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9月15日(土) 本当はゴミやガラクタをかき集めた「日本復古の会」ではないのか
これでは「維新」ではなく、「復古」と言うべきではないでしょうか。超新自由主義的な政策を除けば新しいものは少なく、すでに手垢が付いた古くさい政策の寄せ集めですから。
前回9月13日のブログで紹介した「維新八策」には、首相公選制、道州制、国民総背番号制、TPP参加、日米同盟基軸、PKO強化などが列挙されていました。これまでも一部の政治家や財界などが主張してきたものばかりです。
そればかりではありません。新党の党首となった橋下大阪市長は、日本の集団的自衛権について「基本的に行使を認めるべきだ。権利があれば行使できるのは当たり前だ」と述べ、行使を容認すべきだとの立場を初めて明言しました。
また、靖国神社参拝についても「日本の歴史をつくってきた人に対して礼を尽くすのは当然」と述べ、参拝する意向を示しました。焦点の消費税増税については、「最終的な方向性が消費税の地方税化だとはっきり示されれば、当面の財源不足を補うための増税はやむを得ない」とし、条件付きで消費増税を認める考えを示しています。
新党の幹事長となった松井大阪府知事も、共同通信のインタビューに対して、「構造改革を続け、規制緩和で日本の経済構造を根源から見直すことができていれば、日本への投資は集まった」と答え、破綻が明確となった小泉構造改革路選を継承することを明らかにしています。
また、憲法改正について、「自民党が実際に取り組むなら賛成する。まず(改憲発議の要件である衆参議員の賛成)3分の2以上を過半数に改正し、国民を巻き込んで憲法(の条文)を変えていけばよい」と述べています。憲法改正をめざすこと、そのために自民党とも連携することを明らかにしたわけです。
問題は政策や方針だけではありません。新党の結成メンバーも各党からかき集められたゴミやガラクタのような議員ばかりです。
新党に加わったのは、松野頼久元官房副長官(民主)、石関貴史衆院議員(民主)、水戸将史参院議員(民主)、松浪健太衆院議員(自民)、小熊慎司参院議員(みんな)、上野宏史参院議員(みんな)、桜内文城参院議員(みんな)の7人でした。松野さんを除けばほとんど名前が知られていない、選挙に不安を抱える若手で政治的な野心家ばかりです。
これらの議員たちは、これまで民主・自民の与野党に分かれていたり、その民主・自民が加わった「3党合意」を厳しく批判して内閣不信任案や問責決議案を出したみんなの党からの出身者です。理念や政策が一致して新党に参加したというのであれば、これまでの相違や対立をどう説明するのでしょうか。
さらに、応援団やブレーンとされる人々では、堺屋太一元経済企画庁長官や竹中平蔵慶應大学教授、東国原英夫前宮崎県知事に中田宏前横浜市長、山田宏前杉並区長などの名前が挙がっています。これらの人は、今後の選挙の「目玉候補」として擁立されるかもしれません。
しかし、どの人も使用済みのダシガラのようなもので、ただの目立ちたがり屋ばかりです。「昔の名前で出ています」というところでしょうが、どれだけ有権者にアピールできるかは疑問です。
これで、安倍晋三さんが総裁選挙で負け、自民党を飛び出して合流するようなことになれば、もっと分かりやすくなるでしょう。もともと安倍さんには橋下さんが党首を打診していたわけですから、その可能性も皆無ではありません。
でも、その時には、誤解を招かないようにちゃんと改名した方が良いのではないでしょうか。「日本維新の会」から「日本復古の会」へと……。
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