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「日本維新の会」旗揚げ 橋下ベイビーズ選考基準は「カネあるか」 [口先と裏切り 橋下徹新党の正体]
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2012/9/13 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
きのう(12日)橋下新党「日本維新の会」が旗揚げした。国会議員7人が参加し、これで国政進出を果たしたことになるが、急激な膨張路線と、次々と広げる大風呂敷には危うさが漂う。
「調子に乗っとんちゃうか」
維新の地方議員は、最近、後援者にこう苦言を吐かれたという。アホなマスコミが世論調査で「比例投票先1位」とはやし立てるから、維新はますます天狗になる。その最たるものが、次期衆院選での「過半数獲得」宣言だ。
衆院の過半数は241議席。維新はそれを取りにいくため、全300選挙区と比例を合わせて350〜400人の候補者を擁立する方針だ。週内に、維新政治塾の塾生と議員、首長、公務員経験者を対象にした第1次公募を開始する。
橋下人気頼みの浮動票狙いだから、選挙資金は永田町で常識とされる「1人1億円」までのカネはかからないだろう。しかし、小選挙区だけでも供託金は300万円×300で9億円。街頭演説のやり方など選挙のノウハウを教えるスタッフも必要――普通ならこう考えるが、維新の場合は、カネもノウハウも必要なし。風任せのデタトコ勝負なのである。
「現職以外でマトモな候補を立てるのは、関西を中心にした40〜50程度の勝てる選挙区だけ。残りは落下傘候補を適当にはめていく。いま、維新塾の塾生は『落下傘でもいいか。カネはあるか』と聞かれています。『維新の看板だけは与えるから、自前でカネを用意してもらい、当選してくれれば儲けもん』という発想です。これなら党のフトコロが痛まない。『過半数獲得』について、橋下さんは『選挙後の他党との連携を含んだ過半数』とも言っています。実際、100議席を取るのだって簡単ではありません」(在阪ジャーンリスト)
維新は昨年の大阪市議選でも公募を行ったが、「優秀な元役人が『カネはあるか』と聞かれ『ない』と答えたら落とされた」(前出のジャーナリスト)という。
“カネこそすべて”で候補者を選考した結果、維新の1期生市議は「幼稚な学級会レベル」(市政記者)だ。同じことが国政選挙でも起きる。チルドレン以下の“橋下ベイビーズ”が大量当選しかねないのである。
確かに民主党も自民党もヒドすぎる。かといって、ムードに流され「橋下新党」に投票すると、有権者は間違いなく後悔するハメになる。
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