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民主党が「大阪維新の会」「国民の生活が第一党」「減税日本」「新党大地・真民主」の草刈場と化す
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2012年08月19日 板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」
◆民主党は元々、小選挙区比例代表並立制度が導入されて初めての総選挙が迫った1996年9月28日、新進党、社民党、さきがけ各党から57人が参加した「救命ボート」政党として結党された。小選挙区では、300選挙区のそれぞれで、1人しか当選できないため、大政党を設立しようとしたのである。後に「選挙のプロ」である小沢一郎代表率いる自由党が合流し、2009年8月30日の総選挙で圧勝し、政権交代を果たせた。
にもかかわらず、民主党はいつの間にか「救命ボート」でなくなり、いまや「泥舟」と化して、沈没寸前である。何しろ、代表である野田佳彦首相が、金魚ではなく、「どじょう」であることを自認しているので、泥舟に堕してしまうのは、ある意味で自明のことだった。
民主党を泥舟にしたのは、イデオロギーの違いや政治家どうしの好き嫌いを抑えてきたのに、政権の座に就いた途端に、「我がまま」を剥き出しにして、「小沢一郎を切れ」などと「排除の論理」を振り回し始めたのが最大の元凶である。仲間を守るどころか、平気で裏切るのが常態化してきたのだ。これは、衆院で308議席という大勢力を築いたことによる「驕り」がなせる業でもあった。
◆それにしても、小選挙区比例代表並立制度の下で、政権交代可能な政治的慣習を築こうとした志はよかったものの、野党である自民党が政権交代を担える政党に生まれ変わることができなかった。つまり、「政権は腐敗する」ので、政権交代により、浄化を図るという折角の試みが不発に終わったのである。この結果、小選挙区比例代表並立制度の下で描いた「2大政党政治」という夢が、文字通り夢幻に終わりそうなのだ。
このなかで、16年前に中小政党が集まった民主党の求心力が衰えて、いまは反転して遠心分離力が働きつつある。「泥舟」から退避する動きが加速しているのだ。そして、新しい「救命ボート」が、相次いで海中に投げ込まれている。
◆新しい「救命ボート」のうち、最大な規模になりそうなのが、大阪市の橋下徹市長率いる「大阪維新の会」である。間もなく、現職の国会議員5人以上を揃えて、正式な「政党」として、全国を本格的に席巻することになる。
これに先立って、小沢一郎代表が「国民の生活が第一党」(きづなを合わせて衆院47人、参院12人)を立ち上げた。
続いて、「減税日本」代表である名古屋市の河村たかし市長が8月17日、国会内で記者会見し、正式に「政党化」することを表明した。民主党を離党した小林興起衆院議員(比例東京ブロック)、小泉俊明衆院議員(茨城3区)、すでに所属している佐藤夕子衆院議員(愛知1区)の計3人で、政党要件には2人不足しているが、民主党からの離党者の合流に期待している。
小林興起衆院議員、小泉俊明衆院議員は、これまで東京堵の石原慎太郎知事が立ち上げると言われてきた「石原新党」に参加するつまりだった。だが、「石原新党」結党の動きが未だに見えず、尻すぼみになってきている状況を見て、これを諦めて、河村たかし市長の「減税日本」に活路を見出そうと決意したらしい。
さらに、鈴木宗男元北海道開発庁長官が代表として率いている「新党大地・真民主」が、やはり「救命ボート」の役割を果たす可能性が大である。つまりは、民主党が、これらの政党の草刈場になりつつあるのだ。
さらに言えば、「大阪維新の会」「国民の生活が第一党」「減税日本」「新党大地・真民主」に共通しているのは、「保守」であるので、これらが将来、1つに糾合して、政権政党になり得る。
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