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「議決誘導」説で読み解く東京第五検察審査会の怪
http://www.asyura2.com/12/senkyo135/msg/116.html
投稿者 和モガ 日時 2012 年 8 月 29 日 18:43:43: PVnDA2aQ4uvco
 

・審査員平均年齢34.55歳の怪
1回目と2回目の審査員のそれぞれの平均年齢が34.55歳と若く、くじで選んでいるとすればありえない確率である。これを説明できるのは審査員が恣意的に選ばれたということしかない。では何故若いのか。そのほうが議決を誘導し易いと考えたからである。選定くじシステムで生年月日が表示されるのは候補者の中から欠格者を排除する「候補者情報の入力」画面のみで、意図的に追加された人物の残り審査員としてこの画面で若年層が残されたものと考えられる。平均年齢34.55歳は合計380歳ということであり、どちらも若年層を選んでいれば、両方ともその合計年齢になる確率はそれ程低いわけではない。
 詳細はこれ→http://wamoga.web.fc2.com/system.pdf

・審査員番号の中に特異な番号がある怪
 この番号は旅費を振り込むため、会計システムに口座を登録したときに自動採番される番号であり、時間とともに番号が大きくなる。21年4群では103000〜104000番台、22年1群は111000〜112000番台、22年2群は119000番台、22年3群は130000番台である。ここに、21年1群の審査員に109801番、22年1群の審査員に117927番と群から離れた番号をもつ人物がいる。22年3群の補充員にも133566番がいたが、この人物は宣誓書の提出もなく、補充員でありながら臨時の審査員に選ばれ起訴議決、署名をしていることが分かっている。後から投入された人物は議決誘導の助っ人として投入されたものと思われる。追加選定は最初のくじ選定のように判事、検事2人の立ち合いもなく事務局長のみで行えるので容易に投入できるのである。
 詳細はこれ→http://wamoga.web.fc2.com/matome.pdf

 ここから先はまず小沢事件の流れを見てほしい
事件年表→http://wamoga.web.fc2.com/nenpyou.pdf

・審査員工作は9月25日、21年第4群の審査員選定から始まった
事件年表を見て少し早すぎるのではと思う人もいるかと思うが、小沢裁判で1月20日から捜査応援に行った前田元検事が「現場の検事らは裏金の話は全然出ず、難しいと考えていて、だいぶ疲弊していた」と証言していることから既に捜査はこの段階で八方塞がりの状態であった。そこに衆議院選挙で民主党が圧勝し9月16日に鳩山内閣が出来るに及んでは、告発→不起訴処分→審査申立て→強制起訴という検察審査会制度を使った裁判に持ち込む以外に方法が残されていなかった。告発の内容は何でもよく、たまたま16年の政治資金報告書に期ズレを見つけそれを実行した。

・告発は検察審査会の準備が整うのを待っていた
 もう片方の審査員、22年第1群の選定が12月下旬に終わり、検察審査会議の準備が整うのは22年の2月である。これを見据えて3月24日の「西松建設事件」の大久保秘書の起訴から目だった動きをしなかった検察が市民団体を使って動き出した。

・2段構えの告発
まず、第1段として11月4日、「世論を正す会」が秘書3人を告発し、これを逮捕することで世間の目を引き付けた。第2段で1月21日、「真実を求める会」が小沢氏を告発する。小沢氏を告発しなければ検察審査会にかけられないので巧妙にそれぞれ別の市民団体を使い分け、2段構えで細工。その後、水谷建設事件を捏造リークし大々的に報道させ反小沢キャンペーンを盛り上げてから審査会の準備が整った2月4日、不起訴にした。

・スピーディな検察審査会開催の怪
2月4日の不起訴から初回審査の3月9日までわずか1月あまりというスピード開催である。不服申立て受理は2月12日で受理から審査開始までの期間が25日と(22年のそれまでの別案件4件は平均96日)飛びぬけて短く、審査補助員の選定等すべて事前準備が整っていたと思われる。

