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この国の政治マスコミは最悪 全てが幼稚に堕ちた この国
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2012/9/8 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
なぜ今自民党総裁選と民主党代表選と橋下党に大騒ぎしてタレ流しているのか
まるで、ポイと餌を投げられて、うれしそうに飛びつく犬のようだ。
大新聞テレビが、朝から晩まで、民主党の代表選、自民党の総裁選、橋下新党の動きを大騒ぎして報じている。
毎度のことだが、どうして日本の大マスコミは、セレモニーやイベントがあると、一斉に群がり、無批判にタレ流すのか。欧米先進国では、考えられないことだ。
そもそも、いま民主党や自民党の党首選を報じることに、いったい、どんな意味があるというのか。民主党は野田首相の再選で決まりだし、野党の自民党は誰が総裁になろうが、国民にはどうでもいいことである。しかも、「谷垣と石原が会談」したとか、「安倍、石破 連携か」など、競馬レースのような報道ばかり。これでは、民主党や自民党のイベントを、無料で宣伝してやっているようなものだ。
「いま大手メディアが報じるべきは、野田内閣の是非のはず。ちょうど、きょう(8日)、79日間も延長した通常国会が閉会したが、政府提出法案の成立率は57%と戦後ワースト3。国民生活に直結する〈赤字国債法案〉も成立させられなかった。このままでは予算も執行できない。結局、決まったのは、国民が『やめて欲しい』と反対した〈消費税増税〉と〈原発再稼働〉くらいなもの。本来なら、こんな政治で本当にいいのかと国民に提示するのがメディアのはず。なのに、役割を放棄し、橋下新党だ、代表選だ、総裁選だと大騒ぎしている。これでは国民の目を悪政からそらしているのも同然です」(政治評論家・山口朝雄氏)
◆小沢事件で日本のメディアは死んだ
本来「社会の木鐸」である大新聞テレビは、国民の目が、意味のない民主党や自民党の党首選に奪われないように“警告”を発するのが役割である。ところが、当事者と一緒になって騒ぎ立てているのだから、どうしようもない。
もともと、日本のジャーナリズムは、欧米先進国にくらべてレベルが低いとバカにされてきたが、ここ数年の劣化ぶりは、ハンパじゃない。
「やはり、小沢一郎の〈政治とカネ〉に関する報道が決定的でした。誰が考えても、小沢事件は、検察が暴走した冤罪です。結局、検察は起訴できず、裁判でも無罪だった。メディアの大きな役割は、権力の暴走を監視すること。ジャーナリズムだったら『司法の暴走は許されない』と論陣を張って、小沢を擁護するのが当然でした。ところが、大新聞テレビは、検察と一緒になって、ありもしない疑惑を騒ぎ立てて小沢を抹殺しようとした。やっていることがアベコベです。悪役の小沢を叩いた方が、世論受けする、視聴率を稼げると考えたのは明らかです。あの事件で、日本のジャーナリズムは死んだと思う。とうとう、政治権力と一緒になって、庶民イジメの消費税増税まで後押しするようになった。こんなムチャクチャなメディアは、世界中どこにもないですよ」(政治評論家・本澤二郎氏)
その揚げ句、連日「橋下新党」を持ち上げて、日本の政治をさらに混乱させている。この国の政治マスコミは、一体どこを向いて報道をしているのか。最悪だ。
◆権力の意のままになっている大新聞テレビ
なぜ、日本の大新聞テレビは、ここまで劣化してしまったのか。
最大の理由は、組織が巨大化し、カネ儲けに走るようになったからだ。日本の3大紙〈朝、毎、読〉の発行部数は、朝日778万部、毎日345万部、読売998万部と軽く300万部を超えている。世界のクオリティーペーパーでは考えられない桁外れの数字だ。
NYタイムズは103万部、英ガーディアンは260万部、仏ル・モンドは35万部である。
組織が大きくなれば、維持するために商業主義にならざるを得ない。部数が多くなれば、どうしたって大衆におもねる記事になる。
「もともとジャーナリズムは、カネ儲けとは無縁のものです。たとえ儲からなくても、意識の高い個人と組織が、報じるべきコトを断固として報じるもの。ところが、日本の大新聞テレビは、部数を維持し、視聴率を稼ぐために、国民におもねる報道ばかりになっている。視聴者が喜ぶだろうと〈橋下新党〉を面白おかしく取り上げているテレビニュースが典型です。橋下徹からちょっと話題を提供されると、大喜びで飛びついている。結果的にたいこ持ちになっている。かつては骨のある記者が何人もいたものですが、いまでは会見で鋭い質問をする記者もいなくなった。情けないのは、どの新聞を読んでも、記者クラブで役所からレクチャーされた発表モノばかりになっていることです」(山口朝雄氏=前出)
ちょっと餌を与えれば、右から左に報じるのだから、権力サイドはニンマリだろう。もはや大マスコミは権力の意のままだ。
◆いい大人がマンガに夢中になる異常
日本はどうなってしまうのか。ヤバイのは、大新聞テレビが劣化するのに従って、日本全体が劣化し、幼稚化し始めていることだ。
世界中を見渡して、50代、60代のいい大人がマンガを読んでいるのは日本くらいのものだ。大人になってもマンガに夢中になるのは、知能が後退している証拠である。麻生太郎を見ればよく分かる。
しかも、輪をかけてテレビがヒドイ。愚にもつかない低俗なバラエティー番組ばかりで、いまや見るに値するのはスポーツ中継くらいのものだ。
マンガに夢中になり、テレビばかり見ていたら、幼稚化するのも当たり前である。
「大新聞テレビが大衆に迎合することによって、国民のレベルが下がり、レベルの下がった国民に、大新聞テレビがまた迎合するという負の連鎖が起きていると思う。心配なのは、ただでさえ日本は3・11によって国力が落ちていることです。かつてポルトガルは、世界の大国だったのに、18世紀の半ば、首都リスボンが地震と津波に襲われたのをキッカケに衰退してしまった。ポルトガルの二の舞いにならないためには、国民一人一人が高い意識を持ってやっていくしかない。そのためには、社会の木鐸であるメディアが、政治家を叱(しつ)咤(た)し、国民を啓蒙し、先導していく必要がある。ところが、野田内閣の悪政を追及することもなく、橋下新党がどうしたと大騒ぎして、混乱を助長しているのだから話になりません」(本澤二郎氏=前出)
これではロクな政治家がいないのは当たり前だし、この国が劣化するのも当然である。大マスコミが日本を悪くしているのは、間違いない。
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