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野田に解散させるな! 前原グループ若手が仕掛けた「幻のクーデター」計画
http://gendai.net/articles/view/syakai/138452
2012年8月30日 日刊ゲンダイ
親分が親分だけに…
今月中旬、民主党内で野田を辞任させるクーデター計画が、密かに練られていたことが分かった。主導したのはナント、親野田派の前原グループ(約40人)。「本能寺の変」と名づけられた極秘作戦は一体どんな計画だったのか。グループに近い関係者が内幕を語る。
「一応支えてはきたが、とにかく不人気の野田さんでは選挙をやりたくない。これが前原グループの総意。しかし首相は『近いうち解散』を自・公に約束し、10月解散の話まで広まってきた。これに『冗談じゃない!』と若手がキレた。党内の過半数の署名を集め、官邸に乗り込み、突きつけよう。規約にはないが、これならさすがに辞めるだろう、と意見がまとまったのです」
20日ごろから、若手数人が署名の文面を練り、数日後には「マニフェストにない増税をやった」「大量の離党者を生んだ」「即刻、責任を取って辞任すべき」という趣旨の文言が出来上がったという。
昨年の代表選で同じく野田を支えた菅グループも、今や大半が“反野田”。党内を回れば、あっという間に所属議員の過半数が集まる。前原グループの若手は自信を深めていた。あとは前原の了解を得るだけ。
23日夜、ついに神楽坂の料亭に、仙谷政調会長代行や枝野大臣を除くほぼ全てのグループ議員が結集した。
「そこで中堅・若手の代表が『首相辞任を求める署名集めをやらせて下さい。自信はあります』と迫ったようです。前原さんは一瞬驚き、目をしばらくつぶった後、『それはやめよう』といさめました」(前出の関係者)
前原は「かつて自分も署名集めをして、党代表を辞めさせようとしたことがあった。でもそれは大きなシコリを残しただけだ」と、ダラダラ理由を述べたようだが、中堅・若手はガッカリ。
「『野田さんが辞任したら自分が代表選に出ることになるので、イヤなんだろう』『日ごろ、首相の外交政策を批判しているくせに、何だ!』と吐き捨てる議員もいたようです」(関係者)
若手が練り上げた千載一遇のチャンスを潰した前原。そこまでして、惨敗必至の選挙の「顔」になりたくないのか。前原グループも、そろそろついていく親分を考えたほうがいい。
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