・審査補助員の選任の怪
審査補助員は検察審査会事務局で指名するものではなく、どの弁護士会(東京には弁護士会が3つある)に依頼するかを決めるだけで誰にするかは弁護士会が決めるようになっている。ここで、同じ第二東京弁護士会に所属する山下幸夫弁護士は明治大学大学院「検察・世論・冤罪V」シンポジューム(23年12月22日)で次のように証言している。「私は弁護士会で指定弁護士や審査補助員になる人を研修する立場にいた。弁護士会も依頼が来たときは、名簿の一番上に山下先生を置いていますと言っていた。しかし、小沢事件でまさに第二東京弁護士会にその依頼が来たとき、何故か米澤さんという別の弁護士が審査補助員になっていて、その人のもとで一回目の起訴相当議決が出たことを知って、非常にびっくりした。弁護士会の中で調べたり聞いたりしても理由がわからない。会長に聞いてもなぜそうなったかはわからないということだった」。
この発言から、審査補助員は明らかに意図的に選任されていることが分かる。米澤審査補助員は元検事であり、所属する麻生法律事務所40周年祝賀会(22年3月25日)には谷垣禎一、野田毅、中井洽、みのもんたらが出席し、米澤弁護士は谷垣と懇意とされている。分かりやすい選任である。それが知れ渡って、さすがに2回目は露骨に分からないように選任している。

・審査補助員による議決誘導
 第2回目の吉田審査補助員は暴力団内部の共謀の成否が争点となった判例や、犯罪の実行行為者でなくても謀議に参加すれば共犯として有罪になるなどと認定した1958年の最高裁大法廷判決を審査員に示し、「暴力団や政治家という違いは考えずに、上下関係で判断して下さい」と議論を露骨に誘導したことが明らかになっている。また、米澤審査補助員についても小沢事務所と組事務所、小沢氏と秘書との関係を親分、子分の関係で審査員に説明している。

・代表選当日の9月14日かけこみ議決の怪
 指示したのは香川元最高裁判事の金銭スキャンダルをもみ消し、最高裁に大きな貸しをつくった仙石官房長官だと言う意見もあるが、民主党の反小沢勢力ではないと考える。まず14日時点でサポーター投票結果(大量の小沢表が抜き取られたといわれる)で菅の勝利は分かっていたと思われ、その必要がなかったと思われること、また工作ルートがなく、せいぜい仙石官房長官が同じ全友会のメンバーとして審査補助員から情報を聞く程度の話だったと思われる。
そのような事情を知らない勢力が9月1日から始まった代表選の立会演説等での小沢人気の沸騰に慌てて、代表阻止のため急遽、工作ルートを使って動いたものと思われる。

・議決書の署名が10月4日の怪
斉藤副部長が28日、知人に「これから審査会に説明に行く」と言っていたように、もともと審査会は8回目(第1回目の審査8回を踏襲)の審査日、9月28日の議決・署名を目指していたと思われる。ところが、かけこみ議決をしてしまったために28日に議決書の検討・署名がそのまま残ってしまった。吉田弁護士が旅費の請求をその月の最終審査日に一括して提出していて、議決日の9月14日には旅費の請求をしていないことでもそれが分かる。しかし、28日に出席してみると議決メンバーの130346番が当欠したため、その作業が出来ず旅費請求書だけを提出して帰った。これが議決書の署名が10月4日までずれ込んだ理由である。
詳細はこれ→http://wamoga.web.fc2.com/sinsa.pdf
   これ→http://wamoga.web.fc2.com/ryohiseikyuu.pdf

・結局、首謀者は誰か
 最後に結局、首謀者は誰かという話になるが3人のメインキャストを見ればよい。指揮権発動をした森英介法務大臣、小沢氏個人を告発した山際澄夫そして議決誘導に関わった1回目の米澤敏雄審査補助員である。これを見れば誰でもその結論は一致すると思われる。
 

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コメント
 
01. 2012年8月29日 23:40:26 : BDDFeQHT6I
投稿主さんの審査員番号からの考察が随分精度が高くなり、論理的整合性が充分な説得力を持ってきたのが私にも理解出来る良い投稿だ、拍手。

