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フラスコの中の嵐、たまには民主・自民の話をしよう 野田・前原の「出来レース疑惑」
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2012年09月07日 世相を斬る あいば達也
三角フラスコとは胴が円錐型の形状で真っ直ぐな短い首のついたフラスコでほとんどガラス製。外部に漏れては困る液体の保管に適している。フラスコの底に溜まった液体を相当乱暴に揺らしても、漏れる心配の少ないガラス容器である。時には、すり合わせのガラス栓がセットの物もあり、(人様の迷惑にならないよう)外部に絶対に漏れない構造のものもある。
第80回常会は今日7日(金)、衆参両院の委員会で未成立法案の会期末処理を行い、事実上閉会する。民自公3党大政翼賛のお陰で、茶番に継ぐ茶番、辟易となったのは筆者だけではないだろう。マスメディアは、自民党総裁選や民主党代表選がどうなるこうなると騒ぎまくっているが、筆者にとって上述の三角フラスコ内の喧騒、どうでも良い事に変わりない。特に自民党総裁選は、たかだか衆議院120議席前後の野党の総裁選、現時点ではどうでも良い。現総裁の谷垣は選挙に出る事すら適わない無残な姿だが、この男が消費増税を決定づけたと思うと、なにやら気分は複雑だ。
谷垣が出られないとなって、出てくる顔ぶれが、これまた酷い。石破、町村、安倍、石原?どいつもこいつも欠点だらけ。到底、総裁の器ではないが、谷垣が野党第一党の総裁になった時点で、自民党は完全に終わったのだと思う。徴兵制まで言いかねない石破。特高のセガレで隷米のシンボル町村。腹イタの安倍?茶髪、右翼知事の息子石原?馬鹿馬鹿しくて論評に値しない。本当に人材が枯渇したようだ。派閥力学、政治とカネが大手を振って闊歩していた時代の方が、現在より数段マシだったと言えるのだろう。
おそらく、次回総選挙の結果は、彼らの皮算用(200議席以上確実)が幻の調査結果である事実を知らされるに違いない。筆者などは、次回の総選挙は、いままでの選挙結果のデータが活きない選挙だと思っている。つまり、政治評論や選挙予測を生業にしている連中の、予測が悉く覆される結果をみる事になるような気がしている。小野寺五典、河野太郎、茂木敏充らが総裁になれば、自民党も変わるメッセージが発信できるが、彼等にスポットが当たる気配はない。9分9厘、谷垣断念、石原擁立で手仕舞いの感がある。谷垣が昨日6日に7日にハプニング解散の目が出てきた!と仄かな期待を籠めて語っていたが、ゼロではないかもしれない。
そう、俄かに活気づいたのが「モナ男」(細野豪志)の代表選出馬が現実的になっているからだ。時事通信は以下のように報じている。
≪ 細野氏、7日にも決断=出馬要請に「しっかり考える」−民主代表選
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012090600529
民主党代表選(10日告示、21日投開票)への立候補を検討している細野豪志環境相は6日午後、衆院議員会館で同党中堅・ 若手議員11人と会い、出馬要請を受けた。細野氏は「民主党が今苦しい立場にあることも自覚をしている。要請を頂いた以上はしっかりと自分で考えて、返事をしたい」と述べた。7日にも最終判断する意向とみられる。
一方、野田佳彦首相は同日、首相官邸で記者会見し、再選を目指して出馬する意向を表明する。岡田克也副総理や前原誠司政調会長らが首相の再選を支持している。ただ、消費増税をめぐる対立で党が分裂し、野田内閣や民主党の支持率が低迷する中、党内では次期衆院選の「顔」として細野氏への期待が高まっている。細野氏 が出馬すれば首相の有力な対抗馬となり、無風とみられていた代表選は激戦となることが確実だ。
細野氏に出馬要請したのは、前原グループの小川淳也、菅直人前首相グループの阿久津幸彦、鹿野道彦元農林水産相グループの中山義活の各氏ら。細野氏は、閣僚として福島復興やエ ネルギー政策に取り組んでいることを挙げ、「代表選そのものには慎重な立場だ。その気持ちは変わっていない」とも語った。 小川氏は要請後、記者団に「重く受け止めていただいた。『真剣に考える』との答えだった」と述べ、細野氏出馬に期待を示した。
