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http://www.news-postseven.com/archives/20120922_144726.html
いよいよ佳境を迎えた自民党の総裁選挙。他陣営が支持者集めに奔走している中、石原伸晃陣営は大きな悩みを抱えている。
「態度を決めかねている議員の説得どころじゃない。何しろ本人があれほど……、とは思わなかった」
伸晃陣営の中堅議員はやるせない表情を浮かべ、「バカ」の言葉を呑み込んだ。
森喜朗・元首相や青木幹雄・元参院議員会長ら長老の支持を受け、戦前は圧倒的優位と見られていた伸晃氏だが、テレビ番組で福島第一原発を「サティアン」と表現するなどの失言が相次ぎ、議員・党員の支持をみるみる減らしている。
伸晃氏は議員宛の立候補挨拶状に、叔父・石原裕次郎の切手を貼って「育ちの良さ」をアピールしているが、それさえも「親父(慎太郎・東京都知事)のみならず、叔父の七光りかよ」(若手議員)と失笑を買う始末。
そこで伸晃陣営は窮余の一策に乗り出した。
「“サティアン発言”以降、伸晃さんのテレビ出演や討論会の前には、その日に話す内容を陣営で精査して、事実関係や言葉の間違いをチェックし、“何を話してはいけないか”“余計なことを話さずに簡潔にまとめろ”とアドバイスしているのです。“先生役”は各分野に強い支持派の議員。まるで就職試験の模擬面接のようです」(伸晃選対関係者)
その甲斐あってか、以降は目立った失言は出ていないが、「代わりに本人が萎縮してしまって、テレビ討論では極端に発言が少なくなった」(同前)という副作用も。
※週刊ポスト2012年10月5日号
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