02. 大阪都民N 2012年8月29日 23:46:23 : Bgxu4vtAPr0EY : VTPSRvVXXw
和モガさま

・審査員平均年齢34.55歳の怪
私は、恣意的に検察審査員を選考する際に、議決誘導や箝口令などが強く機能する「法曹関係の子弟や臨時職員」を多く混入させた結果として平均年齢が若くなったのではないかと疑っています。いずれにせよ【審査員が恣意的に選ばれた】というのは同意です。

・審査員番号の中に特異な番号がある怪
これも同意。通常の検察審査員・補充員の選定から遅れて、追加補充員が選定されている証拠だと思います。133566の宣誓書が出ていないことは明らかですが、追加補充員関係の選定録を開示させる必要があるかもしれません。

・審査員工作は9月25日、21年第4群の審査員選定から始まった
1回目の議決が全員一致で起訴相当ということから、たしかにここから疑わねばなりません。しかし、これはいくらなんでも早すぎる気もします。常態として法曹関係者を意図的に選定していたのでは、と疑っていますが、それには東京は普段から平均年齢がずば抜けて若かったという証拠が必要ですね。

・市民団体を使った、2段構えの告発・申立ても計画的であった疑いが濃厚ですね。

・審査補助員の選任の怪
米澤弁護士が検事経験者だというのは忘れていましたが、1回目も2回目も、審査補助員の選び方には不透明さ以上のものが感じられます。

・代表選当日の9月14日かけこみ議決の怪
私はやはり仙谷氏が中心的役割を果たしたのではないかと思っていますが、考えてみれば、「さらに上」の力が強く働いているのだと思われます。その「仙谷氏の上」というのは、自民党の現執行部より古い世代、三宝会(またはその後継)、そして孫崎さんがいう「従米勢力」としての高級官僚・経済団体の意志があったのだと思います。

・結局、首謀者は、森英介元法務大臣、山際澄夫、米澤弁護士、さらに佐久間元特捜部長を加えて、彼らをコマとして使える「戦後50年体制の既得権益最上層」なのではないかと・・・。

和モガさんの、具体的推理をぼかしてしまったかもしれませんが、こんなことを考えています。


03. 和モガ 2012年8月30日 10:33:27 : PVnDA2aQ4uvco : MgC2783oiM
>大阪都民Nさま

追加補充員の選定録については既に検察審査会に開示申出書を提出していますが、開示されるまで少し時間がかかるでしょう。
また、8月22日の決算委理事懇談会で生活党の主濱理事が東京第五検察審査会に対する「国政調査権」の発動を提案したそうです。森ゆうこ議員にはある資料を開示リストに加えるようお願いしてありますが、早く「国政調査権」が発動されてほしいですね。


04. 2012年8月30日 11:19:38 : aaGDCu39zg
和モガ 様
時系列でこの事件を整理していただき、流れが良くわかります。
本当に有難うございました。
少し違和感を抱くところは最後の「首謀者は誰か?」というところです。
ご指摘のように3名のメインキャストは納得ですが、実行するのは検察審査会事務局であり、これは実態としては最高裁事務総局の一部局です。
私は最高裁事務総局がこの平成の大疑獄の司令塔と思いますがいかがでしょうか?

05. 和モガ 2012年8月30日 13:32:03 : PVnDA2aQ4uvco : MgC2783oiM
>04番さま
 おっしゃる通り、検察審査会は最高裁事務総局の仕事ですが、最初から最高裁主導であったというのは違和感があります。検察ルートであげられないから最高裁ルートを使ったのだと思います。検察ルートは森英介法務大臣(指揮権発動)→樋渡利秋検事総長→佐久間達哉東京地検特捜部長ですが、最高裁ルートについてはよく分からないですね。もっとも、@→竹ア博允最高裁長官→Aで、@が江田五月というのは筋が悪いと思いますが。最高裁長官は麻生内閣発足後、就任していますから@も自民党系ルートだと思いますが。

