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“日中戦争”まさかと思うが杞憂と笑えない状況 “決める政治なNODA”の責任は重大
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2012年09月19日 世相を斬る あいば達也
石原慎太郎が“新党構想妄言で恥かいた、何か名誉回復を”と云う欲望とジャパンハンドラーズの思惑がピッタリ符合した結果、米国で“俺、尖閣買っちゃうよ”宣言をしたわけだが、米大統領選絡みもあり、親米保守主義者の石原と共和党戦争屋の波長が合った点、特に違和感はない。オバマ民主党政権にとっては、おそらく青天の霹靂な問題なのかもしれない。
米民主党にしてみると、基本的には日本はナッシングなのだが、国民の資産には魅力を感じている。金は欲しい、金をむしり取るのがTPPであり、それで充分だ。軍事同盟関連は、歴史的に共和党中心のジャパンハンドラーズの勢力圏なので、特段権益に手を突っ込む程の魅力は感じていない。アーミテージ・ナイら戦争屋勢力と日本の官僚達の忖度に期待すれば事足りる。ところが、野田佳彦は、どのようなメッセージとして、石原の尖閣買い取りを受けとめたのか判らないが、国有化宣言を早々に決定していた。
“決められる政治家でありたい”と云う願望が実現する材料が目の前にぶら下がってしまった。オタク政治家としては、ダボハゼの如く喰いつくのは当然の帰結なのだろう。今回の尖閣国有化で熱心に動いたのは官邸筋だ。外務省が強く関与した形跡は見られない。どちらかといえば、己らの人事に多忙で、適当にアドバイスしておこう程度のスタンスだったのだろう。民間人の丹羽大使を更迭してしまうのが主たる目的であり、対中外交はそれからだとタカを括っていた。
ところが大使に就任したばかりの西宮伸一氏が急死してしまった事で、外務省チャイナスクールの面々の動きも停止状態になっている。それでなくても、民間人に中国大使のポストを奪われ臍を曲げていたわけだから、中国との関係性について、それほど熱心に関与する気はなかっただろう。野田政権が対露外交に一筋の光を見ているだけに、心根は複雑。それほど、熱心に外交分析はしなかった気がする。その流れの中で、無知蒙昧な決める政治オタク首相は前のめりになった。
今回の尖閣国有化問題の火つけ役は石原と米国戦争屋だが、前のめりに国有化を決定したのは、誰あろう、間違いなく野田佳彦だ。APECウラジオストックにおける野田佳彦と胡錦濤の立ち話は、双方の表情からみてかなり殺気立っている雰囲気だったようだ。日本のマスメディアの報道は≪両首脳は日中関係について意見交換した。首相は7日に中国・雲南省で発生した地震への見舞いを述べた≫程度の扱いだ。野田は「中国の発展は、わが国や地域社会にはチャンスで、戦略的互恵関係を深化させていきたい。現下の日中関係については大局的観点から対応したいと申し上げた」と抽象的発言をした。
しかし、人民日報は一面で、そのような儀礼的問題など無関心で、尖閣の国有化は中日関係に重大な支障を来す、と忠告、恫喝している。世の中慇懃無礼と儀礼で生きていけると信じている男の感じ方はどうでもいいが、胡錦濤は国有化はやめてくれ、と云うかヤメロ!と言っている。しかし、野田等云う政治家、報道陣が見ている環境では、強気を押しとおすのが生きる術だった成り上がり者、笑顔一つ作れなかったのだろう。
ちなみに、人民日報は胡錦濤の発言として「最近、日中関係は厳しい局面に直面している。魚釣島問題で中国の立場は一貫しており、明確である。日本側がいかなる方式で『島を購入』してもすべて不法であり、無効である。中国側は断固反対である。中国政府は領土主権を維持する問題での立場は断固変わらない。日本側は十分事態の深刻さを認識すべきで、誤った決定をしてはならない。中国といっしょに日中関係の発展の大局を維持しなければならない」。つまり≪中国政府は領土主権を維持する問題での立場は断固変わらない≫ここが味噌で、尖閣棚上げ、日本の実効支配は黙認しようではないか、と言っている。
なにも中国政府の怒りにビビれと言っているわけではないが、外交センスが皆無である事を露呈したのは事実だろう。胡錦濤であれ、中国共産党であれ、多くの内政問題を抱えており、経済成長の鈍化も喫緊の課題になっている。また、肥大化する人民解放軍を制御する力は年々衰えている。まして、中国は10月には指導者の交替時期であり、センシティブに扱うべき外交の相手国事情と云うものもある。官邸筋の話だと、習近平になってからでは国有化イコール中国海軍の関与もあり得る、と云う泥縄的決定であったようだ。
