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[自民総裁選] 安倍返り咲き ブン投げ元首相逆転勝利のアホらしさ
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2012/9/26 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
「下に挨拶しない石原」「上にも下にも挨拶しない石破」「上にも下にもペコペコする安倍」――事実上三つ巴の戦いになった自民党の総裁選は26日、決選投票の結果、国会議員から108票を集めた安倍晋三元首相(58)が新総裁に選出された。1回目の投票で1位となった石破茂前政調会長(55)は89票で2位。石原伸晃幹事長(55)は1回目で3位となり、2回目に残れなかった。
決選投票までもつれたのは、田中角栄が福田赳夫を破った1972年以来、40年ぶり。谷垣総裁の後継となる25代目で、自民党は大きく右傾化することになる。
「集団的自衛権の行使は認める必要がある」「戦後体制のくさびを断ち切り、憲法改正に取り組まなければならない」
保守回帰が鮮明となった総裁選で安倍は、とりわけ右寄りの発言を繰り返した。経済でアップアップの米国が地盤沈下し、国際社会での発言力に陰りが見えても、外交面は日米同盟の重視で押し切る構えである。
5年前に政権をブン投げ、病院に駆け込んだ。自民党が野党に転落したA級戦犯。党内の若手は「議場で倒れたのなら分かるが、会見を開いて逃げ出した人に再登板の資格はない」と憤る。
それでも本人は懲りない。落選議員の地元会合で「厳しい批判を受けた。死んでも死にきれない」と漏らしたという。国家や国民のためではない。傷ついたプライドの修復に、最高権力を求めたのである。付き合わされる国民はたまったものではない。
さすがに党員票は、87票と伸び悩んだ。1位は石破。300票のうち165票を集め、41都府県で1位となった。国会議員票を加えた1回目の投票も、トップは石破。安倍は50票以上離されて2位に甘んじた。
しかし、党内の石破アレルギーは相当なもので、決選投票で逆転。5年ぶりに総裁に返り咲いた。
◆石原ミジメ党員票惨敗
もっとも、どちらが勝っても、自民党はお先真っ暗である。アジア外交で強硬姿勢を崩さない新総裁は、国際社会に受け入れられない。世界の笑いモノになるのがオチだ。
失言、暴言を連発し、立候補の挨拶状に裕次郎切手を貼って笑われた石原もそうだが、自民党には本当に人材がいない。つくづく低レベルで不毛な総裁選だった。
◇決選投票
安倍 108
石破 89
◇第1回投票
[党員票][議員票][計]
石破 茂 165 34 199
安倍晋三 87 54 141
石原伸晃 38 58 96
町村信孝 7 27 34
林 芳正 3 24 27
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