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あなたが落選させたい議員は誰ですか? ダントツ1位はやっぱりあの人
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/1679
週刊文春 12年8月16日・23日合併号
政治家の劣化が叫ばれる昨今の政界だが、嘆いてばかりいても仕方ない。そこで小誌はかつて古代アテナイで行われていた「陶片追放」の現代版を企画。1100を超える回答が寄せられた。誰が一番ダメで、誰がいなくなれば、この国の政治は少しでもよくなるのか。
消費増税法案の採決が迫り、風雲急を告げる永田町。仕掛けたのは、小沢一郎・「国民の生活が第一」代表だった。
「参院の消費増税法案の採決を前に、衆院に自公をのぞく野党で不信任案提出を表明した。自公が不信任案に同調すれば、3党合意は破棄され消費増税法案の成立が危うくなる。自公が乗らなければ、自公は野党なのに解散に追い込む気がないと批判にさらされる。ただ、小沢氏が前面に出ると反発が出るので、野党党首会談でも上座に渡辺喜美・みんなの党代表を座らせています」(政治部デスク)
不信任案は、全野党が賛成し、さらに民主党から15人以上の造反者が出ると可決される。
「小沢氏も本当に解散になるとは思っていません。選挙準備が整っていない小沢新党にとって解散は望ましくない。民主・自民にクサビを打ち、両党の支持率を下げるのが狙いです。一方、野田佳彦首相も、前後援会長企業の社会保障費不正請求問題や、弟の市議の政務調査費問題で政策秘書が退職するなどのスキャンダルを抱えています。消費増税法案は、3党合意をした以上、不信任案可決はないと高をくくっていましたが、合意の立役者である自民党の伊吹文明氏が『そんなのはパーにすればいいんだ』と倒閣に舵を切ったことから、予断を許さない状況になったのです」(同前)
政局のキャスティングボートを握る形となったのが、政権批判を強める鳩山由紀夫元首相だ。小沢氏は不信任案提出を決めた直後に、鳩山氏と会談し、さっそく民主党を揺さぶってみせた。だが、鳩山グループも、
「側近は『消費増税法案が廃案になるのがベストだが、解散さえしないのなら、成立も仕方がない』と言っています」(政治部記者)
いつ解散があってもおかしくない緊迫した政局となってきたが、ここで考える必要があるのが、解散が今の混迷を打破してくれるわけではないことだ。
「今、解散があれば民主が大敗するのは間違いないが、自公で衆議院の過半数を獲得できるか微妙。橋下徹大阪市長も不倫スキャンダルの影響で、すぐに国政に転身できる状況ではなくなった。そうなると自公、民主、第三極の三すくみになりかねない。今以上に政治は混乱する可能性があります」(前出・デスク)
かつて古代ギリシャの都市国家アテナイでは、権力闘争が激しさをまし、国家の存亡にかかわるようになっていた。抗争に勝った貴族は敵対する一族を排除。敗れた貴族たちは、国外へ亡命し、隙を見て、クーデターを起こし、権力に返り咲く。こうした終わりなき権力抗争を防ぐため、考え出されたのが、独裁者になりかねない人物を、市民による投票で追放する「陶片追放」である。一族全員ではなく中心人物1人だけを追放に処して憎しみの連鎖を断ち切り、民主制の安定に貢献したとされる。
今、日本の政治を混乱させている人物は誰なのか、誰がいなくなればよくなるのか。小誌は、現代版「陶片追放」を行うべく「週刊文春WEB」のメルマガ読者を対象に、「次期選挙で落選させたい議員は誰か」のアンケートを行った。
■解決策を示さず反対ばかり
「週刊文春」メルマガ会員に8月2日締め切りで実施
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/1679?page=2
1172もの回答が寄せられた中、ダントツの1位は、鳩山由紀夫元首相。回答者の、実に3分の1を占めた。
多かったのはとにかく発言がブレまくる点。
「首相を辞めたら政界を引退すると言っていたが、突然その言葉を翻した。こんな人間は、人間としても信用できない。
普天間移転に関連して、国外への移転、悪くても県外への移転と言ったが、学べば学ぶほど沖縄の基地の重要性を悟ったという発言、行動。日本の安全をどう守っていくかという視点が全く欠如している。日本の信用を失墜させただけで、今現在も彼のせいで基地問題は混迷を深めている。
1日も早く国民の前から消えてほしい」(男・71・埼玉)
7月20日、官邸前での脱原発デモに参加したことにも批判が集まった。
「ニュースを聞いて耳を疑いました。大衆迎合もここに極まれりだと思います。国民に反対が出ようが日本全体のためになるかどうかで大局的に判断すべきだと思う。億単位でお小遣いをもらえるみたいですし、当選しなくても本人も誰も困らないと思います」(男・34・大阪)
2位は小沢一郎氏。小誌が報じた、小沢氏の妻からの“離縁状”の影響か、女性の投票の3割が小沢氏だった。被災地からも声が届いている。
