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民主党代表選が21日に行なわれ、野田佳彦氏が再選された。「不毛の選択」というしか言いようがない。それを顕しているのが、党員・サポーターの投票数だ。党員・サポーター数は2年前の 324,493に比べ、微増の 321,974であったが、投票率がなんと 66.8%から 33.7%にまで激減した。因みに党員・サポーターの投票総数 110,250の内、野田氏が獲得した票数は 70,265。党員・サポーターの僅か 21.5%しかない。
以上の数字から分ることは、今回、民主党に愛想を尽かして逃げた党員・サポーターの大部分は、「国民の生活が第一」を支持する層に重なるのだろう。そして野田氏の党員・サポーターの得票率が21.5%しかなかったことから推論できることは、2年前の党員・サポーター票を巡る疑惑は、今さら言っても致し方ないことだが、疑惑では済まされないことであった。このことだけは、確りと指摘しておきたい。
投票を棄権した22万の党員・サポーターは賢明な判断をしたと思う。なまじっか、反野田陣営に投票していたら、まだまだ民主党は見捨てられていない、との間違ったサインを送る所であった。だが、市民の声に鈍感な野田首相が、それに気がつくかどうかは分らない。他の3人の候補者に大差をつけたこともあり、反野田陣営と無効票を合わせると約4万票の批判票のことも忘れ、ますます強気に出るだろう。
今回の民主党代表選では、投票用紙にシールをする改善はあったが、公党の代表選としては依然として、お粗末なものであった。党員・サポーターの投票締め切り後になって街頭演説会をする。しかもその理由が、自民党総裁選は各地で街頭演説をしているのに民主党が1回もしないのは批判される、というのだから呆れたものだ。こういう遣り方に党員・サポーターはもちろん、一般市民も怒るのは当然である。
19日に新宿で行われた街頭演説会では、詰めかけた聴衆は「辞めろ」「ウソつき」などと書かれたプラカードを手にし、野田氏が登場すると、「帰れ!」「人殺し!」とヤジや罵声が飛び、最後は「辞めろ」コールの大合唱で演説がまったく聞こえなかったそうだ。その時の様子を「野田が演説を終えても拍手は皆無。怒号とヤジがやむことはなく、さすがに野田も涙目になっていた」と日刊ゲンダイは報道している。
ネットでは街頭演説会の様子が、「なんという恥さらしの光景か・・。このような場面には遭遇したことが無い。立会演説で、『帰れ!!』コール。官邸前で、庶民の怒りの声を『音』と表現する男には、当たり前のコールである。事前に告知されていれば、もっと多くの怒りの庶民が参加したことだろう。(中略)誰一人聞く耳を持っていない現実が、この『帰れ!』コールである」と書かれている。
このような聴衆の反応を、日刊ゲンダイ以外のマスコミはほとんど報道しなかった。だが、民主党議員なら、街頭演説会の様子についての情報を得ていただろう。それにも拘わらず、336名の議員の内、211名が野田氏に投票した。どういうつもりで野田氏に投票したのだろう。野田氏なら臆面もなく、詐欺師的なことをしてでも解散を回避してくれる。そう見込んだのだろうか。だが、そうは問屋が卸さないはずだ。
野田氏は参議院で問責されている首相だ。憲法第66条3「内閣は、行政権の行使について、国会に対し連帯して責任を負ふ。」と定めている。国会は衆議院と参議院からなる。その参議院での問責決議とは、参議院が「内閣と連帯して、国民に対し責任を負わない」と言っているのと同じこと。憲政の常道から言えば、参議院での審議は空転して当然。野田首相が辞職しない限り、それを非難することは誰もできない。
最後に、マスコミは全く触れていないが、党員・サポーターの僅か21.5%しか野田首相を支持しなかった事実を指摘しておく。マスコミが行なうどんな世論調査よりも、この数字は真実を語っている。登録されている党員・サポーターとは、民主党を一度は支持した人たちで、野党支持者は含まれない。それで、この得票率である。国民の野田内閣支持率が、この数字より大きく下がることを意味している。
http://www.olive-x.com/news_ex/newsdisp.php?m=0&i=12
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