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蝉しぐれが夜の虫の音色に変わり、秋の気配が感じられるこの時期ですが、
皆さまお元気ですか?
決める政治と持ち上げるメディアの援護射撃の下、年金医療の社会保障も
財政均衡の目処も立てられないまま一方的に消費増税だけを決め、国民に
信を問うこともせず足並み乱れる野党を尻目に「ノブタ再選へ!?」なんて
見出しが躍る今の政治にゲンナリしおれてしまいそうなCaccyoです。。。
ネット弾圧の口実の恐れのあるACTAは、ほとんど議論もないまま可決され
成立の運びです。新聞テレビではハシシタ氏のイシン政党が持てはやされ、
風を起こそうと懸命な偏向報道が日々繰り返されていて嫌になります。。。
野球界においても金満東京巨人に離される一方の我が中日は打線がずっと
盆休みの息切れ状態!?来春の選抜を夢見て応援した多治見高校もはかなく
散って秋季大会を終了!デフレの厳しさを感じるばかりの経済状況の下で
すっきりしないニュースが目に付きます。。。
WBCを巡る一連のニュースもスッキリしない話題の1つのようです!!?
●2013WBC(ワールドベースボールクラッシック)は一転参加へ!??
7月にNPB選手会の不参加表明が話題になったWBCでしたが、今月になって
一転参加することになったようです。オリンピックでの開催競技から除外
され唯一の国際大会となったWBCなので野球ファンとしては嬉しい気持ちも
少しはあるのですが、その内情を知るととても複雑な気持ちになります。
サッカーやバレーボールなどその競技種目の国際機関が開催するワールド
カップとは違い、WBCは野球の国際機関が主催する公式試合ではなくて、
米国MLB機構が設立した「WBCinc」による「招待試合」なんだそうです!!?
それゆえスポンサーとのおカネのやりとりや利益配分の方法もMLBが中心で、
収益の66%はMLB側に配分され、前回大会で優勝した日本は13%、2位の韓国
は9%の配分に過ぎなかったんだとか!??侍ジャパンのグッズも商標権も全て
MLB傘下のWBCincに帰属するんだとか!??
2連覇を達成した日本選手側も「真の世界一を決める大会」というこのWBC
に興味はあるものの、このような米MLBの独占的興行権の下では納得できない
として当初不参加を表明したのですが、今回それが覆されたわけです。
●なぜWBCの利益配分を選手会が交渉するのか?
そもそも第1回大会時から、3月という各国本シーズン前の大切な時期の開催
に対して多くの異論が出て辞退者も多かったことは日本に限らず、MLBの選手
に対しては所属チームが出場を許さない場合もあり、いまだ多く問題を抱え
ているのです。
野球ファン目線からすれば3連覇をめざす侍ジャパンを応援したいのですが、
MLBの金儲けに過ぎないのか!?と思うと選手会の主張にも頷くことができます。
今回の出場決定はホッとする反面、やっぱり米国には逆らえない宿命なんだ!
と日本外交と同じ構図であることに強い違和感を感じずには居られません!!!
何よりも疑問に思うのは、この利益配分を問題視して意見表明しているのが、
NPBのコミッショナーやオーナー会ではなく選手会だということです。
彼らは代表チームへのスポンサー収入とライセンス権をそれぞれの国に入る
よう求めているということですが、それを主張すべきなのはコミッショナー
やオーナー会であるべきだと思います。なぜ経営側がそれを出来ないのか?
それこそがCaccyoが問題視するポイントです!
●役に立たない外交官出身のNPBコミッショナー
本来MLBとNPBがしっかり話し合うべきWBCの枠組みやその利益配分について、
なぜ選手会が反対声明を出さなければいけないのか?日本のプロ野球全体に
関する方針を決め、その利害調整をするのがオーナー会であり、コミッショ
ナーなのではないのか!?選手会側に不満があればNPB側がそれを汲み取って、
NPBの意見としてMLB側と交渉すべきだと思うのです。
現コミッショナーの加藤良三氏は駐米大使の経験もある外交官出身であり、
MLBコミッショナーとも面識があるということなのだから、こんな時にこそ
NPBのトップとして日本の利害のためにMLB側と交渉すべきなのです!
しかしながら元外交官の習い性なのでしょうか!?米国側の意向や顔色を窺い
その真意を探るのは得意だけれども、米国に対して自国の国益を主張したり、
要求をすることは憚られるのでしょうか?7月の選手会側の出場辞退会見に
対しても、加藤コミッショナーは「私が出て行く段階ではない!」と発言し、
NPBトップとして動こうともしなかったのです。。。。。
●日本の政治を牛耳る「対米追随路線」〜「戦後史の正体」より
今、加藤氏と同じく元外交官の孫崎享(うける)氏の新著「戦後史の正体」を
読んでいるところですが、戦後の占領時代から続いている米国と日本の従属
的関係について、マッカーサー時代からの日米関係の系譜が具体的に記され
ていて興味深いです。日本の対米外交は「自主路線」派と「追随路線」派の
せめぎ合いの歴史だったと孫崎氏は述べていますが、米国の意向に逆らって
日本の国益を主張する「自主路線」派は、戦後数十年の日米関係の中では常
に強い逆風に晒されて徐々に少数派になり、「追随路線」…もっと端的に表
すなら「隷属路線」と言った方が分かり易いでしょう…米国隷属派が日本の
政治家・官僚の本流になってしまっているというのです。
「自主路線」派愛国政治家の一番手はロッキード事件という米国発の謀略に
よって首相の座から引きずり下ろされた田中角栄氏であり、彼の一番弟子で
ある小沢一郎氏が《政治とカネ》という疑惑によって特捜検察とメディアに
猛烈に攻撃され首相就任を阻止されたことは、この日米の力関係からすれば
あまりに当然の流れだったことが理解できます。
石油メジャー抜きで独自のエネルギー戦略を探り、日中外交を独自で展開し
ようとした田中角栄氏の実行力は、米国には相当危険に見えたのでしょう!!?