「彼が震災後姿を見せず地元入りの話すら聞かない理由がずっと疑問でした。私は、彼が自らの裁判で頭がいっぱい=自己保身で地元の復興どころではないから、というのが理由かと思っておりましたが、保身は保身でも放射能にビビってなどと、彼の実像は私の予想を下回る小物ぶりだったようです。岩手県を含めた未曾有の大災害の惨状を目のあたりにしてきた中で、この状況下において立ち上がらない者はリーダー=政治家の資格は無いと思います」(女・39・宮城)
小沢新党への批判も。
「ただでさえさまざまな問題が山積みで、それらを解決するために国民が納得できる政治を行ってほしいと思っているのに、小沢さんは『国民、国民』と連呼するだけで具体的な解決策を提示せず、反対意見・行動ばかりしている」(女・24・静岡)
小沢氏が官房副長官時代(1987〜89年)、内閣安全保障室長として仕えた佐々淳行氏が言う。
「小沢さんは国際派をアピールするためか、美人のアメリカ人女性を官房副長官室に座らせていました。彼女がスパイの可能性があるので、怖くて機密書類を渡せませんでしたよ。国防次官補だったアーミテージは『親日派の私でも、ペンタゴンに日本人は入れない』と驚いていました」
3位は野田総理。消費増税そのものより、それがマニフェスト違反である点を指摘する声が多かった。
「社会保障と税の一体改革といいながら、その内容は具体性がなく、消費税を上げる事のみに固執しており、財務省の言いなりで政策を進めているとしか思えない。『待ったなし』『先送りできない』とか、同じフレーズの言葉ばかりで、国民に対して全く説明がなっていない。マニフェスト違反をしておきながら国民に信を問うこともできない責任者は今の日本に必要ない」(男・59・山形)
映画監督の崔洋一氏は言う。
「野田さんはすでに1回落選していますが、日本のためにももう1度落選し、2、3年浪人し、普通の勤め人の生活を肌身で感じるべきです。消費増税がいかに国民の目線とかけ離れているか実感するでしょう」
原発再稼動をめぐっては、野田総理は反対デモの代表者と面会を決めた。政治ジャーナリストの後藤謙次氏は指摘する。
「01年、小泉純一郎総理がハンセン病訴訟の原告団と会ったのは、控訴断念を決断した後でした。今回は、再稼動を中止するわけでもなく、騒ぎが大きくなったから会うというだけ。デモを繰り返せば、総理に会えるという前例を作ってしまう。国のトップである総理大臣であることの重み、そして覚悟が足りません」
この面会を後押しした菅直人前総理は4位に。だが菅氏は、国会事故調査委員会から原発事故の「人災」を引き起こした責任者と断罪されている。被災地の声を紹介する。
「原発事故の対応は感情だけを爆発させ、事故処理を大混乱させ、しかもその処理方法が間違っていたため、福島県民を多数被曝させ、更に国民を不安に陥れ、風評被害を多数発生させた。この罪は極めて重い。事故調の糾弾にもかかわらず、お詫びするどころか開き直って自分を正当化している」(男・71・宮城)
■過去2回の失敗を繰り返すな
現在の民主党を作ったトロイカ3人と現職総理が上位に並んだ結果を、前出の後藤氏はこう分析する。
「今、国民は民主党が大嫌いということ。さらにその中でも、民主党政権をダメにした“A級戦犯”の順位がわかります。ただ、昔から政界では『悪名は無名に勝る』と言われるので、最も露出が高いはずの野田総理は1位でもいい。彼の存在感が希薄ということです」
権力の中枢にいる仙谷由人元官房長官(6位)、輿石東幹事長(7位)を差し置いて5位となったのは、参議院議員になってまだ2年の谷亮子氏だ。次期衆院選で鞍替えし、小沢新党の目玉候補になると見られているが、主婦の読者は斬って捨てる。
「何がしたくて議員になったのか分かりません。柔道だけやっていればよかったのに。小沢氏がいないと何も出来ないのでしょう」(女・47・東京)
“言うだけ番長”の前原誠司政調会長は8位。
「思いつき発言の連続で混乱を引き起こすのはいつもこの男だ。ポスト野田の最右翼と言われているが、もしそうなったら、民主党は本当に終わりだ」(男・55・東京)
9位にようやく自民党議員が顔を出すものの、それが片山さつき氏。お笑い芸人の河本準一氏の母親が生活保護費を受給していたことを糾弾したが、それが裏目に出たようだ。
「個人攻撃でメディアに登場するのでなく、徹底的に不正受給を調査すべき。次の選挙のための売名行為にしか映りません」(女・42・福岡)
漫画家の倉田真由美氏はこう分析する。
「女性はテレビを通じてでも、『この人と友達になれるか』を嗅ぎ分けます。財務省出身のエリート臭が体からにじみ出ていて、態度は上から目線。『生理的に嫌い』と思う女性も多いのでは」
10位には、このアンケート募集中に引退を決めた森喜朗元総理の他、どちらに転ぶかわからない“政界のラグビーボール”こと原口一博元総務相もランクイン。
「彼は09年総選挙の際、小沢氏から500万円をもらっておきながら、小沢氏が幹事長を退き、影響力が無くなった途端、『返還すべきか、それを公表すべきか』と私に相談してきた。『あんた、それでも政治家か』と叱ったことがあります」(前出・佐々氏)
ここ2回の衆院選では風の吹いた政党が圧倒的支持を集め、多くの「チルドレン」が誕生した。次回の選挙では、その轍を踏まぬよう、誰が政治をよくするのか、悪くするのか、政治家の人となりを見定め、1票を投じる必要があるだろう。
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