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韓国大統領の竹島上陸
2012年08月10日 :(在野のアナリスト)
韓国の李明博大統領が、竹島に上陸しました。3位決定戦でヒマになり、政権浮揚の威信をかけて愛国主義の手を打った、という見方で正しいようです。すでに身内は逮捕、大統領の任期が切れれば自身に捜査の手が及ぶ可能性もあり、12月の大統領選までに博打をうちたいところでしょう。
日本は駐韓大使の召還を行っていますが、次の手は出てきていません。例えば通貨スワップの停止、円・ウォンの直接取引は少ないですが、それも停止。韓国製品への検閲強化、など打てる手はいくつかあります。外交でよく行われる嫌がらせは、工業製品では難しい面もありますが、製品の流通を遅らせる、難癖つけて送り返す、輸入の検査官が承認の判を押さない、といったことです。また韓国との共同事業などがあれば、それを停止するといったことも、実施できるでしょう。
日本の外務省は、必ずフラットで常時同じ関係を望みます。これは外務官僚の任期、それに合わせて良、悪の差をつけたくない、との思惑が働くためです。しかし本来、外交は波のある方が上手くいきます。今回、韓国が先に日韓関係を悪化させるカードを切ったのですから、日本がそれを極限まで悪化させるよう、カードを切ればよい。すると、次に日韓関係の修復に動く際、それが改善を示すカードとして機能することになり、相手の妥協をひきだし易くなります。
しかし野田政権に、その判断はできないでしょう。日本が抱える最大の問題を、野田政権が体現しているためです。これだけ官僚依存で、官僚のシナリオに乗っているのに、野田政権は外交で失敗ばかり。つまり官僚の描く戦略が、悉く失敗していることに他なりません。政治家の劣化、が叫ばれて久しいですが、実は官僚の劣化、戦略の欠如が著しくこの国の国益を害しているのです。
日露外相会談が7月末に行われましたが、これも先の首脳会談で、日本側が発表した『再活性化』の話にはふれられなかった。野田首相が会見し、公表したことが実は会談では一切話し合われていなかった。このお粗末は、外務官僚がついていながら、失態を演じさせたという意味で、外務官僚の力量不足をイヤというほど感じます。道を示さない政治家とともに、道を作れない外務官僚、これが最大の問題なのです。韓国側の動きをつかんだのが昨日、ということも外交の失敗でしょう。
大使、外交官の選任の仕方も、今は限界に来ているのでしょう。世界の距離が近づいている今、名誉職や恩給代わりに大使を択ぶことは、国益を損なうだけです。ただ、それらも野田政権では改善が不可能です。官僚依存の悪い点は、国益を損なうことをした当事者が、人事考課もしているため、自浄能力がないことです。政治家は政策、外交などを官僚に頼っても良いのですが、一体になってはいけない。必ず線引きしておかないと、こうした場面で後手を踏むことになります。
野田氏は会見で「増税分はすべて社会保障として還元される」としましたが、それも輿石幹事長が述べたように「党首が変わってしまえば約束は反故」ということです。逆に、野田氏は消費税増税が実現するまで、首相でいることはないから、こうしたウソを平気でつけます。法律に書かれたことが最優先なので、『防災、減災』という名がつけば、消費税増税分を支出に回すことができるのです。
ウソを真顔でつければ『本物の政治家』という話もあります。最近、妙に悪人顔が板についてきた野田氏は、『決める政治』として『玉虫色』の決着から脱却したつもりが、実は財務官僚という『山吹色』を握っている人たちと、なぁなぁの関係だった。、参院採決で6人も造反がでて青息吐息、自公と財務官僚の顔色ばかりうかがうようになり、これで外交で厳しい態度をとれないようなら、レッドカードを突きつけられることになるのでしょうね。
《関係情報》
韓国の経済情報として下記を参照
少子高齢化の韓国、ついに日本型デフレ突入か 成長率も14年ぶりに日本を下回る?
http://www.asyura2.com/12/hasan77/msg/301.html
投稿者 MR 日時 2012 年 8 月 10 日 10:06:17: cT5Wxjlo3Xe3.
元記事リンク:http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52297866.html
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