http://www.asyura2.com/12/senkyo135/msg/544.html
Tweet |
総理大臣の上に大阪市長が君臨、橋下大阪市長が新党「日本維新の会」で次期総選挙で過半数を目指す
http://ameblo.jp/shimarny/entry-11350270631.html
2012年09月09日(日) 17時19分07秒 shimarnyのブログ
橋下大阪市長が新党「日本維新の会」の党首として次期総選挙で過半数を目指すこと
は、日本の最高権力者が大阪市長となることを意味する。
そして、内閣総理大臣には、元知事、元市長、現民主党議員、現自民党議員、現みんなの党議員から選ばれる可能性が高いと言うことである。
[8日 NHK]橋下氏 衆院選で過半数目指す
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120908/k10014886291000.html
大阪維新の会を率いる大阪市の橋下市長は、記者会見で「政治的な決定をやる以上は過半数だ。過半数を取りに行く」と述べ、新党「日本維新の会」を結成して臨む次の衆議院選挙では、過半数の議席の獲得を目指す考えを示しました。
橋下市長は大阪維新の会の会合を開き、今月下旬にも新党「日本維新の会」を結成し、衆議院選挙に候補者を擁立することを正式に決め、続いて、記者会見に臨みました。このなかで、橋下市長は衆議院選挙での議席獲得の目標について「政治的な決定をやる以上は過半数だ。過半数を取りに行くということは、幹事長を務める大阪府の松井知事にも言っている」と述べました。
一方で「選挙後のほかの党との連携というか、政策が実現できる意味での『過半数』も含んでいる。政策ごとに合意できるものはしていくという、新しい決定できる国会を目指す」とも述べました。また、橋下市長は近く始める候補者の公募について「第1次公募は、維新政治塾の塾生と政治・行政の経験者でスタートする。地方議員、自治体の長、公務員の行政経験者を対象にする」と述べるとともに、みずからと松井知事は立候補しない考えを重ねて示しました。
【「過半数を目指す」という言葉の意味】
昨日、「大阪維新の会」を率いる橋下大阪市長が、新党「日本維新の会」を結成して次期総選挙で過半数の獲得を目指すことを明らかにした。
つまり、民主党からの政権交代を目指すということである。
しかも、新党の党首となる橋下大阪市長も、幹事長となる松井大阪府知事も、政調会長となる浅田大阪府議会議長も次期総選挙に出馬しない。
これから考えられることは大阪による院政であろう。
もし、新党「日本維新の会」が政権奪取すれば、誰が総理になろうが国の政に関して大阪の意向に随時お伺いを立てなければならないのである。
過去に、既存メディアは「国民の生活が第一」の小沢代表について院政などと叩いたが、少なくとも国民の支持を得た国会議員だったのである。
しかし、今回は国会議員でない人物が院政を敷くのである。
中央集権型国家から地方分権型国家という考えは、多くの政党が目指している政策であり、国民もそうなることを望んでいることなのだろう。
しかし、権力の地方分権と権力の地方移転は違うのである。
大阪維新の会については、まず現在国民を二分している「消費税」「原発」の政策で明確な方向性を示しておらず、「小泉劇場」の再現になる可能性、野田政権の二の舞になる可能性を指摘した。
参考記事:「維新八策」最終案に消費税増税反対と原発ゼロなし、「国民の生活が第一」の理念と似て非なるもの
http://ameblo.jp/shimarny/entry-11343440840.html
そして、「維新八策」については、当選目当てで烏合の衆になる可能性、国民への国家の押し付けである可能性、マニフェスト選挙批判したことで「ある種の白紙委任」の可能性を指摘した。
参考記事:橋下大阪市長が「ある種の白紙委任」で過半数獲得を目指す、「数値目標は無理」とマニフェスト批判
http://ameblo.jp/shimarny/entry-11347690494.html
つまり今回を合わせれば、多すぎる政策が問題であり、当選目当ての人材が問題であり、ある種の白紙委任が問題であり、国民への政策の押し付けが問題であり、権力構造が問題であるということになる。
このまま「橋下劇場」の熱狂で選挙に向かうことに恐怖を覚える。
【公明党の候補者擁立の全選挙区で協力】
そして、「大阪維新の会」が政党としての矛盾点を露呈することとなったのが、7日に明らかになった公明党との選挙協力ともいえる連携である。
その結果、「大阪維新の会」は、次期総選挙で公明党が公認候補を擁立する9小選挙区の全てで新党からの候補者を立てないこととなったのである。
さらに、松井大阪府知事は「公明党から要請があれば、関西6選挙区は私や橋下氏が応援に入る」と発言したことから正に選挙協力なのだろう。
しかし、この選挙協力を行う事情が問題なのである。
「大阪維新の会」は、大阪市議会で過半数を確保しておらず、大阪市政を円滑に進めるためには公明党に協力してもらう必要があるのである。
つまり、大阪市政のために国政選挙で協力するのである。
これまで「大阪維新の会」は、国政進出で他党との連携は「どこの党と組みたいとは考えていない」としていたのだが、一つの地方自治体の議会事情により国政が影響を受けることになったのである。
ある意味、今後可能性が出ている院政の典型的な例であろう。
それにしても、「全体で350人から400人、小選挙区は300人規模を目指す」と言い放ち、過半数を目指し政権交代を目指す政党が、小選挙区で9議席を放棄するなど言葉自体の信を疑う。
そして、これで国政においても「日本維新の会」が政策と明らかに違う公明党に政局が左右される結果となれば、それこそ本末転倒であろう。
これは、地域政党が国政政党へ移行する際の大きな弊害である。
やはり、地域政党の党首と国政政党の党首は分けるべきだろう。
【未知数の政権担当能力】
橋下大阪市長が次期総選挙で過半数を目指すと宣言したことは、単独で政権を担うということであり、単独で内閣を発足させるということである。
民主党は、野党時代に政権交代後に担う「次の内閣」を組織して数年間の準備期間を経て、国民に顔が見える国会議員が存在する状態で国民から支持を得て政権を担ったのである。
それでも、1回生議員2回生議員が多い影響でこの結果である。
それに比べて、「日本維新の会」には既成政党の所属議員以外に国会議員がおらず、結果的に民主党よりも1回生議員の比重が多くなるだろう。
さらに、内閣総理大臣は、名前が取り沙汰されている元知事、元市長、現民主党議員、現自民党議員、現みんなの党議員の誰かとなろう。
橋下大阪市長は、7日に民主・自民の党首選で下記の発言をした。
「国民向けの討論会が全然ない。身内(の国会議員)からの票を得るかだけで、一国のリーダーを選んでいいのか」
これは、首相公選制の必要性を強調した発言と受け取られている。
しかし、国会議員としての力量もわからず、国民に顔が見えない人物を「日本維新の会」だからというだけで国民の票を得ることがいいのだろうか。
そして、過半数の獲得を目指して、「次の内閣」の準備期間を経ず、大臣経験のない新人議員が入閣して、政権を担うことを目指しいいのだろうか。
自民も民主も駄目だから「日本維新の会」では結果的に失望しよう。
国民のために「橋下劇場」の熱狂が一旦リセットされることを願う。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
- 分配ゲームの先行きについて (内田樹の研究室) 五月晴郎 2012/9/10 02:20:52
(0)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK135掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。