鹿野グループは6日、衆院議員会館で会合を開き、代表選への対応を鹿野氏に一任した。グループ内では細野氏待望論が強まっており、「代表選は行うべきだ」との意見が出た。前原氏は6日の前原グループの会合で、グループとしては自主投票とする方針を表明した。
「反野田」候補として出馬を目指す山田正彦元農水相は同日、支持する議員らと対応を協議。立候補には20人以上の推薦人が必要だが、出席者の一人は「細野氏に魅力を感じている人が多く、確保のめどは立っていない」と述べた。田中真紀子元外相は川上義博参院議員から重ねて出馬を要請されたが、回答を留保した。 ≫(時事通信*一部省略)
細野豪志環境相が民主党代表選に出馬となると、これは楽勝と思い込んでいた野田佳彦にとって厄介な出来事である。前原グループが、何故か前原誠司は野田支持だが、自主投票を選択した辺りから、奇妙な按配になっている。マスメディアは、細野を「選挙の顔」に相応しい一本槍で論説しているが、仮に細野豪志が代表選に勝利し、福島原発の事故処理のロードマップをマヤカシから現実路線に転換するとか、消費増税の実施時期は、景気条項を重視するとでも発信すれば、政局はまったく異なる展開になる可能性も秘めている。
小泉純一郎以降の日本の総理は、安倍晋三、福田康夫、麻生太郎、鳩山由紀夫、菅直人と小泉も含め、それなりの長所欠点があったが、筆者の観察だが、好き嫌いは別にして、それなりに人間的個性と云うものが見受けられた。その意味で、細野豪志と云う政治家は人間性豊かな男である。良い悪いの分別ではなく、人間性の分別だ。オープンの記者会見などを通じての観察だが、極めて正直な人間性を有している。野田佳彦と云う「霞が関マシーン」のような男が、日本政治のトップに在籍した期間、まさに我が国は政治的に死んだも同然だったと云うのが筆者の偽らざる感想だ。
野田が慌てふためき、「伝家の宝刀」を抜かずに追い出される“増税宰相”として名を残すのを恥と思えば、負ける前に「伝家の宝刀」を抜いてしまえ!と云う気分になる可能性はゼロではない。野田は、どの角度から観察しても、民主党政権を再起させようとする気配すらなかった。尚且つ、次期衆議院選において下野の可能性が非常に高い党の代表を引き受ける犠牲的精神は、人々に美しくさえ見えるかもしれない。そうなると、自民党もうかうかしていられない。一発逆転満塁ホームランを打たれてしまうかもしれないのだ。その時、石原伸晃は千載一遇のチャンスを潰した自民党総裁となる。政治生命が尽きるね(笑)。
橋下維新の会も「維新八策」等々、チャラチャラしていられなくなるだろう(笑)。イカガワシイ、橋下や松井とは段違い、助平だが原発処理では最低限汗を掻いている。一気に、政局の風向きが変わる可能性もあるような気がする。勿論、だからといって、人間力のない民主党に再起して欲しいとは、筆者は望んでもいない。ただ、穿ちすぎかもしれないが、前原グループの自主投票と云う報道が曲者だと云う疑問はある。
前原誠司と仙谷由人が、そう易々と70人前後のグループ票を政治的に利用しないと云うのは奇妙だ。民主党の発展的解消と云う理由で、先々維新との連立などを視野に入れている可能性もあるが、その前に罠を仕掛けた可能性も否定できない。つまり、細野豪志に代表選出馬を表明させた後で、“あと出しジャンケン”で前原が出馬する可能性がある。野田・海江田が出た時も同じパターンで前原は出馬している。そうなると、代表選の票は野田、前原、細野とに3分割される。また、その投票結果順は、細野、前原、野田の可能性が高い。つまり、前原・野田連合が決選投票で勝利、“出来レース”である。ついに前原誠司代表、内閣総理大臣の誕生である。筆者は、まさかと云う扱いで書いているが、極めて現実的推測でもある(笑)。正直、どっちでも構わんが、細野の出馬は、「国民の生活が第一」等々「国民連合陣営」にとっても、強敵となる。
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