同じく在日米軍は第7艦隊だけで十分と発言した小沢氏もトラの尾を踏んで
しまったようです。。。
●「米国隷属派」は翼賛メディアに守られて安泰!!!
小沢氏の対極に位置するノブタ首相が、あれだけ民意を無視して超不人気で
党内の議論すら尽くさないまま強権的に国民に負担を押付けるような政策〜
消費増税や原発再稼動など〜強行できるのも官僚とメディアの強力な後押し
があったればこそです。小沢鳩山が09年政権交代選挙で訴え、マニフェスト
に明示して目指そうとした「国民中心の自主路線」という方向性を捨て去り
官僚主導の「米国隷従の追随路線」に乗換えたからに他ならないのです!!!
米国のポチと成り果てた官僚勢力とメディアがノブタを全力で支えようとして
いるために、情報を新聞テレビに依存する多くの国民には《事の本質》が全く
見えていないのです。。。政治とカネを論う検察やメディアの行動の本質は
「自主路線」を葬り去るための暴虐であることに気付いてください!
権力の暴走を見張り批判するという本来のジャーナリスト精神を忘れ去った
日本の新聞テレビは、権力のポチとして翼賛迎合洗脳報道を繰り返すばかり
で、今や真実から国民を遠ざけるだけの邪魔者であり、民主主義を体制側が
望む方向へ誤誘導する扇動者(先導者)なのだと言わざるを得ないのです!!
そんなメディアの実態ゆえに「マスゴミ」と揶揄されるのです。。。
●米国の意のままに操られてきた属国日本の真実!
戦後占領期からこの方ずっと米国に支配され続けてきた日本ですが、少なく
とも冷戦期までは、対ソ対中の前線基地を提供する国として重宝がられ、
それなりに西側の一員として存在価値を認められてきました。
しかしそれが冷戦終結と共に《日本経済》がソ連に替わって《米国の仮想敵》
とされるようになり、躍進を続けてきた日本株式会社と云われた家族主義的
な日本的経済システム・日本的資本主義を、グローバルスタンダードという
名のアメリカンスタンダードに無理やり変えさせられてしまったのです。
米国から《年次カイカク要望書》《日米経済調和対話》なる外交文書として
届けられたカイカク指令に対して、対米「追随路線」派官僚がその意を汲み
取り米国が求めるようなかたちに、《日本人の官僚》が日本的経済システム
を改悪・破壊して日本経済を弱体化させたのです。
これは経済問題についてだけではなく、たとえば国際協力等についても同様
で湾岸戦争やイラク戦争などの国際紛争への対応においても、率先して米国
に同調してきたことは、他国から蔑みの視線を感じるほどの隷属振りでした。
イラク戦争にイチ早く同調したコイズミ氏は、開戦の根拠とされた大量破壊
兵器などどこにも無かったことが分かっても知らん振りを決め込み涼しい顔!?
ジャパンマネーは大いに期待されているものの、政治的には日本独自の外交
など誰も期待していないというのが国際政治の場の常識のようです。。。
●さて次なる日本のリーダーは?〜メディアに騙されるな!!
このようにまさに《隷属的な》日米関係を象徴する出来事として、今回のWBC
騒動を眺めていたCaccyoでした。結局米国に逆らうことは決して許されない。
それが属国日本の宿命なのだと!
不本意ながら日米関係の歪みの矢面に立たされ翻弄された新井NPB選手会長は、
本当にご苦労様でした。この問題での心労が、彼の今シーズンの成績不振の
大きな要因なのかも!!?Bクラスをさまよう阪神低迷の原因はここにある!??
孫崎享氏の「戦後史の正体」は前評判も高く、一刷はほぼ完売で入手困難で
したが、現在は二刷目が出回りどこの書店にもたっぷり平積みされています。
メディアではほとんど語られない当事者目線での生きた戦後史を知ることは、
現代人には必須だと思います。是非ご一読いただくことをお勧めします。
「戦後史の正体」を読んで、今の日本の政治の実態・経済の実情が米国により
歪められてきたか?誰の利害によって日本の政治がなされてきたのか?国民の
生活や幸福を第一に考えられてきたのか?を理解することが出来たならば、
おのずと選択すべき方向性が見えてくるかも!??
メディアに誘導されるままにコイズミカイカクを支持してしまって日本社会を
無茶苦茶にしてしまった数年前の苦い経験を決して繰り返してはいけない!と、
決意を新たにしたCaccyoでした。
皆さんもメディアの情報量によって、イシンだの8サクだのという新しい風を
吹かそうと情報操作が為されつつあることの《意図》を読み取っていただき、
ハシシタ氏がコイズミの二の舞であることに気付いていただきたく思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございましたm(__)m
Caccyo
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