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http://ameblo.jp/shimarny/entry-11325021311.html
【 ちびっこギャングこと安住財務大臣 が大連立や解散時期まで示唆か、消費税増税法案が参院で可決・成立へ (shimarnyのブログ)】
2012年08月10日(金) 17時32分15秒
官僚機構の中枢である財務省の拡声器と化したちびっこギャングこと安住財務大臣の発言が見逃せない。世論を牛耳るのが既存メディアであれば、与野党間のとりまとめを行うのが財務大臣だったということなのだろうか。
[10日 毎日新聞]安住財務相:総選挙後、大連立の可能性
http://mainichi.jp/select/news/20120810k0000e010206000c.html
安住淳財務相は10日午前の閣議後の記者会見で、年内に実施される可能性がある衆院解散・総選挙後の政権の枠組みについて、「(民主、自民、公明3党による税と社会保障一体改革関連法案の成立合意が)大きな土台、礎になって次のステップに行くことは十分あり得る」と述べ、民・自両党などが大連立を組む可能性があるとの認識を示した。次期総選挙では民主党政権に対する厳しい評価が示されるとの予測を踏まえた発言と見られる。
安住氏は同日午後成立する一体改革関連法案について「これほど難易度の高い法案が、厳しく対立する与野党で乗り越えられたのは歴史的成果」と評価し、「他のさまざまな問題について乗り越えられないものはない」と語った。
【この期に及べば「さようなら鳩山元総理」】
野田総理の「近いうちに国民の信を問う」との発言で、輿石幹事長、谷垣総裁を交えた3者による舌戦により報道が熱を帯びてきている。
しかし、2者だけの密室会談を行ったことで「解散時期は明示された」と考えるのが常識だろう。そうでなければ、谷垣総裁は余程の馬鹿である。
その結果、昨日夜に野党6党が提出した内閣不信任決議案は、自民・公明両党の欠席により賛成は86票、反対は246票で否決されたのである。
そして、注目された民主党と自民党の所属議員で「野田内閣が信任できない」としていわゆる造反した議員は、下記の9名となっている。
【野田内閣の不信任案に賛成した自民党と民主党の議員】
●自民党
中川 秀直 (比例中国 10回)
塩崎 恭久 (愛媛 1区 5回)
菅義 偉 (神奈川 2区 5回)
河井 克行 (比例中国 4回)
柴山 昌彦 (比例北関東 3回)
松浪 健太 (比例近畿 3回)
小泉 進次郎(神奈川11区 1回)
●民主党
小林 興起 (比例東京 5回)
小泉 俊明 (茨城 3区 3回)
所属政党はどうであれ、国民の代表として正しい判断をされている。
自民党の中川元幹事長と小泉議員の本会議後の発言は下記の通り。
自民党の中川元幹事長
「多くの国民の皆さんも野田内閣を信用していない。国民の声なき声を考えて行動した。直前まで不信任という方向だったのに、どうしてくるくる変わるのか。理解できない」
自民党の小泉議員
「民主党政権には任せられないという思いが乗った賛成票である。これ以外の選択肢はあり得ない。「消費増税法案を通すには欠席せざるを得ない事情はあるだろうが、民主党政権を信任するのか、不信任なのか、そんな思いが残る人がいるのではないか」
それに比べて残念なのは、衆議院の消費税増税法案に反対して民主党に残っている議員が「体調不良」との理由で欠席したことである。
【野田内閣の不信任案に体調不良で欠席した民主党議員】
鳩山 由紀夫(北海道 9区 8回)
川内 博史 (鹿児島 1区 5回)
辻 恵 (大阪 17区 2回)
中川 治 (大阪 18区 2回)
※なお、羽田元総理は病気欠席のため除外している。
衆議院の消費税増税法案に反対して、なお民主党に居座り続けて、野田内閣の不信任案には欠席するとは、どういう了見なのだろうか。
自民党と公明党は、消費税増税法案に賛成しているものの、現在の野田内閣を信任するわけにはいかないとして欠席したのである。
つまり、消費税増税法案に反対したということは、野田内閣の不信任案に賛成するしか国民に対して信義を貫いたことにはならないのである。
そして、これが消費税増税法案が可決される今となっては、最後の態度表明を行うために野党7党が設定した踏み絵だったのである。
