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野田増税デタラメ政治を断罪する 望みなし政治と経済の今とこれから
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2012/8/25 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
オリンピックもお盆休みも終わり、ビジネス街はすっかり日常を取り戻している。気が付けば8月も残り1週間。1月に始まった通常国会も、あと2週間で会期末となる。だが、この間に政治はいったい何をやってきたのか。
大震災から2回目の夏を迎えた東北では、いまだに大勢の人たちが仮設住宅で暑さをしのいでいる。原発事故の収束は進展が見えず、除染も進まない。福島沖では今頃になって過去最高レベルのセシウム魚が採取された。円高は止まらず、企業の海外移転は進み、雇用は上向かない。日本経済は秋からマイナス成長を迎える公算が大だ。それでも野田政権は何もしない。やるべきことをやらない政治を続けてきたのだ。
政治評論家の森田実氏が言う。
「いまの日本は無政府状態です。大マスコミや政治家は呆れるほど無関心ですが、経済はムチャクチャ悪化している。国民の暮らしもメタメタです。それなのに政府は何もしない。ほったらかしです。自国通貨がこれほど高くなっても対策を講じない国は、世界中を見渡してもありませんよ。消費増税法案の成立を受け、マスコミも野田首相の取り巻きも、決める政治だ何だと大合唱していますが、冗談ではない。大事なのは“決めること”ではありません。“何を決めるか”です。野田首相が決めたのは消費税の引き上げだけ。彼らが自慢する“決める政治”とは、増税の政治。国民を苦しめる政治です」
こんなデタラメが横行していいわけがない。
◆27兆円負担増で恐慌突入
自民党の悪政も酷(ひど)かった。役所を動かし、カネと票になる相手に便宜を図る利権政治だ。役人たちも、政治家の手先になる代わりに、天下り先の外郭団体を手に入れた。国のことや国民の暮らしは二の次三の次。政官財の連中が、自分たちのためだけにやりたい放題をやってきた。その結果、日本は奈落の底に滑り落ちたのである。
政権が民主党に移っても状況は同じだ。とりわけ、明治以来の統治システムを変えようとした小沢一郎が排除されてから、官僚どもは好き勝手にやっている。自民党時代を上回る役人天国。その一方で、国民生活の漂流は延々と続いているのだ。
「野田首相は財務副大臣になったときから財務省に洗脳されたのでしょう。首相になったら増税だけをやればいい。そう思うようになってしまった。それで、実際に政権を任されるようになると、これだけ経済が悪い状況でも、景気対策は何もやらず、増税法案だけを成立させた。近いうちといわれる解散・総選挙で政権は代わるでしょう。ただ、このまま消費税率が10%に引き上げられると、2014年以降の日本は間違いなく恐慌に突入する。税率5%アップで国民負担は13兆5000億円も増えます。重荷はそれだけではない。復興増税や厚生年金、健康保険、電気料金の引き上げなどで、ほぼ同額の負担が重くのしかかってくる。合計27兆円規模に膨らむのです。橋本政権が消費税を引き上げた1997年は国民負担が9兆円増えました。その影響で15年間もデフレ不況に苦しめられているのです。今回は、その3倍。だれがどう考えても恐慌です」(経済評論家・森永卓郎氏)
旧自民党政権よりも数段悪い。今を生きる日本人が経験したことのない闇が待ち受けているのである。
◆民主主義国家の土台と骨格を破壊した野田政治
野田政権は国民の政治に対する希望も失わせた。何をやっても政治は変わらないし、国民の声は届かない。そんな絶望を植え付けたのである。
経営コンサルタントの波頭亮氏が言う。
「野田政権は民主主義を粉々に破壊しました。09年の衆院選で国民は、民主党に政権を負託しました。『国民の生活が第一』『コンクリートから人へ』という理念に共鳴し、社会保障の充実を訴えた姿勢を評価したのです。それなのに野田政権は、必ずしも国民が負託してない消費税増税を、野党も巻き込んで成立させました。それによって財政再建の道筋をつけられたとしても、民主政治の仕組みを壊した罪は重大です。国民と政府、国民と政党の信頼を失わせ、大政翼賛状況と同じ野合によって、政党政治までズタズタにしています。民主主義国家としての土台や骨格を徹底的に破壊したのです」
主権者である国民が、自らの考えを実践してくれる人物を選び、政治を任せる。そんな当たり前の形が出来上がるまで、人類は多くの年月を費やしてきた。先達の英知が生んだシステムを、ドジョウ首相はやすやすと踏みにじったのだ。
国民が政府に対する信頼を失えば、政治は迷走し、暴走する。
「竹島をめぐる野田首相の対応を見ていると、韓国の李明博大統領を批判できないと思います。低姿勢でクールに振る舞っているように装いながら、巧妙に対立を煽(あお)っている。内政のデタラメを隣国とのゴタゴタで隠そうとしているのがミエミエです」(政治評論家・森田実氏)
これだから政経塾出身者は困るのだ。頭でっかちで小ざかしい。どっしりと構えて筋を通すことよりも、小手先でやり過ごすことしか考えられないのである。
◆「雑音」が関心を集める危うさ
それによって台頭するのは、偏狭なナショナリズムだけではない。ファッショ政治も顔をのぞかせる。
同志社大教授の浜矩子氏(国際経済学)が言う。
「野田政権はグランドデザインが描けていないのでしょう。だから、何を目指し、どういう手続きを経て実現させるつもりなのか、見えてこない。四半期に一度でもいいから国民に向けて、『いまはこの辺をうろちょろしています』と説明すれば、成果が出ていなくても求心力を得られるはずです。それなのに野田首相は基本を怠り、反原発の団体と面会したり、福島に行ったりと唐突なパフォーマンスを繰り返している。いかにもチグハグです。これでは真剣味や迫力に欠ける。命がけでやると言っていた消費税の引き上げにしても、本当に必要性を確信しているのかどうかは疑わしい。力の限り取り組んでいる姿勢が伝わらず、上滑りしているイメージ。だから、維新の会のような“雑音”が注目や関心を集めてしまうのです。これは非常に危険です。政治が不穏な方向に向かってしまうことになりかねません」
閉塞状況が続けば、リーダー待望論が浮上する。声高に人と違う言動をする人が頼もしく見えてしまうのだ。その結果、ファシズムが国民を不幸のどん底に陥れる。これは歴史が教えてくれる教訓だ。
野田デタラメ政治のせいで、日本は不幸な過去に逆戻りである。
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