その上、中国大使不在のような状況下で、中国外務省と「国有化に関する事前協議」は一切なされていない。なぜか石原と野田の密談後、11日に閣議。11日当日になって、杉山晋輔アジア大洋州局長を北京に派遣したのだから、胡錦濤に喧嘩を売ったようなものだろう(笑)。至ってノーテンキな藤村官房長官などは「島の所有権を地権者から国へ移転する。他国との間で何ら問題が起きるものではない。今日までも国が維持・管理しており、そんなに変わりのない状態だ」と述べ、胡錦濤の顔に泥を塗ったのは否めない。腹を括って、そのような手順を踏んだのなら、それはそれなりの評価だが、現況のような事態まで尖閣国有化の事実が深刻な日中関係になるとは思っていなかった点が問題だ。まさか、胡錦濤は親日だから大丈夫などと、思ったわけではだろう(笑)。TVなどは、中国政府の制御が効きはじめた、と楽観的状況を報じていたが、それは甘い解釈なのではないだろうか。朝日は以下のように伝えている。
≪ 反日デモ、100都市で 中国当局の制圧姿勢も効かず
http://www.asahi.com/politics/update/0918/TKY201209180624.html
満州事変の契機となった柳条湖事件から81年となった18日、中国の多数の都市で反日デモがあった。中国当局は暴徒化への制圧姿勢を強めたが、柳条湖事件の現場に近い遼寧省瀋陽の日本総領事館では、デモ隊によって窓ガラス10枚以上が投石で割られた。
中国当局は各地で、これまでを上回る治安部隊を配置し、制圧姿勢を鮮明にした。北京市公安当局は携帯メールで、警察の指示に従うよう求める一斉メールを送った。
それでも、中国のネット上の情報や香港メディアによると、反日デモは100都市前後で起きた。北京、上海、瀋陽、広東省広州などでは数千人から1万人の規模に膨らんだ。各地で治安部隊とデモ隊との間でもみ合いなどが発生。北京の日本大使館でも18日、窓ガラス6枚が割れているのを館員が発見。近くで直径1センチ前後の金属球やガラス球、石などが見つかった。
一方、米国のパネッタ国防長官と中国の梁光烈国防相が18日に北京で会談し、尖閣問題について意見交換。新華社通信などによると、パネッタ氏は日中双方に問題解決に向けた対話を求めた。梁氏は、尖閣諸島を日米安全保障条約の適用対象とすることについて「断固反対する」と述べた。
また、18日に日本人2人が尖閣に上陸したことについて、中国外務省は「中国の主権に対する厳重な挑発」と非難する談話を発表。「中国側はさらなる措置を講じる権利を保留する」と、報復措置も辞さないとの姿勢を示した。
中国外務省の洪磊・副報道局長は18日の定例会見で、福岡市の中国総領事館に発炎筒が投げ込まれた事件についても「強烈な不満」を表明した。(北京=林 望、大島隆)≫(朝日新聞デジタル)
米国のパネッタ国防長官と中国の梁光烈国防相が18日に北京で会談。初めて人民解放軍の制服組トップが尖閣問題に言及した事は異例中の異例だ。筆者から見るとヤバイ状況なのだと思う。ネトウヨさんなら、“そうか、ヤレ〜!ヤレ〜!”で済むだろうが、ことは複雑だ。レオン・エドワード・パネッタ国防長官はブッシュ時代のゲーツとは異なり、民主党政権選出の国防長官だ。米軍再編や軍事費削減にも努力しているオバマ政権の国防長官である。共和党戦争屋勢力とは親和性のない考えを持っている。勿論、クリントン国務長官は中国大好きと来ているのだから、中国に対し「これ以上事態をエスカレートさせて地域の平和と安定を破壊することは、いかなる国の利益にもならない」と沈静化を求めたわけだが、日本にも同様の要求をしたに違いない。
さてはて、どこが落とし処なのか、筆者には見当もつかない。野田としても「国有化」の看板を降ろす事は出来ないだろう。毅然とした態度で粛々と臨むのは勝手だが、この儘だと血を見る事態が誘発される可能性が高まってきている。中国も一歩も引かないどころか、反日教育の霊験あらたか、好戦的国民の感情を制御出来そうにない事実が問題だ。すべて野田君、君のやったことだ。チャンとケリをつけて欲しいものだ、辞任程度でお茶を濁されては困るんだよ、訪中したら如何か?中国国民が熱烈歓迎してくれるに違いないぞ!(笑)。中国海軍が出てきて、自衛隊出動なんて事態になったら、そのすべては、君、野田佳彦の責任だから、シカト自覚して欲しいものだ。海軍力だけなら自衛隊が勝てるなんてレポート信じてないだろうね(笑)。米戦争屋の仕掛けだ位、理解しているだろうな〜?開戦しても筆者は構わんが、やる以上、自衛隊だけで勝てる戦争してくれよ(笑)米軍は傍観するだけだから、念のため。半分冗談、半分本気で今夜はこの辺で、オヤスミナサイ!
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