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小沢氏、新党結成以降 頻繁に岩手入り 支持固め躍起
http://www.kahoku.co.jp/news/2012/08/20120823t31022.htm
2012年08月23日 河北新報
新党「国民の生活が第一」の小沢一郎代表(衆院岩手4区)が来月2、3の両日、岩手県入りし、新党県連の結成大会などに臨む。7月の結党以降、これまでにない頻度で訪れており、支持基盤の引き締めを図っている。「小沢王国」と称される同県内でも、与党の民主党からの集団離党や被災地への対応をめぐり小沢氏への風当たりは強い。早期の衆院解散・総選挙が取り沙汰される中、支持者の動揺を最小限に抑える考えだ。
小沢氏は2日、衆院岩手3区の一関市を訪れた後、お膝元の奥州市水沢区で数百人規模の4区の後援会拡大役員会に出席。盛岡市で3日にある新党県連結成大会に臨む。いずれも新党結成の経緯を説明し、先頭に立って支持固めを図るとみられる。
小沢氏の岩手入りは離党届提出の前後から急増。提出前日の7月1日は盛岡市内で達増拓也知事や、小沢氏を支援する経済人の集まり「欅(けやき)の会」会長らと面会。同20日にも盛岡市内で系列国会議員や県議を集め、団結を確認する会合を持った。
背景には影響力低下への危機感がありそうだ。東日本大震災の発生から約10カ月間も沿岸被災地に入らなかった上、妻が書いたとされる手紙のコピーが出回り、「放射能が怖くて、逃げ出した」などの記述が波紋を呼んだ。地元では岩手にほとんど入らない小沢氏よりも、妻を慕う支援者が少なくない。
「今回ばかりは小沢さんも頭を低くして、支援をお願いしに来るべきだ」と支持者の一人は語る。
県選出国会議員8人のうち3人は民主党残留を決め、県都・盛岡市では系列県議がいなくなった。次期衆院選で勢力回復を目指すが、「選挙の実動部隊も高齢化。若い世代はテレビでしか小沢氏を知らない」(支援団体幹部)のが現実という。
小沢氏は衆院岩手1、3両区で民主党現職に対抗馬を擁立する方針を示している。小沢氏に近い4区の県議の一人は「予想以上に逆風は強い。4区も票を減らすのは明らかで、他の選挙区の面倒を見るだけの十分な余裕はない」と危惧する。
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