http://www.asyura2.com/12/senkyo135/msg/787.html
Tweet |
先日、沖縄では「オスプレイ配備に反対する県民大会」が開催され、10万人もの人々が集まった。これまで以上に沖縄に負担を強いようとする政策に、沖縄県民が怒りを覚えるのは当然である。
しかし、本土では、これは左翼運動だと考えられている。実際、県民大会では、JR総連や労働組合などの旗が林立していた。
沖縄の運動に左翼団体が関わっているのは間違いない。しかし、それはあくまでも一部である。「沖縄の米軍基地反対運動=左翼運動」というイメージを変えるためにはどうすればよいか、その戦略が求められている。
『月刊日本』編集部ブログ
「沖縄の米軍基地反対運動は左翼運動か」より
http://ameblo.jp/gekkannippon/
沖縄で行われている米軍基地反対運動について、本土ではしばしば、あれは左翼運動だといった主張が行われています。もっとひどい場合には、中国共産党から金をもらって運動している、といった議論も行われています。
しかし、仮に中国からお金が流れていたとしても、それは大した問題ではありません。中国の後押しだけで民衆運動が大きくなることは絶対にありません。もともと沖縄県民の中に米軍基地に対する強い反発があったからこそ、運動は大きくなったのです。
これは沖縄だけに限りません。ロシアで行われている反プーチン運動について、あれは欧米から金をもらっているNPOがやっているんだ、という議論があります。しかし、それだけで運動が大きくなることは絶対にありません。ロシア国民がもともとプーチンに対して強い反発を持っていたからこそ運動は大きくなったのであり、欧米の後押しがなくとも反対運動は広がっていたでしょう。
もっとも、米軍基地反対運動を左翼運動と考えたくなる理由もわかります。先日行われた「オスプレイ配備に反対する県民大会」でも、労働組合の団体旗がたくさん掲げられていました。沖縄ではない地方の労働組合の旗まで掲げられていれば、それが沖縄在住の人々によるものではなく、本土から乗り込んできた左翼団体による運動であると言われても仕方がないところはあります。
しかし、そのような左翼団体はあくまでもごく少数です。一部に左翼が混ざっているからといって、米軍基地反対運動全体を左翼運動とみなすべきではありません。
これは首相官邸前抗議にも言えることです。反原発デモには左翼団体の人たちも参加していますが、それはあくまでも一部であって、その大多数は一般の人たちです。
とはいえ、たとえ少数でも左翼団体の旗が掲げられていれば、周りからは左翼の運動だと見られてしまいます。一般の人たちは左翼団体を嫌っていますので、そうなれば、その運動を支持する人たちも減ってしまいます。
沖縄の人たちにとっては不愉快なことかもしれませんが、沖縄の力だけで米軍基地問題を解決することは困難です。そこにはどうしても本土の協力が必要です。現地点において、本土では「米軍基地反対運動=左翼運動」というイメージが強いため、沖縄の運動を支持する人たちは少数に留まっています。
本土の人たちを沖縄の運動に協力させるためには、「米軍基地反対運動=左翼運動」というイメージを変えなければなりません。そのためには、まずは左翼団体を思わせる旗をなくす必要があります。左翼の団体旗は運動の足をひっぱるだけで、何のメリットもありません。左翼の人たちを説得し、旗を降ろさせるべきです。
左翼団体の人たちも、本当に沖縄のことを思って運動に参加しているならば、団体旗にこだわったりはしないでしょう。逆に、それでも団体旗を掲げようというのであれば、それは沖縄について真剣に考えていない証拠です。
運動を成功させるためには戦略が必要です。自分の主張したいことだけ主張していても、問題は解決しません。沖縄の運動に本土をどうやって巻き込んでいくか、そのための戦略が求められています。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK135掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。