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クローズアップ2012:維新国政進出 やはり「橋下頼み」 発言ぶれ、組織動揺
毎日新聞 2012年09月09日 大阪朝刊
橋下徹大阪市長率いる地域政党「大阪維新の会」は8日、新党「日本維新の会」を結成し、国政に進出する方針を正式に決めた。10年4月の結成から約2年半−−発信力の高い橋下氏の個人的人気で勢力を伸ばし、いよいよ国政をうかがう。しかし、橋下氏ら一部幹部だけが意思決定に関わる運営には、内部に不満もくすぶる。橋下氏頼みの政治集団から脱皮できるか、組織のあり方も転換期にさしかかっている。【堀文彦、田所柳子、木下訓明】
「執行部の今のところの方針です。皆さんの意見をもって決定させてもらいたい。忌憚(きたん)のない意見をうかがいたい」。
橋下氏は8日、大阪維新の会の全体会議で、約100人の所属地方議員を前に国政進出について意見を求めた。普段、強気の橋下氏が低姿勢で臨んだのには理由がある。3日に開かれた維新の大阪府議団の総会で、国政進出を目指す執行部への批判が相次いだからだ。
口火を切ったのは、大阪維新設立メンバーでもある中堅大阪府議。「新聞に出ている国政に関することは、府議団で決めたことではない。決まったことを、ここで後から『理解してくれ』となるのか」と、維新の組織運営に不満をぶつけた。
維新に所属する地方議員の大半は事実上、意思決定に参加していない。次々と発信される橋下氏の見解を報道で知るのが実情だった。ある議員は「これまでテニスボールぐらいの大きさだった組織が、サッカーボールぐらいまで膨らんで問題が出てきた」ともらす。
批判を浴びた執行部は5日、非公開の意見交換会を緊急で開き、説明に追われた。通常参加しない維新幹事長の松井一郎・大阪府知事も出席。終了後、批判の急先鋒(せんぽう)だった中堅府議は一転、記者団に「しこりは全くない。大きな戦に向けての準備が整った」と結束ぶりを強調した。
いったん混乱を収拾したものの、維新の抱える構造的な問題が解決したわけではない。維新躍進のカギが、これまでと同様、橋下氏の発信力に頼る構図は変わっていないからだ。その分、橋下氏の発言がぶれると、党全体の信頼感を低下させる可能性はなお残っている。
国政進出や主要政策課題を巡る橋下氏の発言は二転三転してきた。昨春の統一地方選ごろまでは国政への関与自体を明確に否定していたが、大阪府知事・市長のダブル選が迫っていた昨年9月26日、一転して国政進出の可能性に言及。橋下氏は持論の大阪都構想の実現に向け、「既成政党がつぶそうとするなら、(国政選挙への取り組みを)大阪・近畿圏でやる」と発言した。
今年4月、政府が関西電力大飯原発3、4号機の再稼働を妥当と判断すると、「民主党政権は国民をばかにしている。国民が倒すしかない」と発言。しかし、電力不足問題が浮上し、節電期間を控えた5月末には「事実上容認する」として前言を翻した。野田政権に対しても消費増税への手続きを批判する一方で、7月には「すごい。確実に決める政治をしている」と評価した。
地方選挙で勝利を重ねてきた維新は、次期衆院選でも台風の目になるのは確実。しかし、肥大化する組織で党方針を決めるのは、事実上、橋下氏ら限られた幹部だけだ。ある議員はこう言う。「いつまでも『橋下オーナーの中小企業』ではいけない。本当に怖い存在になるには、組織力が必要だ」
◇合流見送り議員続出
大阪維新の会は9日、地元・大阪で、政権公約「維新八策」を巡り、現職国会議員との公開意見交換会を予定している。しかし、議員の出席者は、想定したほど広がっていない。当初は「選挙に不安な議員が殺到する」(自民党幹部)との見方もあったものの、参加予定者は今のところ、民主党の松野頼久元官房副長官ら超党派議員でつくる「道州制型統治機構研究会」の7人にとどまっている。
維新側にとって意見交換会は、合流を目指す現職国会議員への「公開面接」にあたる。次期衆院選に向け、知名度のある橋下徹大阪市長と連携はしたいが、維新に一方的にすり寄れば政治家としてマイナス−−そんな国会議員側のプライドもあり、意見交換会への参加を見送る議員が続出した。
意見交換会への申し込みルートも複雑だった。
維新側は参加を希望する国会議員の「窓口」として、主に4ルートを設定。松野氏ら道州制型統治機構研究会▽大阪府市の特別顧問を務める中田宏・前横浜市長と山田宏・前東京都杉並区長▽大村秀章愛知県知事▽東国原英夫・前宮崎県知事らを通じ、参加を呼びかけてきた。
申し込みルートが限られたことで、結果的に窓口役の国会議員や首長経験者が、参加議員を事前に「選別」することになった。民主党を離党し、衆院会派「改革無所属の会」に所属する横粂勝仁衆院議員は参加を希望。しかし、道州制型統治機構研究会の議員が「横粂氏には自前の後援会もない。そんな議員は入れないでくれ」と維新側に申し入れ、横やりが入った。
松野氏らは新党の「創設メンバー」となる見通しで、新党内の主導権争いをにらみ、早くも国会議員同士のさや当てが始まっている。「後から加われば、一段下にみられかねない」(衆院当選1回議員)との心理も働き、様子見の議員が増加。維新合流を目指してきた議員は「参加議員に大物はおらず、維新もその程度かと冷めている議員は少なくない」と語った。
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