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今回の李明博の竹島上陸は大失策である。
未来志向で日韓関係を目指そうと合意していたのに、人気回復の
ために領土問題で強硬姿勢を見せようとしたのなら大きな間違いを
おかしたことになる。
どうにもならないほど行き詰まった野田首相は、果たしてこの敵失に
救われることになるのだろうか。
それは野田首相が正しい対応をしてピンチをチャンスにできるかどうか
にかかっている。
どうすればいいか。
もちろん毅然とした対応を示すのである。
国際司法裁判所へ提訴するのもいい。
APECの際の首脳会談拒否もいい。
それどころか日米韓の同盟関係にさえひびが入りかねないという態度
を見せるのだ。
米国も腰を抜かすだろう。
いままで甘い顔をしていた日本がここまで強硬になることを知って韓国
側は驚くだろう。
韓国の次期大統領候補や韓国国民は、あらためて李明博大統領の
竹島訪問の軽率さを知ることになる。
なによりも、日本の毅然とした態度は、中国やロシアに対する最強の
メッセージとなる。
日本の対抗策が成功するかどうかの鍵は、李明博大統領の失策への批判
に集中し、韓国全体を敵視しないことだ。
日韓関係の重要さを強調し、だからこそ李明博大統領の竹島問題を
その妨げにしてはならないとメッセージを送ることだ。
果たして野田首相、玄葉外相はそれが出来るか。
野田政権と外務官僚の外交力が試されることになる・・・
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