参考記事:茶番劇で見えた3党連立政権樹立のシナリオ、次期総選挙は民主・自民・公明の談合政治にYESかNOか http://ameblo.jp/shimarny/entry-11324153088.html
この踏み絵で自民党と公明党は、民主党と手を組むことを選択したのだ。
そして、鳩山元総理を含め欠席した4人も消費税増税を含めた談合政治の片棒を担ぐことを意味して、同じ穴の狢になったということなのだ。
もはや、この期に及べば「さようなら鳩山元総理」是非も無しである。
【野田政権の命運もMAX9月8日までか】
茶番の末に国民との約束を破った消費税法案は、特別委員会で賛成多数の可決を経て、夕方参議院本会議で可決、成立する見込みとなった。
これを見越して、官僚機構の中枢である財務省が動き出している。
この動きに関しては、財務省のスピーカーと成り果てているちびっこギャングこと安住財務大臣の発言をみれば非常にわかりやすい。
10日の安住財務大臣の閣議後の会見のまとめは下記の通りとなる。
●消費税増税法案が可決・成立する見通しについて
「様々な紆余曲折はあったが、自民・公明両党の協力による3党合意で今日参院で採決まで来ることができたのは歴史的な成果である。財政構造改革の大きな第一歩を記すことになる。社会保障費の伸びに対応できない状況が慢性的に続いている。財政再建の必要性は特段、日本に求められている。世界経済が不安定な中で日本の財政再建への取り組みが現実的で確たるものになっていくことは、世界のリスク要因の1つを消していくことになり、世界経済の安定にもつながる」
●3党合意が総選挙後の協力について
「立場がどうなろうと、3党の協力関係で消費税引き上げと将来の社会保障の問題について、出された結論を尊重し、国会で共同して対応していかなければならないことは政党間の信義としては当然ある」
●民主・自民・公明の3党連立について
「国民にとっては歓迎されなくても、国家としてやらなければならないことは政治の世界にはたくさんある。その時には今回のこうしたさまざま関わった人の努力が土台、礎になって、次のステップに行くことは十分あり得る」
●2013年度予算案の編成スケジュールについて
「このままだと少し8月からはみ出す可能性が出てきた。1週間程度遅れていると率直に申し上げたい」
これは、官僚機構の用意したペーパー通りの受け答えなのだろう。
まとめれば、3党合意の歴史的な意義を述べ、消費税増税の世界的な意義を述べ、総選挙後の3党協力の必要性を述べ、3党連立の可能性を述べ、そして概算要求の締め切り延期を述べているのである。
つまり、官僚機構は、総選挙後に衆参で民主・自民・公明が安定多数を握って3党連立政権を樹立すれば、さらなる増税も可能と見ているのだ。
そして、この会見で非常に重要な意味を持っているのが、最後にある2013年度予算案の編成スケジュールについての遅れである。
例年であれば各省庁からの予算要求締め切りが8月末となっているが、現在1週間程度遅れており9月にずれ込むとの見通しを示したのである。
このことは、今国会の会期末である9月8日を超えるということだろう。
そして、これは2013年度の予算編成は野田政権で行わないという官僚機構の中枢である財務省からの紛れも無い意思表示であり、野田政権の命運も9月8日までに尽きることを示しているのだろう。
さらに、解散・総選挙となった場合の影響も、現在の予算編成の構造は義務的経費の割合が高いことから、政権交代しても変わりようがないのが8割、9割があるので影響はないとの見通しを示している。
裏を返せば、官僚機構は総選挙があるのに2013年の予算編成を現政権で行っても、次期政権でやり直すのだから意味が無いとしているのだ。
恐ろしい話であるが、現在の民主党代表・自民党総裁が財務大臣歴任者であったことが消費税増税法案を成立まで漕ぎ着ける大きな要因であることから考えても、これが現実というものだろう。
シーリングを止め、概算要求を止め、予算決定権限を奪い、ゼロベースから予算編成を行わない限り、この権力構造は変わらないだろう。
官僚機構の打破には、財務省から予算編成権限を奪うことが必達である。
そのために、解散・総選挙で民主・自民・公明の過半数阻止が必達である。
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