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物が先にあって、それを買う人がいる。昔は物がなかった。みんな貧しかった。ところが今は物があふれている豊かな社会である。しかしそれを買う人がいない。社会全体としては物があふれ豊かなのに、それを買う人がいないとはどういうことか。
社会の富が偏在した場合にこうなる。つまり豊かな人と貧しい人との格差が著しいのだ。技術は進歩し、昔よりもはるかに多くの物(財・サービス)を生産する能力を持っている。生産技術は著しく向上した。にもかかわらず多くの人が貧困な喘いでいるということはどうしたことか。その結果、物を買う人が減り、社会全体の需要が減少して、不況に陥っている。
その一方で、1%の人間が富を独占している。つまり富の分配方法に問題があるのだ。日本社会は不況に陥ったなかで、それを今も加速させている。会社のトップクラスの給料は上がり、一般社員の給料は下がる。そして法人税は下がり、消費税は上がる。これで得をするのは誰か、それは一部の富裕層である。
消費税には逆進性がある。大金持ちも貧乏人も同じ税率がかかる。損をするのは中流以下の人間である。つまり所得配分が公平に行われていないのだ。
@ 増税すれば不況になる。これはよく言われることだ。しかしもう一つ不況になる要因がある。
A 所得配分がうまく行われない社会では不況が起こる、ということだ。
野田政権は、この二つを両方とも使って、不況に向けてまっしぐらだ。
日本のように高度な技術を持ち、物をつくる能力が高い国が豊かになるためには、所得配分を公平に行わなければならない。日本が高度経済成長をなしえた時代には、累進課税性を取っていたことを忘れてはならない。物(財・サービス)を生産するのは民間企業の役目だが、その所得を配分するのは国の役目である。
現在の政府はその役割を全く果たしていない。消費税そのものが逆進性が高いのに、当初表明した社会保障は手つかずのままだ。野田はこれに手をつけずに退陣するだろう。たぶん次の選挙では落選する。場合によってそのまま引退する。そうなれば、その後誰も社会保障に手をつけない。それが野田佳彦が引き受けた役割だ。野田佳彦ほど無責任な政治家は見たことがない。
http://blog.goo.ne.jp/akiko_019/e/82c4ab442025d0eaa6960379edb15d14
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