06. 2012年8月30日 14:16:04 : aaGDCu39zg
和モガ様 
04です。私は検察ルートで上げられない場合には検察審査会で起訴させるという戦略が当初から計画されていたと推測するわけです。
それは、石川議員に対して吉田正喜副部長が小沢氏は不起訴だが検察審査会の二度の決議で強制起訴されると予言していることでも裏づけられます。
以前に読んだ本「司法官僚」にも裁判官の人事権を掌握しているのは最高裁事務総局で、そこは検察出身者が過半を占めているとありました。
和モガ様の推察を交えて考えるに検察審査会へは
森英介法相→樋渡検事総長→竹崎最高裁長官→最高裁事務総局→検察審査会
かもしれません。
もしそうであればこの平成の大疑獄の要は樋渡検事総長となりますね。

07. 大阪都民N 2012年8月30日 15:54:15 : Bgxu4vtAPr0EY : VTPSRvVXXw
和モガさま、aaGDCu39zgさま

樋渡利秋検事総長の名が気になって検索してみると、政権交代前の自民党、二階俊博氏らの動きとも関連していることが強く示唆されていますね。

この記事の信憑性の評価は別にしても、漆間氏の「自民党には及ばない」発言の重大さが腑に落ちます。やはり、自民党を抜きにこの問題の根幹を理解することはできないですね。

http://rondan.tv/2009/03/24/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%82%B8%E3%83%BC%EF%BC%9A%E4%BA%8C%E9%9A%8E%E3%81%AE%E6%81%AB%E5%96%9D%E3%81%AB%E5%B1%88%E3%81%97%E3%81%9F%E6%A8%8B%E6%B8%A1%E6%A4%9C%E4%BA%8B%E7%B7%8F%E9%95%B7/


08. のぼっさん 2012年8月31日 12:50:13 : fkt3FbbrckgTg : XXSlouZ8SU
検察と裁判所の犯罪は具体的な証拠が公になっているのに今なお、知らん顔の半兵衛を続けられるこの日本の実情こそ、最も大きな問題であり、おおきな社会の「闇」の存在が懸念されている。
本来権力のチェック機能であるジャーナリズムが機能せず、むしろ権力の犬になって既得権益を抹殺する片棒を担いでいる現状は民主主義国家ではなく、官僚、既得権益の独裁国家である証拠。
検察審査会の闇こそ、パンドラの箱を開ける重要なカギですが、国会答弁をみても
権力の維持、国家の犯罪を隠すことに一致して行動している国会議員は国民はしっかり見ていることを承知すべき。
国会が機能不全に陥っているがなぜ具体的な政権交代のスローガン、マニュフェストが議論されないのか。
ここにパンドラの箱をあけるカギは「行政の透明化」「情報公開」であり
検察審査会の情報公開からすべての闇が明らかになるので国会議員は行動せよ。


09. 2012年8月31日 14:21:30 : LxZTKqwj7U
黒幕は自民党であり官僚団ではありませんか

山際澄夫ですか〜?! 聞いた事あるなー

貧すれば貪するの典型ですね。 

声を上げる市民の会! 頑張れー    森 ゆうこ がんばれー


10. 2012年8月31日 20:46:59 : GZi73Y9rlQ

国民に民主党へのいらぬ疑惑を抱かせるだろう「議決日は9月14日」を新聞報道させた黒幕は官僚本流の自民系政治家も絡んでいるかもしれません。

11. 2012年9月01日 03:13:11 : Q3qbpnbECo
大変参考になりました
当件については最高裁事務局が情報の開示を拒否してることもあり
推論に基づく意見が多く
何を信じるべきか混乱してる現状でしたが
非常にわかりやすく整理していただき助かりました

12. 2012年9月01日 05:00:15 : LjDUeYansg
幽霊の正体は枯れ尾花、
第五検察審査会は幽霊団体、
議決の前に説明した検察官も幽霊、
すなわち、議決などなかったのを、
最高裁事務総局が幽霊を見たかのように創作した、
妄想と虚構によるでっちあげを国民は幽霊だとだまし続けてきた、
それを最高裁事務総局、裁判官、東京地検特捜部が三位一体で、
本物であるかのように糊塗して来たに過ぎない!!
初めから幽霊なのである、

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