は野田政権にあるのです」(森田実氏=前出)
許せないのはそんな野田を連合や日教組出身の輿石幹事長が支えていることだ。旧社民の民主党議員も沈黙で、左翼の堕落は目を覆わんばかりだ。
その結果、安倍のような極右政権が大手を振って誕生しようとしている。庶民はもうヤケッパチになるしかない。
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