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前回エントリーの続きになるが、石原伸晃氏による「社会保障と尊厳死」、「ナマポ」、「福島第一サティアン」等、これらの発言は、小泉・竹中構造改革路線を猛進させた自民党議員を自負する、まさに堂々たる本音である。石原伸晃議員は、親ばか作家・石原慎太郎(現都知事)氏の下で典型的なお坊ちゃん教育を受けており、生活に汲々とする下々の状況はまったく見えていない。
その金持ち階級意識は慣習的な話法にしばしば出るようだ。だから、「社会保障と尊厳死」発言は、格差分極社会の上部構造に位置する階級出身者の言葉として決して「失言」ではない。彼は他の自民党議員よりも正直に語っただけにすぎない。
前回エントリーで書いたように、石原伸晃議員の「社会保障費文脈での尊厳死」発言は、対米隷属・新自由主義まっしぐらの自民党政治を象徴しており、実に分かりやすい。その目指すところは、最も分かりやすい表現では『金持ち優遇、弱者切り捨て』政策である。われわれは小泉政権の新自由主義政策が国民生活にとって、あまりにもひどかったことが身に染みている。
外資と富裕層を富ませ、そのために国民が搾取されるだけの暴政が強行された。その結果を受けて、国民は二度と弱肉強食の政策をやってくれるなと、悲痛な面持ちで民主党に政権交代を委ねた。民主党は2009年8月30日、衆議院議員総選挙で絶対安定多数を上回る308議席を獲得して第1党に躍進、9月16日 、国会の内閣総理大臣指名選挙で鳩山由紀夫代表が指名され鳩山由紀夫内閣が発足して本格的に新政権が始動した。今日9月16日は、政権与党として民主党が発足してから満3年目に当たる。
今日の産経新聞には、発足から3年間、衆院選マニフェスト(政権公約)は反故にされ、政治主導は官僚依存に切り替わり、クリーンな政党どころか「政治とカネ」の不祥事が続発、失敗と失態が繰り返された3年間であり国民には失望だけが残った。また同新聞は、鳩山由紀夫元首相は(2009年)9月16日就任記者会見で、「いろんな試行錯誤の中で、失敗することもあるだろう。ぜひ国民に、ご寛容を願いたい」という「予言」が不幸にも的中してしまった」と書いている
鳩山氏の「予言」が外れたと言って、過去3年の民主党政治をすべて失敗だったと一言の下に斬り捨てている産経の論調には悪質な底意がある。悪質だと言ったのは、官僚主導体制に切り替わったのはその通りだが、「政治とカネ」批判は真っ赤なウソであり、そのスキャンダルは官僚主導体制の一環として、官僚がマスコミとタイアップして捏造した官製報道である。その目的は「鳩山―小沢―亀井ライン」というトロイカ体制を壊滅させて、一刻も早く、対米隷属の小泉・竹中構造改革路線に復帰するためであった。
2009年(平成21年)9月16日から2010年(平成22年)6月8日まで、266日間続いた鳩山政権は、米官業複合体の意を受けた仙谷、枝野、岡田ら、内部に巣食う奸臣たちに画策され、無力された。つまり、「鳩山―小沢―亀井ライン」というトロイカ体制は、小泉・竹中政治への反動ベクトルを有しており、基本的にその方向性は国民の忖度に忠実に沿ったものであった。それに沿わなかった部分が奸臣たちの妨害工作である。
小沢氏が中心として推進したマニフェストに忠実な路線は約9か月続いたが、米官業利権複合体の操り人形となって仙谷たち奸臣がこれを妨害し、マニフェスト路線を最初に潰したのが菅直人元首相だった。2010年9月の民主党代表選で菅氏が選出される前、彼は小沢氏について、「ある意味、国民の不信を招いた。しばらく静かにしていただいた方が、本人にも、民主党にも、日本の政治のためにも良いと思う」と発言している。
この時点でジャパンハンドラーズは、日本を小泉政権の新自由主義路線に回帰させる意向を強くし、香港とタイアップして、尖閣行船衝突事件を起こした。その上、党員サポーター票を不正に操作させて菅氏を総理大臣に据え付けた。この後の菅・野田政権を見れば、完全に小泉路線に回帰しているが、野田政権は桁違いに対米隷属を強め、財務省の使役政権となっている。野田政権が日本史上最も悪質なのは、任期中に日本の言論統制体制を完成させようと陰険に推し進めていることにある。
@ 「人権委員会設置法案(=人権救済機関設置法案)」
A 「マイナンバー制度」(共通番号制度)
B 「コンピューター監視法案」
C 「私的違法ダウンロード刑罰化」
D 「秘密保全法」
E 「ACTA(アクタ)」(偽造品の取引防止に関する協定)
F 暴排条例&改正暴対法
これらの偽装法案群は、表面的には正義の衣をかぶっているが、その実態は、政治批判を行う国民をすべてネットレベルで一網打尽に口封じしてしまおうという、米国と既存利権複合体による悪だくみである。例えば「人権委員会設置法案」の『人権委員会』なるチームは、秘密特高警察以外の意味はない。野田政権の悪質さはCIA筋や財務省に完全に懐柔されているばかりか、率先して売国作業のための言論統制を押し進めていることにある。
日本国民に対する完全な敵対政権である。では自民党に救いがあるのかということだが、冒頭に述べた石原伸晃氏の「尊厳死」発言は、鮮明に小泉政権への回帰を示しており、自民党も地獄の政党であることに変わりはない。
みんなの党や上げ潮派は、植草氏が言うように偽装チェンジ一派であり、これも小泉路線への回帰である。日本維新の会は何度も言ってきたが、松井幹事長が明確に打ち出しているように小泉構造改革路線の焼き直しを強行する。それどころか、彼らは日本を完全ファシズム化させた後、国富をアメリカに完全移転する超極悪政権を目指す最も危険な政党である。
開闢(かいびゃく)以来、今は真の意味で日本が危急存亡の大舞台に立たされている。情報統制と新自由主義路線は日本の滅亡が目前に差し迫っていることを示す。国民の世論は解散総選挙を先延ばしにせず、可及的速やかに行うことを政府に迫り、「国民の生活が第一」党を政権与党の中心に据えること、それ以外に滅びのベクトルを突破する道はない。
http://shimotazawa.cocolog-wbs.com/akebi/2012/09/post-ba94.html
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