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米海兵隊 オスプレイ/中小事故率平均上回る/防衛省の「安全」成り立たず
「しんぶん赤旗」 2012.08.12 日刊紙 1面
米海兵隊はこのほど、沖縄の普天間基地に配備を狙う垂直離着陸機MV22オスプレイについて、中小規模の「クラスB」「クラスC」事故(200万j未満の損害か負傷者の発生)のデータを公表しました。それによると、地上や飛行中の事故率が、海兵隊航空機の平均値よりも高くなっていることが分かりました。
防衛省は「MV22は一貫して海兵隊航空機の平均を上回る安全記録を示している」(同省パンフ)と強調していますが、そうした宣伝が成り立たないことが明らかになりました。
米軍は、航空機事故を▽200万j以上の損害か死者が出た「クラスA」▽50万〜200万j未満の損害か一部障害が残る負傷者が出た「クラスB」▽5万〜50万j未満の損害か軽傷者が出た「クラスC」−に分類しています。
オスプレイは2001年10月〜12年7月に、「クラスA」4件、「B」9件、「C」27件の計40件の事故を起こしています。
海兵隊は今回、「クラスB」「C」の事故について▽地上停止時の事故(AGM)▽離陸時を含む飛行中の事故(FM)▽飛行関係の事故(飛行中に部品が落下し人を負傷させるなど)(FRM)―に分け、航空機ごとに事故率(10万飛行時間あたりの事故件数)を示しました。
「クラスB」では、地停止時の事故(AGM)はオスプレイの3.80に対し平均は0.90、飛行中(FM)ではオスプレイ2.85に対し平均2.07となっています。
「クラスC」では、地上停止時の事故がオスプレイの11.41に対し平均は3.53、飛行中ではオスプレイ10.48に対し平均4.58です。
オスプレイと交代する予定のCH46ヘリと比べても、オスプレイは「クラスB」「C」の地上停止時、飛行中のいずれも高くなっています。
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