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http://mainichi.jp/select/news/20120923k0000e010155000c.html
毎日新聞 2012年09月23日 11時25分(最終更新 09月23日 12時17分)
自民党総裁選が26日に投開票されるのを前に、毎日新聞は同党の各都道府県連幹部や国会議員らの取材に基づき終盤情勢を探った。石破茂前政調会長(55)が地方票300票の半数近くをうかがう勢いで、国会議員票と合わせても石破氏の1位は確実な情勢だ。ただ、1回目の投票で石破氏が全体の過半数を獲得するのは難しく、決選投票へ進める2位争いでは、安倍晋三元首相(58)が石原伸晃幹事長(55)に地方票で先行している模様だ。
決選投票は石破氏対安倍氏か石破氏対石原氏となる公算が大きい。国会議員票のみで争われるため、地方票での石破氏の優位は直接は関係せず、3位以下となった候補の支持票の行方が勝敗を決めることになる。派閥の支持を受ける町村信孝元官房長官(67)と林芳正政調会長代理(51)の支持票は「脱派閥」の立場をとる石破氏には向かいにくく、安倍、石原両氏のいずれか2位に入った候補が優位とみられている。
そのため石破氏の陣営は地方票を少しでも多く積み上げ、「地方の声」を武器に国会議員にプレッシャーをかけたい考え。陣営幹部は「地方票で過半数を取れば、国会議員はその声を無視できない」とみて、過半数を目標に党員・党友への働きかけを強めている。
1回目の投票は党員・党友の投票に基づく地方票300票と、国会議員票199票(衆院117票、参院82票、衆参両院副議長を除く)の計499票で争われる。地方票は党員・党友数などに応じて各都道府県に配分される。党員・党友の投票は都道府県ごとに集計され、各都道府県の持ち票がドント方式で各候補に割り振られる。
毎日新聞が都道府県連への取材などに基づいて地方票の情勢を分析したところ、石破氏は100票を大きく上回って140票台に届く勢い。ほかの4候補は大きく差をつけられ、安倍氏は80票前後、石原氏は60票前後を確保する見通しとなっている。町村、林両氏は伸び悩んでいる。
国会議員票では、安倍、石原両氏が40票台半ばで競り合い、石破氏が40票近くで追っている。町村氏は30票以上、林氏は20票台半ばを固めたとみられる。激しい2位争いを展開している安倍、石原両氏の陣営は態度を明確にしていない議員への働きかけに加え、他陣営への切り崩し工作を強めている。党員・党友投票の行方も含め、ギリギリまで流動的な情勢が続きそうだ。【佐藤丈一、大場伸也】
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