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なぜチンピラ市長に掻き回されているのか この国に知識階級はいないのか
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2012/9/6 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
大阪の橋下市長が維新の会を政党化し国政に出て多数の議員を得るだろうと大新聞が書いて浮足立っている現職国会議員たちの醜い事情
ひとりのチンピラが、この国を掻き回している。橋下徹――かつて「ウソツキは政治家と弁護士の始まり」と自著で書いた下品な市長に、国政は翻弄されっぱなしだ。
この男が代表を務める「大阪維新の会」は来週12日に新党を旗揚げし、次期総選挙で全国300小選挙区のすべてに公認候補を立てるという。比例単独候補も50人程度擁立。
実に400人近い「橋下ベイビーズ」が、国政に打って出るのだ。
国政での実績はゼロ。いまだ候補者の顔すらハッキリしない「にわか政党」が、ずいぶんとデカい大風呂敷を広げたものだが、この動きに現職の国会議員たちは浮足立っている。民主党議員も自民党議員もわれ先にと自らの生き残りをかけ、維新の会との合流を望んだり、連携を探る動きが絶えない。
果たして橋下には国会議員がやすやすと政治生命を預けるほどの値打ちがあるのか。そんなに立派な政治指導者なのか。ちょっと前はタレント弁護士として、暴力団との交際を理由にテレビ業界を追放された芸人と一緒に下ネタで大笑いしていた。最近も週刊誌に弁護士時代のコスプレ不倫が暴かれている。品性下劣な男ではないか。
トップの下半身が緩いためか、維新の会の“目玉候補”とされるメンバーも淫行暴行芸人や、そろって女性スキャンダルが報じられた「ダブル・ヒロシ」など、スネに傷を持つ連中ばかり。こんなスケベの集まりに、少なくとも有権者に選ばれた国会議員がこぞって平伏するなんて異常な光景だ。
◆本質は権力欲に毒された大衆迎合政治家
そもそも、橋下から政治哲学や理念、デフレ退治の経済政策、今後の世界における日本の位置付けなど、マトモな国家ビジョンを聞いたことはない。維新の会が国政に進出し、この国の形をどのように変え、その結果、国民の暮らしは豊かになるのか。そこがサッパリ見えてこないのだ。
「国政新党の綱領である『維新八策』には、憲法改正の発議要件を衆参両院の3分の2の賛成から2分の1に緩和するとか、9条改正の是非を問う国民投票を実施するとか、憲法という国家の根幹に関わるテーマを羅列しています。本来これだけの政策を実現するには、政治家としての器量や見識、経験や教養、歴史観などが問われるものですが、橋下氏が他人より長けているのは、どう振る舞えば世論ウケするかというパフォーマンス能力だけです。しかも、橋下氏は政策実現のプロセスについて詳しい説明を避けています。国民はつべこべ言わず、黙ってついて来いという態度。民主主義を軽んじているとしか思えません」(九大名誉教授・斎藤文男氏=政治・憲法)
橋下は自著「まっとう勝負」で「政治家というのは権利欲、名誉欲の最高峰なんだよ」と書いた。本来、政策は国民を豊かにするために掲げるものだが、橋下にすれば己の権力欲を満たすための「道具」に過ぎないのではないか。そんな危うさを感じるのだ。
「維新八策には『脱原発依存体制の構築』や『教育委員会制度の廃止』と、いかにも世論受けしそうなメニューも混在しています。憲法改正などのタカ派的な政策とはチグハグな印象だし、掲げる公約が大きな政治思想に裏打ちされたものではないことが、よく分かります。橋下氏の本質は、支配欲に毒された大衆迎合政治家に過ぎないのではないでしょうか」(斎藤文男氏=前出)
何が橋下を支配欲に駆り立てるのか。暴力団関係者を実父に持つ、「生まれ育ちの怨念」なのかも知れないが、この男が政界を牛耳れば、この国は極めて危険な道を歩み出すことだけは、ハッキリしているのだ。
◆無学のチンピラと見下すと痛い目に遭う
マトモな国ならば、インテリゲンチア(知識階級)が橋下のような人物の政界進出をいさめ、言論の力で「危険な芽」を摘むことだろう。当時の知識層が“人気はあっても無学のチンピラ”とヒトラーの存在をナメた結果、ナチス支配を招いた歴史の恐ろしさ、負の教訓を肌身に感じているためだ。
ところが、この国では知識階級の代表者たる学者や元官僚らが橋下人気に便乗し、「改革者」のごとく持ち上げ、スリ寄っている。大マスコミも比例投票先の世論調査で、候補者不明の政党が第1党に浮上する異常さを無批判でタレ流す。
もちろん、今日の事態を招いた民主・自民の2大政党のだらしなさもヒドいものだが、知識階級がこぞって橋下を称賛するから、現職議員は不明を恥じるどころか、ますます橋下詣でにナダレを打つ。自民党総裁選の勝負の行方だって、総理まで務めた安倍晋三以下、橋下との親密度を軸に語られているほどだ。維新の会が9日に合流希望者向けに開く公開討論会には、50人ほどの議員が参加する見通しである。橋下人気をアテに当選を果たし、労働しないで税金で食いたい。そんな志の低い奴らばかりだ。
「9日の討論会の審査員に招かれているのが、経済学者の竹中平蔵氏です。弱肉強食の新自由主義路線を小泉改革に導入し、この国を格差拡大でメチャクチャにした張本人ではないですか。彼のような学者にすれば、橋下氏は人気があるが、中身はない。ならば人気を利用して、『小泉改革の夢よ、再び』と、橋下氏を見下しているのかも知れません。そんな甘い考えに知識層が染まってしまえば、権力亡者の橋下氏はますますツケ上がるだけです。それこそナチス支配の二の舞いとなりかねない、と危惧しています」(慶大教授・金子勝氏=経済学)
すでに国民は、橋下のパフォーマンスに酔いしれ始めている。自分たちが橋下の標的とならなければ、本当の怖さは理解できないのかも知れない。だからこそ、知識階級の警告が必要なのに、この国には本物のインテリゲンチアは消えてしまった。
橋下の跋扈を許す知識階級の腐敗・堕落を見るにつけ、絶望的な気持ちになってくる。
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