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筆談で語った与謝野馨の“政治的遺言” 声を失い、ついに政界引退
http://gendai.net/articles/view/syakai/138556
2012年9月6日 日刊ゲンダイ
今年6月に出版した「全身がん政治家」(文芸春秋)が話題になった与謝野馨・元経財相がついに政界を引退する。
初当選の直後の39歳のときに悪性リンパ腫が発見され、以後、4つのがんと闘ってきた与謝野だが、最後の下咽頭がんの手術後、のどが引っかかるようになり、再び手術をした結果、声を失ってしまった。
「声以外は元気」(与謝野事務所)と言うが、政治家はしゃべれなければ、務まらない。当面の選挙に間に合いそうにないことから引退を決断したという。
与謝野を訪ねると、のどに痛々しい手術痕。本当にまったく声が出ない。従って、会話は筆談になる。記者が聞くと、与謝野がペンを取り、答えを書く。痛々しいが、日本の政界への不満と怒りはすさまじかった。
政界の現状に対して思うところを聞くと、〈日本の現状に対する認識があまい〉と書いた。具体的には財政、経常収支、資源の調達困難、競争力の低下、産業の空洞化、高失業率、食糧問題の深刻化、ユーロの弱体化などだとする。
それなのに、政治家は権力闘争に明け暮れている。
〈権力闘争に明け暮れると、日本は本当に沈没だ〉〈政策論争はすこしはやれ〉
与謝野は紙に書き続ける。野田への注文を聞くと、こう書いた。
〈小選挙区制は諸悪の根源〉
選挙が人気投票化したのは小選挙区のせいだ。そのため、落ち着いた政策論争ができず、結果、政治が進まない。そうしたことに対する強烈な憂いがあるのだろう。「選挙制度を変えないといけませんね」と言うと、大きくうなずいた与謝野は、今後も「お役に立てることはやる」としている。
壮絶な筆談は政治家としての“遺言”にも見えたが、まだまだ、言論活動はやれる。声を失った政治家に聞きたいことは山ほどある。
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