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問責決議された首相 「選挙をやれない民主党」が元凶
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2012/8/30 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
赤字国債も発行できず予算も執行できないのに首相の座にしがみつかれたらこの国はどうなる
これで「近いうちに」解散は確実になったのか。
昨夕(29日)、野田首相に対する問責決議が参院で可決された。今後、野党は政府提出法案の審議を拒否する方針で、9月8日の会期末を前に国会は空転状態となる。
普通に考えれば、審議ストップで野田は崖っぷちに追い込まれた格好だ。身動き取れなくなった政権は悶絶。最後は首相のクビを差し出すしかなくなる。過去に首相問責が可決されたのは2回。08年の福田首相と09年の麻生首相だ。福田は問責決議の約3カ月後に内閣総辞職。麻生は1週間後に衆院を解散したが、歴史的な惨敗で政権交代に大きく貢献した。
政治評論家の本澤二郎氏が言う。
「問責決議案に法的拘束力はないとはいえ、過去には首相が確実に退陣に追い込まれている。『不適格』の烙印を押された首相では、国会運営なんてできないのです。問責が可決された以上、野田首相に対しても、まずは与党内から野田降ろしが起こらなければおかしい。総辞職か解散が当然です」
それで、自民党も野党7党による問責決議に同調。「メンツより問責可決を優先した」「これで野田政権を解散に追い込める」と言っているのだが、本当にそうなるのか? 問責を食らって、民主党政権がギブアップすると本気で考えているとしたらオメデタイ。なにしろ相手は常識も通用しない厚かましい政党なのだ。
民主党の国対関係者のひとりは、「問責が可決してホッとした」と、こう言うのである。
「会期末まで野党が寝ててくれるのは、ありがたい。これで今国会の会期末解散はなくなった。しばらく安泰です。何もないのだから、総理の会期末会見も前倒しすればいい。来月7日からAPECに行くから、5日あたりに会見を開いて代表選への出馬を表明する。そもそも、総理には解散する気なんて毛頭ありません。代表選では、任期満了まで解散しないで政策を実現していこうと訴えるでしょう」
◆野田は臨時国会も開かない
強行採決の乱発で野党に問責を出させ、思惑通りに審議がストップしてニンマリ。これが民主党の本音なのだ。
さっそく、前原政調会長や樽床幹事長代行ら党幹部は「問責で『近いうちに』解散の合意は白紙になった」「3党合意を破棄した自民党が悪い」などと言い出した。問責可決を口実に、解散を先延ばしすると公言しているのだ。それだけではない。民主党内では「秋の臨時国会を開かない」という仰天プランまで浮上しているという。
「姑息な民主党が考えそうなことです。今国会での解散がなくなり、次のタイミングは10月中旬に召集される臨時国会の冒頭か、年明け解散です。臨時国会が開かれなければ、少なくとも来年1月の通常国会まで、数カ月間は延命できるというワケです」(政治ジャーナリスト・角谷浩一氏)
しかし、外交や経済の問題は山積。震災復興だって道半ばだ。自分たちの保身のためだけに臨時国会を開かなかったり遅らせようとするなんて、許されるものじゃない。あまりに国民をバカにした話だ。
◆予算は止まり、円高デフレ対策もパーになった
野田民主党に騙(だま)されて、谷垣自民党がホゾを噛もうと知ったこっちゃないが、不幸なのは国民だ。これ以上、愚鈍な首相が政権にしがみつけば、この国はどうなってしまうのか。
国会の長期空転で、赤字国債発行のための特例公債法案などの重要法案はたなざらしが確実になった。予算の執行に必要な赤字国債が発行できなければ、秋以降、国民生活にも影響が出てくる。
「法案成立のメドが立たないので、9月からの予算執行を抑制することになりました。31日の閣議で安住大臣が、自治体に配る4・1兆円分の地方交付税の延期など具体的な抑制メニューを示し、関係閣僚に協力を求めます。そうなれば、野党へのアテツケで、わざと福祉行政や公共事業を止める自治体が出てきてもおかしくありません」(財務省関係者)
財務省の言うことは半分はブラフだが、とはいえ政府が本格的に予算執行を抑制するのは初めて。野田民主党は、自分たちが延命するためなら、国民生活が犠牲になっても平気の平左ということだ。「身を切る改革」の象徴でもある選挙制度改革法案や、社会保障のあり方を決める国民会議も棚上げ。結局、今国会で決まったのは、庶民殺しの増税だけだ。
前原は「特例公債法案や衆院選挙制度改革関連法案、24年度補正予算案を成立させた上で信を問わせてもらいたい」とか言っていたが、その臨時国会すら先送りしようというのだから、補正も組まない可能性が強い。その間にも円高が進み、電気料金は上がり、日本企業はますます苦しくなる。デフレ対策も待ったなしなのに、政治は空白を続け、何も手を打とうとしない。政治責任の放棄、極まれりだ。
◆政経塾に牛耳られたのが運のツキ
どうしてこんなヒドイことになったのか。それはひとえに野田民主党に政権政党の資格と覚悟がないからだ。とにかく「選挙が怖い」のである。選挙から逃げたい、その一点が民主党の行動原理だから、こんなブザマな政治になってしまうのだ。
皮肉なことに、今の民主党は「政権交代以来、最も結束力が強い」と言われている。「選挙をしたくない」という思いで一致団結しているのだという。フザケたものである。
「こんな情けない話はありません。民主党は完全に利権集団に成り下がってしまった。選挙をやれないのは、負けるのが確実だからです。では、なぜ負けるのか。大改革の精神を捨て、政治主導も諦め、国民の期待を裏切ったからですよ。菅首相がマニフェストになかった増税を言い出し、延命のために“反小沢”で党内対立を煽(あお)ってからというもの、民主党は選挙という選挙で負け続けている。自業自得なのです。売りものがゼロの政党に投票する人はいない。菅首相に輪をかけてヒドイのが野田首相で、消費増税だけ食い逃げして、後は野となれ山となれ。ここまで悪辣な首相は自民党時代にもいませんでした。こんな狂った政権は一日も早く潰さなければなりません」(本澤二郎氏=前出)
政権交代の立役者だった小沢や鳩山を締め出し、菅や仙谷、松下政経塾といった有象無象の連中が牛耳るようになった瞬間から、この党の没落と国民の不幸が始まっていたのだ。
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