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マスコミが「小沢一郎」について報道しなくなった。情報が取れないからだろう。つまり、これは、小沢一郎が、次の選挙に向けて「地下工作」に専念しはじめたということだろう。マスコミやジャーナリスト、新聞記者たちは、「維新の会」や「民主党代表選」「自民党総裁選」「尖閣日中戦争」などの話題で、相変わらず忙しそうにしているが、一読者からみれば、何か虚しい感じがする。
「主役なしの、脇役の大根役者たちだけの空騒ぎ」を見せられている感じなのである。つまり、今の日本の主役は誰なのか。それは、間違いなく「小沢一郎」だろう。「尖閣問題」にしろ「竹島問題」にしろ、小沢一郎が政権中枢にいたら、もう少し別の対処の仕方があっただろう。いや、そもそも、こういう問題が起きなかったかもしれない。
小沢一郎は、「対米自立」を言いながら、「対中自立」政策の根回しも、今日ある「軍事衝突」「日中戦争」の可能性を見越して、着々と進めてきたからだ。「胡錦濤 との集団会見」にしろ「習近平の天皇会見」にしろ、あるいは「李克強の下宿」にしろ、小沢一郎の対中外交の一つ一つが深い意味を持っていたことが、今になれば、分かってくるはずだ。
自民党系親米右翼派やネット右翼の連中は、小沢一郎の「対中自立外交」への取り組みを、「対中土下座外交」だの、「売国奴」だなどと呼んで批判罵倒してきたが、勘違いも甚だしい。小沢一郎は野中広務ではない。野中広務は、中国のテレビに出演し、「尖閣問題」を、「中国のみなさん、ごめんなさい。日本の政治家と国民がバカだから、こういうことになって申し訳ない・・・」と謝罪したそうである。
まことに無知無学、稚拙な外交センスの元自民党政治家である。「人権擁護」「差別批判」「謝罪外交」・・・というようなキレイゴトを並べ立てていれば良心的なインテリ政治家になれると錯覚している田舎政治家の末路である。むろん、小沢一郎は野中広務のような幼稚・稚拙な田舎政治家ではない。
例えば安倍晋三元首相は、今、尖閣問題を前にして、ヒステリックに「対中強硬策」を叫んでいるが、首相時代に、中国からの批判と恫喝を恐れて「靖国参拝」さえ出来なかった政治家である。安倍晋三のような口先だけ勇ましいことを言う軟弱な政治家こそ危険である。こういう軟弱な政治家に限って、軍事的恫喝を受けると、途端に意気消沈して引き篭もるか、あるいは前後の見境もなく闇雲に暴走して、国家を破滅へと導くものである。
だが、なんと保守論壇の面々の多くは、今回の自民党総裁選でも、性懲りもなく「安倍支持」なのだそうである。さて、小沢一郎はどうだろうか。むろん、小沢一郎は野中広務でも安倍晋三でもない。小沢一郎が中国からの批判や侵略を、中国の軍事力を恐れて、黙認するだろうか。そんなはずはない。小沢一郎の「対米自立」は「対中自立」でもある。戦うべき時には戦う。戦う必要のない時には戦はない。
むしろ、その前に、戦わないための方策を考えて、事前に手を打つ。それが出来る政治家が小沢一郎である。しかし、残念ながら、今、小沢一郎は政権中枢にはいない。再び、小沢一郎は、選挙というゼロ地点から、再びやり直さなければならない。むろん、小沢一郎を守れなかった、我々国民の責任である。しかし、僕は、小沢一郎の復活・復権を確信する。『それでも私は小沢一郎を断固支持する』である。
http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20120923/1348357127
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