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この仮説はなかなか興味深い。日本では、アメリカにも毅然として対応するプーチンの人気が高いようだが、本当にプーチンが大きな力を持っているのかどうか、冷静に分析する必要があるだろう。
『月刊日本』編集部ブログ
「さよなら、プーチン大統領」より
http://ameblo.jp/gekkannippon/entry-11361494399.html
野田政権は4月ごろから、プーチン大統領とも個人的に親しい自民党・森喜朗元首相を特使としてロシアに派遣する検討をしていた。ところが、6月に入り、ロシア側から「国内事情で大統領の都合がつかないと回答があった」ため、それを断念せざるを得なくなった。
その後、7月にメキシコのロスカボスで日ロ首脳会談が行われた。そこで、野田総理が「森元総理が間もなく訪露する予定である」と述べると、プーチンは「ヨシ(*森元総理のこと)はいつ来るのか」と、身を乗り出してきたという。
このプーチンの返答は奇妙なものだ。まるで、森元総理が特使として派遣されることを知らなかったかのような発言である。
日本では4月ごろから、森元総理の特使の話は報道されていた。当然、ロシア側の情報機関もそれをつかんでいたに違いない。また、日本側からもロシアに対して様々なアプローチを行っていただろう。そもそも、森元総理との会談を拒否してきたのはロシア側だ。それにもかかわらず、プーチンが特使の話を知らなかったということがあるのだろうか。
可能性は二つある。
@プーチンはもはや森元総理と会談するつもりはない(それゆえ、特使の話について知らなかったフリをした)
Aプーチンのところまで、森元総理が特使として派遣されるという情報があがっていなかった
報道を見ている限り、@は考えにくい。とすればAだ。情報は、プーチンに届く前にどこかで握りつぶされたのではないか。
権力を握った者のところには、その人間にとって都合良い情報ばかりが集まって来るという。権力者の怒りを買うことを、周りの人々が恐れるからだ。それゆえ、都合の悪い情報は途中で握りつぶされることになる。
ところが、独裁者と言われ続けてきたプーチンのもとには、自分にとって都合の良い情報すら集まってこないようだ。とすれば、「プーチンが独裁的な権力を握っている」ということ自体を疑わねばなるまい。
自らの元に自らが関心のある情報すらあがってこない大統領に、果たして強大な権力があると言えるのか。プーチンは周りの行政官からもなめられ、力を失っているのではないか。
外務省によれば、APECにおける野田総理とプーチン大統領との日ロ首脳会談は成功に終わったという。仮に成功したとしても、もはやプーチンに外交を進展させる力はあるまい。
日本では日本外務省を批判する声ばかりである。実際、その責任は重いと言わねばならない。しかし、ロシア側の問題点も提起しないのであれば、それはフェアでない。我々はプーチン神話に振り回されることなく、ロシアの実態を見極めなければならない。
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