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「まさおっちの眼」http://blog.goo.ne.jp/masao19481/より転載。
韓国の歌手チョーヨンピルの唄に「恨100年」というのがあった。それほど日本の植民地時代の韓国・北朝鮮の反日感情には根深いものがある。そして慰安婦問題、竹島問題と続き、ここに来て、イミョンバク大統領は天皇に謝罪を要求している。中国にしても日本の侵略時代の根深い反日感情があり、尖閣諸島はその砦となっている。何をいまさら軍部が起こした戦争を蒸し返さなくてもいいではないか、と思うところだが、日本人には反省や責任所在が明確ではないところも一因しているようだ。たとえば日本では「終戦記念日」と柔らかく言っているが、これは「無条件降伏」という事実には程遠い言い方だし、戦争を指揮したA級戦犯と、やむなく死んでいった兵士たちを合祀した靖国神社に、今年も50人の国会議員が参拝したというが、この行為もよく判らない。その点ドイツは敗戦後、当初国を四つに分断され、ナチスドイツの行為を徹底的に反省することによって民主主義の新生ドイツに生まれ変わった。日本の場合、戦争責任の明確化がなされないまま今日に至っている。合祀問題がその典型だろう。勿論、A級戦犯だけでなく、国民を戦争にかりたてた新聞やラジオ放送などマスコミもA級戦犯である。しかし、もう古い話はいいではないか、とも思う。戦争は絶対悪いことであり、今生きている日本人は韓国・中国とも仲良くやっていけばいい。ところが、親日派と言われていたイミョンバク大統領の支持率が17%と低迷し、国民の支持率を上げるために大統領自ら竹島に上陸したり、反日感情を煽る言動で、国民の支持を持ちこたえようとしている。こんな作為は今を生きている韓国国民のためにはならないだろう。そうは言っても、立場を替えてみると、確かに私の母親が韓国軍の慰めものとして強制的に売春をさせられていたとしたら、反韓の怨みは続くだろう。そして日本だって長崎や広島に原爆を落とされ、一般市民が多数殺されている。それがもし自分の父親だったら、やはりアメリカへの怨みは続くだろう。しかし、恨は時が経ち世代が代わってゆくと次第に薄らいでゆくものだ。戦争という罪深い過ちは二度と起こしてはならないが、恨にもまた得るところが何もない。未来を見据えながら、仲良くともに生きることこそが人類の唯一の道である。
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