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[竹島・日韓対立]非礼合戦は不毛である
http://article.okinawatimes.co.jp/article/2012-08-25_38181
2012年8月25日 09時40分
(45時間29分前に更新)
外交儀礼上、あってはならない非礼な振る舞いに対し、同じような非礼でもってお返しをする。互いに感情的になって「非礼合戦」を繰り返す。外交のあるべき姿とは、著しくかけ離れていることを双方とも認識してもらいたい。
野田佳彦首相が韓国の李明博大統領に宛てた親書の受け取りをめぐる騒動である。両国が領有権を争う島根県・竹島(韓国名・独島)に、李大統領が大統領として初めて上陸したことが対立の発端だ。
日本は対抗措置として、竹島は日本固有の領土であるとして国際司法裁判所(ICJ)へ共同提訴するよう韓国側に提案することを決め、それを親書にした。天皇訪韓をめぐる李大統領の発言にも「遺憾の意」を盛り込んだ。
ICJでは当事国の一方が応じなければ裁判は成立しない。韓国は過去2回、拒否しており、同じ対応をすることは予想できたが、日本は国際法に基づき国際社会に訴える道を選んだ形である。
騒動は山口壯外務副大臣が言うように「子どものけんか以下の話」である。ただそれは両国政府にいえることであり、どっちもどっちだ。
首相が大統領に宛てた親書を送り返すという話は聞いたことがない。外交儀礼を逸脱しているのは明らかだ。
韓国側は親書を返却しようと、在日韓国大使館職員が外務省を訪れたが、構内にも入れず「門前払い」された。これも前代未聞だ。
韓国は結局、親書を書留郵便で返却した。これまた前代未聞である。
野田首相は9月初旬にロシアで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)で日韓首脳会談をしない可能性を示唆している。
外務省によると、韓国の貿易相手国として日本は中国に次いで2位、日本にとって韓国は中国、米国に次いで3位である。日本の比重は低下しつつあるというものの、重要な隣国同士に変わりはない。
両国への人の往来も青少年・地方・経済交流に支えられ、2011年は494万人に上る。訪日外国人のうち国別では韓国がトップで、外国人の約27%を占めている。
日本では韓流ドラマの放送を見合わせたり、交流を一時中断したりする自治体が出ている。経済、文化、芸能にまで悪影響が広がっては互いにマイナスになるばかりだ。
両国の若い世代の間では、新しい交流の動きが出てきているのに、当の両政府のぎくしゃくが「未来志向」を目指した関係を損ないかねない。
野田首相は24日、記者会見し、竹島、尖閣諸島問題で「遺憾の極みで、看過することはできない。毅然(きぜん)とした態度で、冷静沈着、不退転の覚悟で臨む」と強調した。
竹島は国際司法裁判所で決着をつける考えを示しながら、韓国にも冷静な対応を呼び掛けた。尖閣諸島は法整備を含め、装備や人員を増強して領海警備を強化する。
李大統領は来年2月までしか任期が残っていない。こんな中で現実的には、急速な関係改善は難しく、大統領選をにらみながら時間をかけるしかないのではないか。
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