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やはり順番が違う 政治部長 高田昌也 東京新聞
東京新聞2012年8月11日(書き起こし)
やはり順番が違う 政治部長 高田昌也 東京新聞
国会論議での野田佳彦首相の答弁にうなずけないまま、
二〇一四年から消費税を増税する法律が成立した。
やはり、将来の社会保障のあり方も決まらず、身を切る改革も進んでいないまま、
消費税増税だけが決まることは、税金を払う者としておかしいと思う。
首相は「今求められるのは、重要な課題を先送りしない
『決断する政治』だ」と言い続けてきた。
国の財政を考えるとこれ以上、借金を増やすことはできない。
孫子の代にツケを回すことになる。
ここで、国民に嫌われても、自分が首相である問に消費税増税を
決めなければならないという使命感があったのだと思う。
しかし、首相の思いは国民に響かない。
国の借金は一千兆円にも膨らんでいる。
税収を上回る借金を毎年重ねていたら、首が回らなくなるだろうということは、
多くの国民は分かっている。
財政が悪化すれば、国際経済、金融に悪影響があるだろうということも理解している。
しかし、七月の共同通信社の世論調査では、六割近くが「消費税増税法案は、
今国会で成立しない方がよい」と答えている。
これは、やはり、税金を払う側からすると順番が違うと思うからだ。
まず、将来の年金、医療、介護はどうなるのかを決めるべきだ。
そこで、おおよそいくら必要か計算できる。
そして無駄な公共事業や国会議員の定数や歳費、
公務員給与など削れるものはできるだけ削る。
その結果、どうしてもこれだけ足らないので増税させてください
と国民にお願いするのが、政治のあるべき姿だ。
それなら、国民も増税を受け入れるだろう。
首相は十日の記者会見でも「決断しないといけない時に決断する政治こそ
最大の政治改革」と胸を張ったが、
国民からすれば、「決断してはいけない時に決断した政治」ということになる。
今回の消費税増税に対する税金を払う側の意思は、
次の衆院選で示すことができる。
「近いうち」に来るであろうその機会を大事にしたい。
※コメント
高田昌也(たかだ・まさや)さんは、岡田卓也・イオン創業者の3男で、1957年(昭和32年)三重県生まれ。明治大学政経学部卒業後、中日新聞社入社。名古屋本社整理部を振り出しに、1986年、東京新聞・社会部で警視庁を担当。1989年、東京新聞政治部に配属。その後、名古屋経済部に転勤後、1992年に東京政治部復帰。首相官邸担当、自民党キャップ、野党キャップを歴任し、1999年東京政治部次長。ことし(2010年)から政治部長。
岡田克也さんは高田昌也さんからみて、4歳上の兄。昌也さんは末っ子ということになります。http://blog.goo.ne.jp/kokkai-blog/e/9cb9ca050df0bed7f295e49bd592bfaf
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