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現在、松井大阪府知事と橋下大阪市長の関係は微妙になっています。
今のところ2人は、一定の距離間をもって、よい人間関係を築いており、お互いに支え合っています。しかし、根本的なところで2人の意見は一致するのかどうかは疑問です。
橋下氏は、国政進出に関しては、自民党出身で自民党に人脈のある松井氏に任せており、この面は松井氏主導で動いています。橋下氏は、国政関係に関しては今のところ自分の考えを明確にしていないからです。コトは、はじまったばかりであり、現時点で
は事態はか流動的であるからです。
大阪維新の会は、みんなの党と連携しないことを明らかにしましたが、これも松井氏主導であり、橋下氏は今でも渡辺喜美代表にシンパシーを感じていて、その後も毎日メールの交換を続けています。
したがって、橋下新党の得票次第では、渡辺氏を突然首相にかつぐことだってあり得るのです。
橋下新党はどこと組むのか──各テレビ局は、真ん中に橋下氏の顔をおき、周りの既成政党からのラブコールを描いたフリップで解説していますが、そのなかで一番可能性のない政党として、解説者は必ず国民の生活が第一を上げるのです。
しかし、国民の生活が第一からは橋下氏への働きかけはしていないのです。それは小沢氏が同党の関西出身議員たちに働きかけを止めているからです。昨日のEJでご紹介した『週刊現代』9/8日号の鈴木哲夫氏と山田恵資氏との緊急対談では、次のやりとりがあるのです。
鈴木:橋下氏が総理を目指すのであれば、合流してくれるのは言葉はわるいけど「そこそこの人」がいいと思っているんじゃないですか。だって、安倍氏のような大物じゃ、総理大臣の座をさらわれるかもしれませんからね。では、彼の意中の人は誰かというと、いっさい口にしていない。僕は小沢一郎氏ではないかと思っています。
山田:橋下氏と小沢氏は組みにくいじゃないですか。原発にしろ消費税にしろ、政策に大きな違いがあるわけではないけれどどうも橋下氏に小沢アレルギーがあるように見受けられます。
鈴木:いや、小沢氏はまだ維新の会との連携をあきらめていないと思いますよ。私の取材では、維新と接触しようとしていた「生活」の関西出身議員たちに、小沢氏が「お前らは動くな。維新は俺がやる」と宣言しているそうですから。
──『週刊現代』9/8日号掲載の山田恵資氏との緊急対談
橋下氏は、国の統治機構を変えると宣言しています。それをするには、霞ヶ関とは壮絶な戦いになります。それがどれほど厳しい闘いであるか、橋下氏は大阪でやってみて体験的に掴んでいます。そして、それを今まで国政レベルで実現するため、長年にわたって懸命に取り組んでいる唯一の政治家が小沢氏だということもよくわかっているのです。
橋下氏は、小沢氏の話になると、顔が真顔になって引き締まるといいます。今まで彼の口から小沢氏を批判する言葉は一度も発せられたことはないのです。
鈴木哲夫氏が取材すると、維新の会のある幹部は橋下氏と小沢氏の関係について次のように述べています。
維新内部では「小沢氏とは組むべきではない」という意見が多いが、橋下氏は「小沢氏は、権力のすごさも怖さも分かっている」と評価している。「反体制側から迫る」という政治手法を考えると、反権力側にいて権力抗争の経験が豊富な小沢氏とは十分組めるはず。
―夕刊フジ/2012年9月3日発行
8月30日、小沢氏は関西のローカルテレビ番組「キャスト」に出演して、キャスターから「もし、橋下市長が力を貸してほしい」といってきたら、どう対応するかと聞かれて、次のように述べています。
統治機構を改革するには、強いリーダーが必要である。今、橋本さんに対する世間の期待が集まっている。私は自分が前面に出てどうこうしようとするつもりはないが、何としても大改革を緒につけたいので、橋本さんのようなリーダーであれば、どんなかたちでも協力したい。
ー小沢一郎氏「キャスト」より
これは小沢氏から橋下氏へのエールです。これに対して橋下氏は翌朝の会見で、次のようにメッセージを返しています。
小沢先生は「統治機構を変えなくては」という強い思いを持っておられる(小沢先生は)日本の政治史で、いろんなことに挑戦してこられた。いろいろ(批判)はあるだろうが、突き進めようとすれば反対者は山ほど出てくる。でも、反対者のいない政治家の方が役に立たない。エールはうれしい。
ー橋下大阪市長/9月3日発行「夕刊フジ」
鈴木哲夫氏は選挙前に橋下・小沢会談が行われると予想しています。橋下氏のいちばん知りたいことは、素人集団の橋下新党で次期衆院選をどう戦うかの具体的なアドバイスです。おそらくこのアドバイスができるのは、小沢氏しかないと思われます。「生活」の選挙準備は着々と進んでいるからです。
本当は維新塾の講師として橋下氏がいちばん招きたかったのは小沢氏ではなかったかと思います。感情的に小沢氏を忌み嫌う石原知事はそのことを感じたからこそ、維新塾の講義の冒頭でこういったのです。
「君たちのなかで小沢一郎が好きな人はいるか。いたら手を上げてくれ。オレは小沢が大嫌いなんだ」と。
現在、官僚サイドがいちばん恐れているのは、小沢/橋下連合だと思います。そんなことになれば、現在の統治機構は破壊されてしまうからです。
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