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それにしても皆さん、相変わらず政治オンチなんですなあ、文字通り”井の中の蛙”。
ひょっとしたら後世、李明博氏は、韓国(朝鮮半島)ばかりでなく、日本も救った恩人と言われるようになるのかも知れないのですぞ。
問題の本質は何処に在るのか?
日韓軍事協定(軍事情報包括保護協定)が、秘密裏に、実はアメリカから強要されたものだったという処に着目するならば、丁度日本にとってのTPP同様、この間の、国内外の一連の動きが見えて来るのですが。
「東アジア共同体」を掲げた鳩山政権が潰れた後、従来以上に、アメリカ中心へと転回すると同時に、東アジア連帯に楔を打ち込む動きが表面化する。 言うならば、経済におけるTPPと同様の意図を以って、アメリカが日韓に仕向けたのが日韓軍事協定(事実上の日韓軍事同盟)ー実質的には米軍指揮下の極東安保部隊であり、極東で日韓の部隊を自在に動かすことによって、米軍の軍事的プレゼンスが飛躍的に高まるーだったわけです。
もちろん野田内閣が進めようとした「多国間安全保障」もこの動きに添うもので、言うまでも無く、それは中国に向けられたものです。
しかしながら、それは他方、戦後初めて、日本の朝鮮半島への(軍事的)関与が具体的、現実的なものとなるーまさしくこれは田中内閣登場以前、「韓国の安全は日本自身の安全にとつて緊要である」とした日米共同声明(1969)のラインにまで後退、先祖帰りするものでしょう。
いやそれどころか、この構図は、イギリスがアメリカに代わっただけで、日清戦争直前の構図※(高校の歴史教科書にも出て来るビゴーの風刺漫画を思い起こされよ)の再現にも思えて来る。
尖閣を巡る石原慎太郎の挑発は、このような動きに触発されてのものと観るべきでしょう。
※アメリカに唆されて、中国を睨みながら、朝鮮半島に手を伸ばそうとしている!
しかしながらそれは、韓国から見たら、再び朝鮮半島を大国のゲームの舞台として仕舞う、しかも日本が一枚噛んで!
”半島ナショナリズム”にとって、恐らくこれは到底受け入れ難いことでしょう。
他方、アメリカの強い要請もあり、無下に断れない以上、渋々受け入れて、これまでこの軍事協定は秘密裏に進められて来たわけですが、最後の局面でのドタキャンと、殆ど同時進行的に大きな政治問題として浮上してきた「従軍慰安婦問題」で韓国の本音が現れた、と見るべきなのです。
詰まりは今回の竹島上陸は、日韓軍事協定のドタキャンを含めた韓国内の政治的混乱と分裂を押し止め、と同時に、これ以上のアメリカの圧迫を回避することを狙って、任期僅かを残す李明博氏が仕掛けた(日本、そしてその背後に居るアメリカへの)”最後っ屁”というものでしょう。
再び日本の朝鮮半島への関与の道を開いたとなれば、その政治家は、”第二の李完用”として断罪されることになることは間違いないのですから。
しかもそれは、最終的に、日韓軍事同盟への道を塞ぎ、アメリカの、これ以上の、朝鮮半島への軍事的専横を阻止することになったのです。 日本としても、それは有り難いことと言わねばならないのかも知れない。
何故なら、それは、再びアングロ帝国主義の手先となり、結果的には、アジア諸国の憎しみを一身に浴びる愚を繰り返さないことにも繋がるのですから。
今月5日、台湾の馬英九総統は「日中台の尖閣地域共同開発」を提案しました。
言ってる意味は明らかでしょう。 中(中華人民共和国)台(中華民国)は、この領土問題では、事実上、共闘関係にあるし、アメリカの手先となって、この地域に軍事的緊張をもたらす行動は断固拒否する。
朝鮮半島にせよ、中台にせよ、結論は明らかでしょう。
北東アジアの現実、或いは真実の姿を直視せよ!−ということです。
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