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河北新報から
http://www.kahoku.co.jp/news/2012/09/20120902t31010.htm
「新党が第一」達増知事行脚、解散にらみ全県浸透に汗
小沢一郎氏(衆院岩手4区)が率いる新党「国民の生活が第一」に参加する達増拓也岩手県知事が、同党支援を活発化させている。自身の有力支援団体や支持者を回るとともに、小沢氏の後援会会合などにも顔を出す。衆院の「秋解散」の観測が強まる中、新党への支持拡大を目指し「顔」としての活動を強めている。
8月25日に岩手県北上市内のホテルであった北上地区の小沢後援会合同拡大役員会。来賓の達増氏は「(小沢氏を)応援するというよりも、一緒に行動していかなければいけない」と述べ、県政トップ自ら党勢拡大に努めていく決意を示した。
新党結成直後の7月中旬、県議会本会議で「新党の中で父親のような役割を果たさなければならない」と語った達増氏。同月中には連合岩手の幹部と盛岡市内で会合を持ち、党結成の経緯を説明。8月上旬には奥州市水沢区であった小沢氏の若手支持者でつくる「一友会」の会合に駆け付け、結束を呼び掛けた。
衆院議員時代の地盤である岩手1区でも、お盆期間中に有力支援者らを訪ね歩いた。3日の新党県連結成大会後には、後援会連合会役員会を予定しており、お膝元の引き締めも図る。
1区では民主党に残留した現職の階猛氏に対し、新党が対立候補を擁立する方針。支援団体幹部は「1区には新党の県議も市議もいない。候補者が誰でも、達増氏と後援会が前面に出て戦うしかない」と語る。
達増氏の選挙の強さには定評がある。1996年に新進党から岩手1区で初当選。自由党、民主党を経て危なげなく4選を果たした。
「保守地盤が厚かった1区を切り崩すことができたのは、小沢氏直伝の精力的な運動があればこそ」と支援者も認める。知事選は2度戦ったが、いずれも圧勝した。
新党支持を鮮明にし、全県への浸透を狙う活動を一気に強めた達増氏に、ある県議は「知事がここまで動くとは思わなかった」と驚く。小沢後援会の幹部は「達増知事が岩手を仕切れば、小沢さんの負担が減る。その辺の自覚が芽生えてきたのではないか」と解説する。
達増氏は8月27日の定例記者会見で、新党にどう関わっていくのかを問われて答えた。「政権交代の民意というものをどう再生させていくか、考えながら行動していく」
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